日向正宗のパンセ(静かの海のパライソ2021感想)

美しい瞳に映された世界は美しいのか あるいはかわいいサナトリウム(??)

静かの海のパライソ2021、日向くんだけを見ていたおたくの感想です。前半は見ていて思ったことの断片、後半は好きなところの覚書。まとまった文章ではないです。

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「なんでこんなきれいな海を前にして戦なんてするんだろう」という台詞が印象的でした。収容所にいたユダヤ人がそれでも夕陽の美しさに感動したという話を思い出した。美しいものの前で人が愚かなことは皮肉だけど、同時に何者の前でも変わらず美しいものがあるということは祝福でもあると思う。

そういう意味で、日向正宗さんは人々を祝福した。静かの海のパライソの脚本は日向くんの心情についてほとんど語っていないから、すべてわたしの推測だしわたしの慰めだしわたしの願いでしかないんですが。不完全燃焼な作品ではあったけどそれは良くも悪くもという感じです。日向正宗さんは美しかったし、その美しさに意味のある役と脚本だった。人の愚かさを描きたかった脚本なのかなと思うけど、それを見つめる日向くんの瞳が美しかったからただみにくい物語ではなかった。

そして最後のシーン、日向正宗さんのその瞳がつぶさに人間を見ていたからこそ少年が生きていることに気づいたんだから、それは本当に意味のあることだったと思います。それに気づいたのがほかでもない日向正宗さんだったこと。歴史を作ることのできない刀剣男士が歴史から何かを学ぶことに意味はあるのか?と思うけど、何かを成し遂げることなくしんでゆく人々のことを刀剣男士が覚えていることには意味があると思う。第二の死みたいなことはよく言うけど、刀剣男士がどこかで折れない限り、あの兄弟がもう一度死ぬことはないから。

(界隈での日向くんがどういう認識をされているのかはよく知りません、という前置きをしておきます。)

日向正宗さんというキャラクターの至上命題はうまくやること。特に刀ミュでは日向くんてわりと不器用なところもありそうで愛おしいんだけど、それでも絶対に「次」はうまくやることを考え続けているし、「もしかしたらうまくやれないかもしれない」なんてことは考えない。うまくやるためなら「この身と引き換えに」してもいい。それが健気で靭くて気高いところだし、逆に危うさでもあるなと思います。日向正宗さんがうまくやれないときというのは折れるときだということ。

で、パライソの任務は負け戦、つまりうまくやらないことをうまくやる必要がある。矛盾した使命の、その落とし所が「いい塩梅」なのかな。たとえ負け戦であっても人々が死ぬ前に光を見られるように、または生きることの意味を感じられるようにすること。

「朝の木漏れ日に 昼のぬくさに ゼズス様はおっとたい だったら夜はどこにおるやろか 夢の中なら会えるやろ」

弾圧という夜の闇の中で神様に会えるのは夢の中。弾圧のなかで神は救ってくれないのか、存在しないのかと頭を過ったかもしれない、それはしぬことよりも苦しいことなのかも。だから目の前に見える確かな光を求めた。沈黙の声と都合のいい夢って見分けがつくものではないのかな。わたしみたいな不信心な人間が言っていいことじゃないですが。(そして作中に出てくる月のモチーフは、夜に見えなくなる神の光とは対照的な不変の光のイメージなんかな。)(あるいは日向くんの碧い瞳の星空も)(?)

日向正宗さんはその偶像の光であろうとした。「それだったら神を信じるということは、日向ぼっこをしているのと同じことだ。」(日向だけに……)(え?)

日向くんが太閤殿下の孫として祭り上げられるシーン、本当に、心情を表す台詞のないなか表情だけでよくここまで伝えてくれたなって思うんですが。

にじり寄ってくる人々に怯えるように後ずさる。その瞳がまんまるであまりにもかわいいということは置いておいて。そういう戸惑いから、一緒にいた豊前を置いて一人ですっと覚悟を決める、その表情の過程すべて美しくて。

「パライソ」の声や言い方は毎回違うふうに受け取れた気がする。もう覚悟は決まったように聞こえた日もあれば追い詰められて咄嗟につぶやいたように聞こえるときもあった。あるいは本当に子どもみたいに澄んだ高いトーンであったり。

それから、すがりつく人々を見回して頷く、すうっと瞳に青い炎を宿すようなこの表情が美しかった……。そして人々に跪いて目を見て、笑顔を見せ導く。

あとここは豊前を置いて勝手に先にひとり覚悟決めてる感じがすごく好き。ある意味正気でない世界に迷いなく身を投じる一種の思い切りというか。

民の喧嘩のシーン、「あのお方こそ、太閤殿下のお孫さんだっ!(銅鑼)」のところで民に向かってにこっと笑いかける日向くん、小さく手を振るようになってたんですがそれが本当に偶像/アイドル/idolで……。(HMV渋谷店すな)

ここに限らず、パライソ讃歌以降の日向くん、人々に話しかけるシーンは一貫して歯を見せて笑ってるんですよね。籠城しながら人々に梅干しをあげるところも、あの状況に似つかわしくない明るい声と笑顔でいる。どんな状況でも人々を元気づけることを諦めない。そして最後死んだ少年に声をかけるときも、感情を溢れさせながらそれでも笑顔を見せている。

それと、それぞれが対人間の戦闘に入るなか、日向くんだけは自分の刃で人間を殺してないんですよね。人間を盾にして味方同士で殺させて、それをじっと見ている。もうひとりは刀を向けるだけで逃げさせるし。まあたしかにあんな美少年が自分に刀向けてたら本能で「最期だ」って思うよな。自分の刀で人間を殺したくないというなら、それはうまくやってる。(まあそもそも日向くんの殺陣が秒で終わりすぎるし、刀ミュはいらん格差をすぐ作るという話はいまはしません。

兄弟が歌う「誰も教えてくれない」、この曲は演出もいいけど歌詞がとにかくいい。本当にそうだ、そうでしかないって歌詞。「生きるその意味 死にゆくその意味 教えてください」 この兄弟みたいに、生きるために戦に参加せざるを得なくて、結局そのために死んでいった人たち、そういう人たちの命ってなんだったんだろうなあって思う、たぶん観客みんな思ったことだと思う。そしてべつに戦のない時代に生まれたってこういうことは考える、それこそ俳優みたいな仕事をしている人でなければ。もしもわたしがどこかで死んだとき、この命がなんだったって誰が言ってくれるんだろうか。

でも日向くんは言うんですよ。「えらいね、最後まで弟を守ったんだ。」ただひとつ成し遂げたことを認めてくれる。どうして生きたのかなんて歴史に名の残らないほとんどの人間にはわからないし証明してもらえない。けど刀剣男士はそれを認めてくれるし証明してくれる。何が正しいか、何が幸せかを教えてあげられなかったとしても。

 

✧(以下シーンごとの好きだったところの覚書 日本語の墓場)

・冒頭日向くんがかわいいので見過ごしそうになるけど、人気のなさそうな竹林にひとり梅干し屋台引っ張ってきて梅干し作りに励んでるの、台所とか使わせてもらえんのかな……いやなんかそういう子のこと、私は好きなんだろうけど。浦島くん来てくれてよかったね。

浦島さんが竜宮城へ!?って言ってるあたりで竜宮城を空想するみたいに一瞬手を止めたり視線を上に向けたりして、それから笑うときがあってすごくすごくいい。

こんなにかわいい日向くんだけど手袋を付けたり外したりするしぐさが繊細でいいよね。日向くんというか石橋くんの手、指がすらっとしててなんか身長のわりにおてて小さめな感じがしてかわいいなあと思っています。てかこれは石橋くんの特典会の感想なんですけど、爪がなんか小さい、気がする、かわいい……。

「待つ、じーっと」のときの表情、わりとバリエーションあったけどだいたいすっごく夢中な顔しててかわいい……。

「亀と梅干し」、最初は梅干し作りの曲だったのに途中から各々梅と亀の話になってるのお互いマイペースだなって感じでかわいい。「うっめ~!!!!」本当に毎公演かわいくて、こまる、声が本当にかわいい。なんかあの、なに?うわずった?感じ??かわいいんだよね。

ちいちゃい梅干しをなんかすごいリスみたいにほっぺた膨らませて食べてるのめちゃめちゃかわいい。(図録の日向くんもおにぎりのすごい小さい一口でほっぺた膨らませてるのでたぶん原作に忠実)大倶利伽羅にお名前呼ばれて「ん?」の素っぽい感じもたいへんかわいいし、びっくりして咳き込むのもなんかすごいかわいい感じに咳き込むからすごいなになる。大倶利伽羅の真似してるときの顔のありえんつよさもいい、かわいく強さを出してくるところが最高になる。

・梅干し断られても特に意に介してない感じわりとすき。ていうか日向くんって巾着の紐の縛り方もかわいいんですけどすごくない?ちゃんと紐の端と端持ってきゅって。

・「全員集合、出陣だ!」この声のまっすぐな明るさすごく好き。大倶利伽羅が好きに出ればいいとか言ったそばから集合させてるのはちょっとじわじわくる。

殺陣でもダンスでもぐっと姿勢を低くするのがめちゃめちゃかっこよなんですよね。きっと敵を見据える視線がまじで強いところも好き。浦島さんソロパートのときに後ろで手袋を直すしぐさ毎度ばちばちにかっこよくて好きだったな。

ソロの殺陣見せのとこ、上手側の坂道を身を低くして駆け下りてくるのすごい好きなんですよね。めちゃめちゃ膝に悪そうなことしてるけど(?)小柄な男の子のいいところ、膝とかの怪我が少なそうだなってところなので。(?)

日向くんの殺陣、足音がほとんどしないくらい軽やかな足どりと対照的に烈しい太刀筋がすごく好き。刀身が短いぶん、縦の斬撃は跳ねて腕をめいっぱい伸ばしたところから一気に足元まで、横の斬撃はくるっと回って、手足のリーチをいっぱいに使ってるのが華やかで本当にいい。華奢だけど身体つきに全く無駄がなくて筋肉の線が出る感じ、作り物めいた美しさのなかに戦士らしさが確かにある。あと敵の薙刀使うとこ好きだなあ、華奢な子がでっかい武器使いこなしてるのすごくいいなと思う。

あと曲最後らへん耳上あたりの髪をすっと撫でるのがまじで良すぎる。極の耳掛けが頭を過るしぐさ、左右逆だけど。

・殺陣、刀捌きもすごくいいけどさ素手で敵くるってしちゃうのもすごく強くていい。階段に座って「よっとお!」て時間遡行軍蹴るところ、たいへんありがたい構図でありながらなんかすごい楽しそうでかわいい。あと刀回しながらの納刀まじでかっこいいよね。

鶴丸がなんか言ってる後ろで困惑してる日向浦島、かわいいぞ。大倶利伽羅に肩掴まれたうえに鶴丸にネクタイ掴まれてる日向くんはわりとたいへんそうでかわいい。し、鶴丸に胸らへん押されて刀剣男士大渋滞みたいになるとこの身体の薄さに情緒が揺さぶられるのでいくら日向くんが強いって言っても丁重に扱ってください。(?)

座ってむう……って表情してる日向くんが本当に本当にとんでもなくかわいいし目が大きくてばちばちに強い、かわいめの表情でもつよい。

わりとぱちくり困惑してる感じの顔がまじでかわいいんだけど、そこからのエイメンのお顔まじで圧倒的に強くて本当に楽しい。強いと楽しいよね。

豊前に向かってかわいい顔でパライソ~🎶してあげてるのもかわいいし。なんか豊前と日向のコンビは普通にコミュニケーションに問題がなさそうでいいよね……。

・「豊臣家中にいたと申したか?」「そうだけど?」ここの答え方、自分の来歴への誇りを感じで好きです。これの前の「何?」のなにげない感じともギャップがあっていい。

・やっぱり日向くんが天草四郎として崇められるシーンはパライソの最高傑作……。刀ミュに言いたいことは色々あるけど美少年を美少年する方法だけはわかりすぎていると思う。

本当にさ最初戸惑ってる感じのかわいらしさも右衛門作の嘘にきっと視線が冷たくなるのも、人々に向ける笑顔や覚悟を決めた瞳の神聖性も、本当にすごくて……。

このシーン、オペラグラスで日向くんの顔ずっと見てたらなんか下から無数の手が伸びてきてわりとこわいんですけど、それは置いておいて。ここは特に瞳の照明の当たり方が本当にすごくて。図録の「網膜に砕いた宝石のようなラメが散りばめられている」これがその瞳の動きや照明が当たる瞬間瞬間で発現していて……。手を挙げたりほんの少し目を伏せたりすることで瞳に影ができるのも、ゆっくり上を見る動きで瞳の中の光がきらきら揺れるのも、その光が瞳の真ん中にまっすぐ集まるのも、最後には溢れるほどの光を湛えるのも、本当に美しい。一生見ていられる……。

あと公演によって暗転の一瞬前にすうっと瞳を閉じるときがあって、それが何かに(すがりつく人々に、あるいは運命に)すべて身を任せるといったような崇高さ。(楽はこれだったはず。)人々が一方的にその美しさを崇めているだけじゃなくて、日向くんもなにかを彼らに捧げている。(いやまあそもそもああしてすがりつく人々を受け入れるというだけでとんでもないことだ。)

てかさ、日向くんって「あ」の口も「い」の口も「う」の口も「え」の口も「お」の口も美しいってすごくね?

豊前との梅干し日替わり毎回本当に本当に本当におもしろかわいくて大好きだったな。ちゃんと違うこと考えていて本当にえらかった。本当にいつも楽しみだったな……。なかよくていいね。ここのふたり、見た目の年齢は違うけどなんか同じくらい子どもな部分と大人な部分を持ってる感じがいいでなって思う。

種返されそうになったり指ごと食べられたりしたときにわりと普通に嫌そうなのがかわいい。「やっやだあ!」「自分で捨ててよ!」「信じらんない……!」本当にかわいい。かっこいい豊前相手にかわいい日向くんが「ひとりひとつだよっ」って答えるのもすごくいい。とてもいい。

あと何個あるんだ?に対して3個!って答えてて、ちゃんとあとのシーンで出てくる梅干しの数覚えててえらいなになった。

・猿云々のくだりで「ちょっと心が痛いのはなんでだろう」のあとの仕草がわりといつも違うんだけど、自分のほっぺたむに……ってするのが本当にかわいくてかわいくて困った……日向くん、誰かが丁寧に作ったみたいに顔完璧だけどほっぺた柔らかいんですよ?!すごくね?!成人した男の子の頬の柔らかさのこと、守りたいよ(?)あと豊前に肩叩かれてそんなことないよ的な顔されて笑い返すのもかわいい。

というか太閤殿下の孫ってハッタリを嘘だって言われたことじゃなくて猿のくだりに傷ついてるの面白いな……なんか刀剣男士が自分の容姿に言及するってあんまないから普通に興味深かった。まああのモブは普通に目見えてないと思う。

・わりと和やかな雰囲気から一変して、目の前の殺人を見て文字通り目の色が変わる瞬間。それでも大きく開いた瞳にちいさな光がちらちら光っていて美しくてくらくらする。やっぱり日向正宗さんの碧い瞳は星空だし、人々のみにくい行いも間違いもすべて美しい星空が見ているんだよな(?)

・日向くん、ずっとつよいまなざしで目の前の歴史に是とも否とも言わずに黙ってこの戦いを見ている。何も言わないからって何も感じていない大丈夫だって思っている人がいることがすごく嫌だ……。べつにどれだけ彼の表情を見ていたって君の本当も分からないのに。自分の刀を見て何考えてたの。

本当に、黙って浦島のこと追いかけていった先でどんな会話があったんだろうな……。こういう想像はむなしいな。

・「誰も教えてくれない」ここのコーラスがすごくよくて。ずっとずっとくちびるをきゅっと引き結んで黙ってこの戦いを見ていて。だからこそこのコーラスの口を開いた表情が印象的なんですよね。ずっとなにかを語ることをしなかった彼が、はじめてなにかを叫んだようで。

そして刀剣男士って感情が動いていればいるほど美しいんだなということも思った。美しいっていうのは感動なんだな……。

・㊗️有沢くんと芝居で絡んだ(はい)

明るい声で「ほら、元気出して」この状況でこれを言われてそれが皮肉にならないの、本当にすごいんだよね。日向くんが人々にしたいことはこういうことだって思ったりした。なんかさ、ここで言葉だけじゃなくて食べ物をあげられるの、日向くんの強さだよね。

・釣りのくだりは日向くんの絶妙な不器用さが特によく出てて愛おしい。失敗してもぜんぜんめげない感じも本当にかわいい生き物。わらじ釣ったあととんでもない真剣さで釣り糸垂らしてるのもとてもかわいい。やかん釣り上げてまあいっか!みたいになってるのかわいいし。釣り失敗ボイスの「骨にだって栄養はあるもんね」「いい出汁が取れそうだ」涙の出る健気さ。

中浦島くんと目を合わせるときの表情がすごくいいんですよね。日向くんと浦島くん、普通に超仲良しって以上にどういう絆があるのかは脚本でほとんど描かれていないけど、柔らかい笑顔で顔を見合わせるふたりはなんとなく傷を分かち合っている感じがあって、すごく好きなんですよね。というかこの曲が浦島くんのソロじゃないのが、すごくいい。「しょっぱい海にその涙あとかたもなく消えるだろう」この歌詞が、日向くんのものでもあること。

あとここフード被ってるのが本当に赤ずきんちゃんでかわいいんだけど(よく見たら図録通りベルトに帽子収納してて刀ミュの衣装すげーになった)、大阪かどっかで曲中フード取れちゃって、浦島くんにそっと直されてたの、本当にかわいかった。あれ?って感じで頭に手をやってた日向くんもとてもとてもかわいかった。日向くんって本当に頭がまんまるでかわいいね……。

・日向正宗さんは目を閉じなかった、目を逸らさなかった。浅く息をしながら死んでいった人たちのことを見ていた。ここから暗転まで、他のシーンよりも表情が少しやわいというか、情動が漏れ出ているような感じがある。口が薄く開いていたり、眉が下がっていたり。美しかった。

まだ生きている弟よりも死んだ兄のほうに声をかけることにすごく意味があると思う。ここまでの戦いをずっと見てきた日向くんが人々にかける言葉は、「えらいね」なんだ……。いつも彼の新鮮な感情を受け取ることができて、俳優のおたく的にもすごく幸せだった。

・最後らへんから梅干しの壺取り上げられた浦島くんを励ましにいっててかわいいんだよね。「僕と浦島で漬けたんだよお!」かわいい。あとさ大倶利伽羅に梅干しあげてるとき、すごいしっかり相手の目見てていい子だなって思うんですよね。

・衣装第一形態!ひらひらふわふわな衣装にばっちばちのダンスがよく映える。刀ミュの衣装チームはかわいい美形にしっかりかわいさを盛った衣装をくれるので助かる。袖の黒のひらひらが透けてて手首が見えるのとてもいい。トーク帽に梅の花たくさんついてるの、あまりにもかわいい……。ひらひら広がる布量の多いコートと脚のすらっとした感じがとても良いです。ボリュームある衣装はすらっとした手足を持つ子がいちばんよく着こなせるってしのぶさんも言ってた気がする。ひざ丈のコートにロングブーツはなんかもうシンプルかわいいもん。

・揺ら揺らら

この曲はクールな表情してることが多いけどちょいちょい客席見てくちもとで笑うのがずるすぎる。大人になんかなるな……。(康すな)(日向くん、なんだかんだ精神性は大人なところが魅力です。)

石橋くんのダンスってわりと俊敏さとかばちばち感とかの要素が強い印象があるんですが、この曲はわりと柔らかさというかしなやかな感じの要素もあってめちゃめちゃめちゃめちゃ良い。なめらかに動く感じとびしっと動く感じをちゃんと使い分けている、気がする。客席を見る視線の強さがたまらなくいい。日向くんというキャラクターの高貴さとか、ともすれば少し近寄りがたいくらいの美しさとかをたくさん浴びることができる曲で好き。

この曲、シンプルに歌詞がすごくいいですよね。なんか一部を見ながら考えていたことの断片がこの曲の歌詞にも入っている感じで。「光が射しこの暗闇 消えるのなら」これが日向くん浦島くんの担当なのすごい。

「どうせ一度のいのち ここで夢見て踊ろう 刹那に酔いしれても いまはいいんじゃない?」一部の感想で戦いで死んでいった人と私は変わらないみたいな話をしたけど、そういうおたくを観客として認めてくれている感じがすごくなんか嬉しいというか、しっくりくるんですよね。正直二部の曲の歌詞ってなんでもいいっちゃいいみたいなところもあるけど、ちゃんといい曲をくれるの嬉しいな。

「手を伸ばせ迷わないで」「めぐり逢えたあなたへ」ここで客席を見るときの表情が本当に良くて、いやなんていうかすごいおたく向けの歌詞だって話はしたんだけど、それはそれとしてそのままついていったらそのまま人の道を外してしまいそうな過ぎた美しさがあるというか……。なんかもう目がでかすぎて本当にどこを見ているのか逆に分からんみたいなとこもあるしさ。

間奏松井さんに手を取られてふわっと上に上げるやつが本当に美少年に与えられし動きすぎて好き。そしてそのあとの日向くん真ん中になってなんか花みたいな振りになるとこ、動きの強さがすごくいい、やっぱり踊れる子が真ん中にいるといいなあ。

・衣装第二形態

おっきいリボンのついたエシャルプ高貴&かわいいいでこまる、かわいい。腰のひらひらも衿元のふりふりも細い首のチョーカーもたまらなくかわいい。ばちこり装飾かわいいなあ。ジャケット(?)の下の腰が細くてとてもいい。わりとウエストの切り替え?になる位置が低めなの、ちゃんと手足の長さがあるからこそ似合ってていい。

・MC

明るい声が大得意だから盛り上げるとこの第一声が日向くんなの超適任なんですよね。1曲目の大人っぽい雰囲気だったところからぱっと明るく切り替えるのがいい。前楽の「楽しみ尽くすよ~!」が本当に、本当に本当に良かった……。

表情めいっぱい使ってちゃんと周りにリアクションしてるの本当にかわいいしえらい。あと浦島さんと基本距離近くてかわいい。なんかコーレス鶴丸のウェーブやるとき、真ん中のとこで浦島さんとひっつく感じがやたらかわいかった。あとなんか豊前がよくわからんこと言うてるときの日向くんがなんて?みたいな顔してるやつかわいすぎた。

刀ミュ、実際よく分からん台詞を顔の圧の強さで押し通すみたいなところがわりと面白いところだと思うんだけど、今回のパライソ、まじで顔強くてそういうの適任な日向くんがその担当じゃない……んだなって感じなんですけど、日替わりの日向くん担当回はだいたいとんでもないのぶっこんできがちで楽しい。おもしろかわいさが最大限に出てていい。

わりと大波乱だった1123夜の話なんですけど、日向くん「うまくやる」ためなら泣き落としも辞さない刀なんだな……。冒頭ひとりで梅干しを作っていた日向くんだけど、こうして時に梅干しで釣ったりしていい感じに人脈を作れるつよい刀だと思う◎

あとなんだろう、腰の細い男が好きなので(?)大倶利伽羅って日向くんの腰をつかんで大丈夫な人なんだみたいな感動(?)を覚えた。

・Be Cool

もう一生毎秒かっこよくてかわいくて息忘れる……。ソロのパートもカットされてなくてさ、嬉しいよね……。くるくる変わる表情もダンサーさんとの絡みも浦島さんとの絡みも一秒ごとに最高にかわいい。言語化が間に合わない、どこがかわいいって挙げたらすべてになる。かわいい顔してるコンマ1秒後にかっこいい顔をしてくる。

岩崎さんに脚押さえてもらって前にぐーって倒れていくやつ、キツイ体勢で歌もあってまじでたいへんだと思うんだけどちょっと笑っちゃったりしながらも頑張っててえらい。たぶんこの振りあんまり余裕そうにやってもおもんないので(?)、日向くんというか石橋くんのあの感じでやるのがミソなんだろうなと思う。

振りでバッティングのまねっこしてるやつ、石橋くん本人はしっかりホームラン打てる子なのになんかちゃんとかわいい感じのフォームで打っててえらいよ。ダンサーさんと仲良くやってるのもすっごくいい。台から降りるときはぜったいにぴょんって飛ぶのも最高にいい。

ダブルダッチ、あれやってるほうは本当にたいへんだと思うんですけど、成功しても失敗してもどっちみちリアクションがかわいいからどっちでも当たり回でどっち見れても嬉しいのまじですごいよね。わりと成功しても失敗してもハグになる感じ、かわいい。ダブルダッチのあとちゃんとリアクションしてからのすぐ上の段乗ってくのもめちゃめちゃ俊敏でシンプルすごいなあになります。

岩崎さんはいつもセクシーでかっこいいんだけど、輪投げみたいになってるとこでなんかすごい優しい笑顔をされていて、わかる日向くんかわいいよなになった。

なによりこんなにCUTEな日向くんつかまえてBe Coolなところが最高に良いですよね?!最後のザッツクール!のとこの笑顔がかわいいと同時にめちゃめちゃかっこよくて強くて最強になります。ここの表情、曲中なんか起きた回はれ~って舌出したりやっちゃった~って感じにちろって舌出したりしてて、本当にかわいい。幸せでたまらないって笑顔をくれるのもすごく嬉しい。

・Freestyle

これはどちらかというと石橋くんの性質だと思うんですけど、なんかもう本当に彼の楽しい気持ちが増えれば増えるほど、彼はかわいくなります。彼が楽しめば楽しむほどかわいくなるし、かわいい彼を見るとおたくも幸せになるという結ぼれ。レインが言いたかったのもこういうことやねんな?(超解釈)なんかもう本当に笑った顔がとにかく明るく華やかなエトワール。

なんかもうずっと表情豊かで振り大きくて見てて楽しくて、公演を重ねるごとにどんどんどんどん楽しさ増していっててすごかったです。ちゃんと顔の表情と動きの表情がぴったり合ってるんですよね。

松井のソロかな、座って聞いてるときに口パクて一緒に歌ってる回あった気がしてすごくよかった。サビで豊前と同じ台の上に立ったときに目を合わせてふたりしてなんかやってるの、毎公演ちがうことしててほんとえらくてかわいい、あそこいつも楽しみだったなあ。歌詞「靴あと」のとこの振り膝の位置すげ~高くて楽しいです、手足長くていい、楽しい。段差に座って脚組む振りが本当にありがたいな、かわいい男の子の脚組みは国の宝なので。人生を!のあとの手の振り、ぴょんって投げる感じだったのがちょっとなんか高貴な?感じによっててもっと好きだった。

あとCメロのとこ、後ろで膝揃えて座って首こてんこてんしてたのすごいかわいかったんだけど、なんかいつの間にか客席見る時間になってて!懐から何かを取り出したかと思ったら嬉しそうに双眼鏡で客席見回してたの、すごくよかった、ありがとうございます。

あとさ千秋楽、最後なんか下手側向いて座ってるとこ、正面にいる子にウインクしてた気がするんだけど気のせいですか?いやそもそも石橋くんはウインクできん子だけどさ、なんかそういう幻を見た気がする。

あとたまに踊りながらちょっと舌出して見せるのすごいかわいい。なんだろう、つい出ちゃったって感じがいいのかな、舌出すことで体の可動域の限界伸びるって茂吉要くんも言ってたし(冷静に考えてどういう理屈かは分かんないけど)、なんかそういうのを感じる。

あと最後の決めポーズのとこ、あそこの表情が毎度色々違ってて毎度かわいすぎてもう芸術点あげたくなる! GOE500000000点!日向くんってどういう顔したらかわいいかわりとわかってそうでいい。ぷく~って表情からのはなまる笑顔も口ぱーって開けて見せるのも本当にかわいくてかわいくて500,000,000点をつけることくらいしかおたくにはできない。

・衣装第三形態

トップスはわりと丈短めだけどきちんと黒いインナー着てるのすごくいい。見せていいところと見せちゃいけないところがちゃんと決まっていていい(?)。セーラー衿のパフスリーブはさ、まじで衣装班も日向くんのかわいさに自信あるなって感じでいい。衿のリボンも裾のレースもほんとうにかわいい。腰にたくさんついてるフリルが動きに映えてすごくいい。

・YUKARI

最初の上着脱ぐとこのさ、ドゥーーーーーンのとこでまず首くいって軽く曲げるのめちゃめちゃかっこいい、からのジャジャン♪で肩を入れる感じも表情も良すぎる、流し目、ちぇくち~……からのくちもとで笑いながら上着脱ぐのもほんとにほんとにすっごいちぇくち~なんですけど、なんか最後らへんはすごいかわいめに笑ってから上着を脱いで見せるようになっててまじでもう困った。上着脱ぐときにそのまま膝までつくのもすっごくいい……。

この曲は表情のバリエーションがさらに増えて、というか本人がこう見せようって思ってしている表情と自然に出るんだろうなって表情がどっちもあってすごく良いです。吼えるような表情をしたあとすうっと高貴な感じの表情になる感じとかすごくたのしい。こんな好戦的な笑顔もそんな見れないもんね。あとぐっと姿勢を低くしてぎらぎらしたような大きな目で客席見てる瞬間、本当にどきどきする、まじでかっこいい。

あとなんだろう、しゃがんだりするときに崩れ落ちるような感じに見せるやつ(「僕らひとり」の次のとことか)、あれ何かしらの技術だと思うんですけどほかで見せる力強さ激しさとをより引き立てるというか、その危ういひりひりする感じすごく引き込まれる。

10/20の石橋くんのキャストブログが本当にすごく良くて、舞台に立っている瞬間のことをあんな風に実感ある言葉で言語化できること、本当にすごいなと思うんですが。なんだろうなこの曲は特に情動が身体を突き動かして仕方がないみたいに思える瞬間がたくさんある。単純な体力みたいなフィジックな要素を超えたエネルギーに満ちあふれているというか。体力的にどう見ても大変そうなところで急に2メートルくらいジャンプしたりするし。体力の限界点で肉体に神が宿るというし、そういうものを見られたこと、すごく幸せだったな。そして体力ギリギリのところにいたとしても絶対に表情がおざなりにならないのはまじでえらいところだと思います。正直一部の脚本には思うところ色々ありすぎるんだけど、二部だけは本当に絶対に楽しかった。

・カーテンコール、たいへんな任務を全うした刀剣男士に(そしてたくさん悔しい思いをしてリベンジを果たしたキャストのみんなに)あなたたちはうまくやれたよって伝えられることは嬉しいことだよね。

 

✧(別記事に入れるつもりで書いてた日向くんの見た目を一生褒める文章、ここに載せる)

日向正宗さまは本当に美しいな……。本当に美少年。その目の大きさもまつげも頭の小ささもすらっとした手足も完璧すぎて毎公演美しさが新鮮だった。お顔のパーツ配置がほとんどねこちゃんのそれなんですよね。完璧な造形美とキトゥンブルー。

素の状態だとわりと三白眼気味で冷たい印象の瞳がカラコンで碧いまんまるな瞳になるのがやっぱりすごくきれいなんですよね。碧い色の非現実感と、その顔立ちが元々持っている冷たさ。ただかわいいだけの短刀じゃないこと。

あとあの毛先の白いまつげが本当に美しくて。お顔の照明が暗めのときにまつげのふちどりだけが見えるときがあってそれが本当に美しい、生きてる人間こんな絵になるんだ……。目の縦幅もあってまばたきするたびに音がしそうなの、美しいよね。

左右で輪郭にかかる髪の長さが違うのが本当に良くて。右から見た印象は少年らしく凛々しいし、左から見た印象はそこから中性的で神秘的な感じに寄る。

ツイート検索していたらお顔が安達○実さまに似ていると言っている方と栗山○秋さまに似ているという方と両方見かけてそれなになりました。なんかお顔の輪郭とパーツ配置は安達○実さまで、個々のパーツの強さは栗山○明さまなんだよね、わかる。

それからやっぱり目元口もとの可動域が広くてかっわいい……。笑うと口がハートになるの、圧倒的な人中の短さと歯並びのかわいさがなすかわいさ。歯がちいちゃくてかわいいと思う。明るい「きゅっ」って笑顔も優しい「ふわっ」って笑顔も両方できるのがいいですよね。

やっぱり枢やな先生のキャラデザがすごくて、ケープの下から伸びる腕の細さ腰の細さのシルエットが最高にかわいいんですよね。くるっと回ったときのケープのひらめきがすごくいい、動きが映える、、。あと村中さんが上げてたおじいちゃんたのツーショ、ブーツの履き口が思ってたよりゆるゆるで怯えた。その細さであの動きができるのはさ、神秘。