夏は何度もやってくる(2021年現場振り返り②)

笑ゥせぇるすまん」The Stage

脚本:白鳥雄介 演出:小林顕作 制作:ネルケプランニング @ステラボール

音曲祭で石橋くんかわいいなあ次の舞台次第でちゃんと応援するか決まるなあ(?)とかゆうてたらなんかすごく期待していいのか絶妙なラインの舞台が決まってわりと困惑してた。結局8割は行ってたのでまあわりとたのしかったんだと思います。公演時間短かったのはすごくありがたかったです。なんか本人はほとんどSNS更新してないのに毎日のようにDM送ってて元気だった、わたしが。

オープニングの音楽と客席を照らす照明がなんか良かったな。配信残ってるのありがたいけど、客席で浴びたびりびりくる音量もまぶしくて目がちかちかする感じが物足りなく感じる。個々のストーリーがすごく面白いとかじゃないけど、舞台としてのパッケージングはすごく上手だったなと思います。最初に佐藤流司さん主演で笑ゥせぇるすまんをやるって情報解禁されたときは再現度がどうこうっていうよりも「誰得?」って部分でざわついたと思うけど、そのあたり舞台でやる意味を考えられていたと思います。いやなんか出演者に見たことないおじさんが多くてかなり頻繁にこれ何の時間?とはなってたけど、そのわりには案外面白かった。カーテンコールで佐藤さんも強制新鮮舞台って言ってたけど日替わりが多いしちょっとした部分のニュアンスも毎公演違っていて、そういう新鮮さは毎公演ありました。そういう意味で3日目以降から自由度が増してどんどん楽しくなってきた気がする。あとはもうとにかく女装の秘書さんと園長先生がめちゃめちゃかわいかった。毎日会いたいかわいさだった。だいすきだった。

各話の主人公がほぼみんな妻子や社会的立場のある中年男性で、最初は観客に共感させる気ないんか?と思ったけど、たぶん観客が共感するべきなのはそっちではなくてむしろ喪黒のほうなんですよね。要は「あなたも他人が破滅するさまを見ることを楽しみたいでしょう?」という。最後の台詞「お客様に喜んでいただければそれが何よりの報酬」このお客様っていうのは舞台を見に来ている観客のことでもありますよね。(まあ私個人は別に美しくもないおじさんの破滅を見たがってはいないですけど。)

そういう観客としてはなんというかある意味丁重に扱われていた感じがあったのは良かったです。喪黒に与えられた一時的な快楽に溺れ破滅する主人公たち、これに観客を当てはめて、あなたがいま楽しんでいるのは非現実ですよ、あまり溺れると身を滅ぼしますよというような流れにだっていくらでもできただろうと思うけど、そうはしなかったところは優しかったなと思います。(というか教訓めいた感じや説教くささを出さなかったのは普通にすごく良かった。)いやまあコロナ禍にわざわざ「モテない女の慰み者じゃないの♪」とはやらんだろうけどさ。

いちばん最後のお話だけはやり直しの聞くストーリーを選んでるんですよね。「夜行列車」の歌詞、遠征帰りのおたくの心情に重なりすぎる。(まあ仕事ほっぽり出して行方不明になって不倫しかけて妻が倒れるまでに追い込む夫を許すなとは思いますが。)(というか原作がそうだから仕方がないけど全体を通して罪のない妻子が一番可哀想な目に遭いがちなストーリーはわりと納得いかん。)

主演の佐藤流司さん、なんかおたくが無限にいてすごかったし、これだけの規模感のおたくを有していながらもなんかしっかり観客の顔を見ていてすごかった。松田くんや石橋くんの日替わりのネタ考えてあげてたり、カテコでうまいこといじってたりしてて案外絡むんだなあみたいな感情になりました。日替わり、まじ尖りすぎてたけど。

あと松田昇大さんを今回はじめて拝見したんだけどなんかけっこうしっかり好きになりました。舞台上で急にウィッグを外してウィッグネット姿になるくらいの謎の潔さがあるのにイケメンとしての役割はきちんと果たしていたのが良かった。なんかもう本当に……頑張ってたし。(毎公演でかいおじさんが背中に飛びついてくるのを受け止めるのとか……。)声が好きなんですよね。

あとはなんかもうセクシー界のラスボスみたいな園長先生がまじで強くて好きすぎた。出てきた瞬間大喜びだった。なんかまじで背が高くてヒールで脚細くて長くて、経済的にも精神的にも自立してそうで強くて、それでいて笑顔が人懐っこいのがたまらなくかわいかった。色気は隙だってアカリンも言ってたし。

ご本人ブログ毎日更新していてえらいなと思ってFC入ってみるくらいには好感度が高かったんですけど、なんか「普段の会話とか本気で苦手で」とか書いてて愛しかった。毎日更新なのにそこそこちゃんと書かれてて文章のテンポ感とかわりとすきなブログでした。なんの感想?

石橋くんの話をします。

・オープニング!長めのさらさらの前髪から冷たい視線がのぞく感じがたまらなくよかった。微妙におもろい振付だった気がするけどちゃんとばちばちでかっこよでした。石橋くんってかわいさを爆上げできる子だけど、表情の温度をすうっと無くすこともできるの本当に強いと思う。(真顔になってもなんとなく人の好さ的なものが残ってしまう人もどうしてもおるやん。)

・小学3年生の子どもの役!わたしが累生くんの絵しりとり動画の最後の「うええええん」をリピート再生してるのがバレたのかと思った。まつげの長さが子ども特有のそれ!!!前髪短いからおおきい瞳がきらきらしてるのもくっきり見えてたいへんよい!たいていの人間だったら面白くなりそうなウィッグなのにちゃんとかわいくてさすがの顔面力でした。子どもらしい尊さと物語の登場人物としての悲愴さが同居してた。

・『♪わたしはこういうものです』「いらっしゃ~い!」で始まるお祭りソング、表情くるくる変わってめちゃめちゃ楽しい!映像に名前出てくるとこの決めの表情が毎度GOE500000000点のかわいさだった!自分のどういう表情がかわいいのか分かってるの強すぎ。ダンス中に舌ぺろってしがちなのすごくいいし、曲中に佐藤さんとかと目を合わせて嬉しそうにしてるのもかわいかった。まじめな話(?)一話の息子のことを思うとまじで本当にかわいそうなので、次の曲で元気に歌って踊ってくれるのはたいへん助かりました。

・悪いお店のお兄さん!本当にビジュアル好きだった。ばちこりブリーチした感がある緑っぽい長髪似合いすぎてた、石橋くんもさもうちょっと大人になったら髪伸ばしてみん?ってくらい良かった。長い髪を指先でくるくるしてるのがセクシーでよかったです。あとパーカー肩から落として着てるの好きだったな……。最初は声低めに出しててどこかけだるげで本当にめちゃめちゃかっこよかったのになぜかだんだん人間離れした感じになっていってた……。(なぜかというかまあウケてたので。)まだかっこよかった時期に(?)松田くんにも突っ込まれてたけど捌け方かわいかったよね、なんか背負ってたからちいちゃくなりながら捌けてるのかわいかった。

松田くんソロ曲で出てくるときにこにこしててかわいいんだけど、なんかキャラクター的には反社感あるからこそ楽しげにしてるのがよけいにかわいくもあり色気もありでとても良かった。享楽的で刹那的、レッツダンスオン。間奏の最後らへんの1アクション的なやつもまじ毎公演楽しみだったな。

・ドーンタイムのダンサー、表情くるくる変えてて動きはばっちばちで本当に好きだった。あとなんか佐藤さんのやることに合わせてちょいちょい審判やったりキャッチャーやったり、打ち合わせしてるのかはよくわからんけどまじでできる子だなあになりました。ぴゃーって追いかけてくる感じちいちゃいペンギンみたいでかわいかったな……。衣装もペンギン感あるし。(ない)

・イケメン役イケメン!日替わり!序盤でやってた怪我したイケメンがいちばんわけわかんなくて好きでしたね。ボケの方向性斜め上じゃない?!急に怪我した上にさらに台詞一個まるまる変えてて大波乱だった。なんかやばい動きをしだしたりおじさんにガンつけ出したりしてて本当に面白かった、というか私ってたぶん石橋くんがやることわりとなんでもツボなんだろうなと腹くくった(?)よね。

・秘書さん!最大のヒット!かわいい!!なんかぜんぜん女装のメイクしてるわけじゃないのに普通に似合っててかわいくてすごかった。やっぱり女装の肝は輪郭とパーツ配置だなあ!って思ったし、さらにおめめぱっちりで口元もかわいいんだからかわいいに決まってるんですよね。たまに日替わりでめがね外してくれてたのうれしかったな。話を聞きながら指を口元に当てるしぐさとかいちいちかわいくてちぇくち~で困った。キャラクター的にはお堅めのしごでき秘書さんって感じだと思うんだけど、隙のある感じが垣間見えるのが本当に愛おしかった。ビジュアルはもう現れた瞬間から100かわいいんだけど、どんどん人としてのかわいさが見えてくる感じ。

扇ぎの松田くん担当回でめちゃめちゃウケてたり色々リアクションしたりもかわいかったし、ここで何が起きてもそのあとの早口言葉みたいなやばい長台詞をわたしが見た限りでは一回も噛んでなくて本当に本当にえらかった。笑っちゃったあとの長台詞の前に天を仰いで深呼吸してるの、かわいかったし。

佐藤さんとの日替わり、本当に一生かわいかったな……。目を合わせられると笑いが止まらなくなっちゃうの本当にかわいかった。力関係って感じでよかった。矢を射ったりバズーカ撃ったりバレーしたりいろいろしてたけど(ヒールにタイトスカートでほんとよくやってた、えらかった、運動神経の良さを感じた)、なんかちゃんときれいなフォームで野球の投球してたの好きでした。

あと扇ぎの時間、石橋くんはすぐ次に女装の役で出番があるから出んやろなと油断してたら普通に秘書さんの格好に法被羽織って出てきて沸き倒した。初回が一番ノープランだったのかな?と思うんですけどなんだかんだいちばん好きだった気がする。なんか、謎の間ののち石橋ですって雑に自己紹介してっしゃオラァって細い手足で謎に男らしさ全開で客席を扇いでまた本編に戻っていってた……。なんか名乗りがあったことによってシンプルに女装した石橋弘毅さんの状態で舞台上に放り出されていたのが良かった気がする。やばいお友だち連れてきてたり自己紹介の名前の癖がえぐかったり、初回以外の石橋くん担当回はまじで大波乱だったんですけど、のちに全部佐藤さんプロデュースだったと判明してまじで?になった。

・おかみさんの息子。正直サイレントのところなにが起きてるのか微妙によく分からないし、彼は彼でイケメンの概念と同じ衣装で出てくるから息子……?息子!?とはなったけど。まじなんで衣装同じなんだろう。上手側海外席入ったときにおかみさんと一緒に捌けてく表情最後まで見れてうれしかったな。なんか意外とステラボールのこと好きかもしれないとまで思った。

・『夜行列車』やっぱり弘毅くんって声が澄んでてかわいい~。切なげな表情がずっと良かった。「♪流れ落ちるなみだににじんでいくとは」の手で目元を覆ってまた離す振り付けのところが、その手の運びも表情も本当にきれいだった。

・エンディングの曲始まって上手から真ん中までばーっと走ってきてスライディングしてめちゃめちゃうれしそうに佐藤さんに小道具渡してるのがあまりにもかわいかった……。カーテンコール、アナウンスに超かわいい笑顔で「いえすっ」って答えて礼してからの顔上げた瞬間ばちばちに客席を睨んでくるの本当に最高になる。あまりにもかっこよくてばちこりに沸いてた。石橋くんの悪い顔だいすきだもんね。視線の靭さと冷たいほどの美しさが前面に出ていてすばらしかった。前髪かきあげる仕草がたまらなくよかったな。

すでに5,000字近くなってて笑ってる。なんか書いてたらやっぱりすごい楽しい舞台だったような気がしてきました!

 

ミュージカル「刀剣乱舞」東京心覚

脚本:伊藤栄之進 演出:茅野イサム @青年館ホール

どれだけ眺めていても飽きない美しい顔の俳優が二人、演技が好きだなって俳優が一人、なんか面白いなって思ってる俳優が一人とこんなに興味のある俳優ばかりの刀ミュは相当久しぶりです。いや他の刀ミュ出てる俳優さんがすごく悪いとかじゃないんですけど歌合の影響がちょっと……。パライソ初演を見られなかったので全員本公演では初めてのキャラばかりで新鮮なのはすごくよかったと思います。

中尾暢樹さんは本当に美しいな……。辞書の精悍って言葉の欄に載せたい美青年。ジュウオウジャーは当時リアタイしてて毎週毎週風切大和さんは美しいなあとばかり言っていた記憶があったんですが、まさか刀ミュに出てくださる日がくるとは思ってなかった。(あとジュウオウジャーは中尾さんが美しかったことしか覚えてなかったけど見返したらちゃんと話が面白かった。おたくがこんなんだからこの世の美形俳優「キレイより人間らしさのあるような役を……」になっちゃうんだなと反省した。)(関係ないけどチャックアップも配信されてたのを見たんですがいまの中尾暢樹さんを知った状態で聞く「ON TOP!」すごくいいな。)メイクもあって切れ長な目をしている印象が強いけど、ぱっと大典太を見上げたときなんかにすごい目が縦に大きくて丸くてはっとする。かわいい。白目がきれいなんですよね。あとよくよく考えたらチーム心覚の生脚担当なのでわたしが好きになってしまうのは仕方ない感あった。2部衣装の膝がかわいくて私のジャンルって感じでした。チーム三池は二人並んだときの作画が同じ感じがすごく良いなって思う。大典太とふたりだと陰と陽のコンビに見えるけど、わりとソハヤも根っこの部分は大典太と近いところがあるのを感じさせてよかった。戦闘中に笑って見せる顔が普段見せる笑顔と違っていて不敵で美しくて好きだったな。

山﨑晶吾さんに関しては本当に好みとか超越した美形ですよね。このメイクの薄さでこの髪色のウィッグが似合ってしまうのがわけわかんないな。前髪が右分けだから光の当たり方や向いている方向の違いでお顔の印象が違うのがまた美しかったと思う。右目と左目で印象が変わって見える瞬間があるのずるい。うわ~美しいな~と思いながら眺めてるとその美しい張本人から「人はなぜ美しいと感じるのか」みたいな台詞が出てくるのはなんか面白かったです。まあそれの答えが「美しいと思う心が美しい」なのはさすがになんか、何も思いつかなかったのかなって感じでしたが。個人的には人の心が美しいなんてことはありえないからこそ心とは無関係にあるものを美しいと思うんじゃないかと思うので解釈違いですね(?)

せいちゃんもさすがでした。けだるげないでたちもよかったし台詞の言い方がいちいち好きだった。なんかすごく地に足ついてる感じというか等身大感というか。観念的な台詞の多い舞台だったから、せいちゃんの台詞の感じはそれでも観客から離れていかなくてすごいなんだかほっとした。

そういう意味で桑名もずっと一定のテンポを持っている感じで、そのテンポ感がかわいくて舞台上にいると嬉しい人だった。歌もよかったし。いやなんかべつにここに書くことじゃないんですけど福井くんの人間性、とても信頼できる。前の記事で刀ミュで麻璃央くんのことを嫌いになることは絶対にないって話をしたけど、福井くんもそのポジションにいる。

初日から賛否両論だった脚本について、個人的には歌合よりやばいことはないだろうと思っていたけど脚本のみで見たら同じくらいやばかった気がする……。分かろうとすると余計にいらいらしそうだからあまり何も考えずに見たら物語だとも演劇だとも思えなかった。し、最後の曲の「これは問わず語り」って歌詞に文字通りそうでしたね……と力抜けた。もうちょっとこう、言い方あれだけど台詞のポエムセンスが良ければ、というかもうちょい全体的にきれいごとっぽい説教くさい台詞がどうにかなればまだ見ていて苦じゃなかったとは思います。わたしはそういう台詞を聞くのがたぶん人より苦手なので。べつに分からないこと自体はそこまでストレスになるタイプでもないと思う……。水心子、なんか語る!ってシーンが多すぎる。小西くんは見る予定の舞台にいたらかなり嬉しいくらいの俳優さんだからただただ脚本が残念な部分だったと思います。(水心子くんがかわいいことはちゃんと伝わりました。)なんかわけわかんなすぎて面白い部分もあったけどね、「将門公は7人いる……!」とか。手塚?こういうのをシリアスな笑いって言うんですかね。あとこんだけ説明不足の舞台なのに「大典太光世とは兄弟だな!」ってわたしですらさすがに知ってる情報を律儀に教えてくれるソハヤはかわいかったです。

 

ミュージカル ロミオ&ジュリエット

潤色・演出:小池修一郎 @赤坂ACTシアター

麻璃央さん、立石くん、味方くんのチーム横田くんがお世話になったみなさん(?)の回を滑り込みで見に行きました。このメンバーで東宝ミュージカルなのびっくりだよね。赤坂ACTシアターはたぶん刀ミュのプレライ振りだったのでそういう意味でもなんだか感慨深かったです。懐古厨。

言われてみればロミジュリってちゃんと見たの初めてで、自分でもびっくりしたけど普通にストーリーで泣いてました。ロミジュリって悲劇だったなあって見てる途中で思い出した。いやまあ突然スマホ出てきたりしたけど……。

麻璃央さんって天性のキラキラがずっとある人だと思うんですけど、個人的に舞台でそういう明るいキラキラした役を久しぶりに見た気がしてうれしかったです。自然と人の中心にいて周りにほっとかれることのない感じ、麻璃央さんの生まれ持った性質にすごく近い気がして説得力がすごかった。本人は渋い大人になりたそうだけど、なんか麻璃央さんってかわいいよなあってしみじみ思いました。笑った顔が子犬みたいでかわいいんだよね。ベッドシーンもキスシーンもあったけど麻璃央さんの清廉さは失われないんだなあと思った。

味方くんも、ミュージカルの道で行きたいって言ってたわりに一時期はつか舞台ばかりの印象があったのでミュージカルで歌ってるとこを見られて嬉しかった。(まじで懐古しかせん。)やっぱり凛としたきれいな声してますよね。なんだっけななんかのシーンで麻璃央さんの頬に手を添えるみたいなやつが絵になりすぎてずるかった……。

ティボルト、高貴で神経質そうな感じがすごく良かったな。立石さん本人は普段柔和な印象が強いからこそこういう役を見るのは楽しい。こういう自分のいちばんほしいものだけは手に入らないような超絶美形がだいすきです。たばこ吸ってたりかなり年上の女性と関係を持っていたり、そういうところを見ても俗っぽさとは隔絶されている感じが、やっぱり本人の持っているものだと思うので役がすごく合ってたと思います。いやなんか怒鳴るお芝居が苦手みたいなことを言っていたのも聞いたことがあるけど、そういう部分じゃなくてイライラしたり憎んだりしてもあくまで高潔な感じが良かったと思う。

わたしはぜんぜん東宝ミュを通ってこなかった人間なので比べるとかはできないんですが、ばちこり歌唱力で殴られる!とかっていうよりは個々のキャラの良さとキャッチーな歌を楽しむ感じだったかなと思います。し、そういうのが得意なみなさんだったと思う!チケット代が正しく還元されてる感じで楽しかったです。あとジュリエットがつけてるすげーでかいピンクのネックレスがかわいかった。

 

MANKAI STAGE A3!Winter2021

脚本:亀田真二郎 演出:松崎史也 振付:梅棒 @立川ステージガーデン

妥当な問い、妥当な悩みに妥当な答え、A3!って誠実だよなあって改めて思いました。それからやっぱりブルーミングスマイルも13月は君の夢もだいすきで最高にたのしくて正直これだけで立川の首90°席にチケ代払える。

けど春夏公演や春単や夏単は500000000倍楽しかったよね……!春組のおたくだし夏組もだいすきなおたくなのでそれはそうなんですけど……。でもなんかやっぱり春単や夏単のサービス精神を思うと少し物足りなかった。はちゃめちゃなわがままを言っています。

 

2gether THE MOVIE

インスタをフォローするとQOLが上がるタイ俳優ことBrightくんを見ようということで(?)(美しいお顔とねことハイブランド、まれにじわじわくるタイ広告を載せられてるため)お友だちに招待していただきました。応援上映の回でしたが、二人が結ばれたところで拍手が起きていていい空間だなあと思いながらも正直めちゃめちゃじわじわきた。サラワットくんの妻ボードは許される現場があったら作りたいよね。光ってるものってかわいい。

わりと冒頭の、女の子たちに混じってサラワットくんの方に駆けていくタインくんの画がなんかすごい青春って感じで好きでした。普通に共学の大学生活で学校行事を謳歌しながらまっすぐに青春している感じが良かった。昨今ではそうでもないのかもしれないけど、私が見てきたものだと日本のBL作品って「禁断」「秘密」みたいな雰囲気が出がちだなあと感じるので。秘密も何もなくステージ上からばちこりタインくんだけを見つめて歌うサラワットくん、強すぎた。サラワットの妻のみなさんどんな気持ちやねん。俳優さんがギター弾けて歌も上手でっていうのは華やかですごくいいですよね。

グリーンくんのパワー系の明るさがツボでした。ストーリー的には色々と厄介ごとを作るわりにぜんぜん嫌いになれないし、とてもお顔がかっこいいディム先輩と結ばれるのも納得しかない。この子絶対にディム先輩のこと幸せにできるもん。グリーンくんに限らず全体的にPower Of Loveが強い感じがいとおしくもあり微笑ましくもあって良かった。映画は色々と端折られてる部分があるだろうからよけいにそう感じるのかもしれないけど、微笑ましいというかちょっと面白いくらいで。サラワットくんの「俺のほうが重い(断定)」みたいな台詞とかさ、ちょっとやっぱり面白くはあるけどいとおしいよね。

 

パンダドラゴン 東広阪ツアー~パラゴンといっしょ~

@LIVE VANQUISH

宮島行きたくない?になって例のお友だちと行きました。広島当ててくれたぱっちさんありがとうございました。東広阪ってなかなか聞かんもんね。相変わらず楽しいばくれつにおもしろいスキルメンの集まりでした。

今回の挑戦としてはお芝居があったところですが、なんか本当にパンダドラゴンさんってなんでもできちゃうんだな……。リアルにハンドマイクを持ったままのお芝居ってまじで難しいと思うんですよ。(それこそ春組のフィルコレでエチュードやるってなったときとか真っ先にマイク置いて地声でやろってなってたし。)しっかりこなしててさすがでした。脚本もそれぞれの個性と良さを引き出すという点でかなり良かったと思います。

いまのメンバーだと唯一演技未経験のたいがちゃん、キャラとテンション感でぜんぶ持っていっててさすがだった。誰にでもできることじゃないよまじで。あとなんかなぎちゃんのうざい、みたいな台詞、なぎちゃんってそういう台詞を言ってもなぎちゃん自身の輝きみたいなのが全然損なわれなくてすごいなになった。あとやっぱりぱっちさんにできないことってないんだなあって。お芝居の適正まで鑑みて脚本を作られていた感じがしてすごく良かったです。ストーリーが単純でもお芝居している姿が良かったら楽しいもんね、舞台でもそう。

やっぱりパラゴンさんは曲がいいなあ~!と思った。わたしは王道のアイドルソングが好きなので、今回のセトリはハッピーな曲多めで嬉しかった。いやなんか、男の子のアイドルでこういうキラキラのアイドルソングたくさんやってくれる人って実はあんまりいなかったりするんかなって最近気づきはじめてる。

あと特典会もちょっと行ってみたんですが、おたくの褒めに対して「得意だから任せて!」って返してくれるぱちさんまじで努力とスキルに対する正しい自信がきちんとあってかっこよかった、好きだった。

 

狂言男師 夏の章 蚊相撲・呼声

監修:善竹十郎 狂言指導:善竹大二郎 @セルリアンタワー能楽堂

ポスターのさ、ウインクしてるやつ、まじめちゃめちゃかわいくないですか?本当にかわいい。ポスター作った人の「うわっこれかわいいな~」って声が聞こえてきそうだもん。俳優のみなさんがおたくにかわいいとか美形だとか言われてもべつに嬉しかったりしないことはわかってるんだけど、でもこのかわいさに販促効果があることはわかってほしい。和装きらびやかでいいなあ。すごく似合ってた。グッズのアクスタがめちゃめちゃお雛様っぽくてかわいいんですよね。座ってるし衣装の色合いもなんとなく雄雛と雌雛感あってかわいい。

稽古期間が相当シビアななかきちんと古語の台詞を覚えて狂言のルール通りの発声で覚えててえらかったです。ゆうてわたし含め観客のほとんどは別に狂言的になにか間違ったことをしたとしても気づかないとは思いますが。応援してる人が古語の台詞言ってるのはまあなんとなく嬉しいものだよね。おたくは若手俳優が別業種のおじさんに下に見られてる空気に敏感な生き物だけど、そういう意味で指導の先生方優しすぎるくらい優しくて親しみやすくて良かったです。