18祭 関ジャニ∞というアイドルを初めて見た感想

はじめて関ジャニ∞さんのコンサートを見に行ったおたくの感想です。1/7の東京ドーム初日に入りました。招待してくれた子ありがとうございました。


いちばん印象的だったのはアイドルとしてすごく誠実な人たちなんだなあということ。関ジャムは見ているのでバンドとか音楽に対してすごく真剣に取り組んでいることは知っていたんだけど、こんなにファンに寄り添ってくれる人たちだってことはコンサート見るまで知らなかった。
安田さんの序盤の「愛してるって声聞かせてな」という煽りがまず良かったんですが、それがあっての最後の挨拶「声を聞かせてくれてありがとう」と言ってくれることに感動した。ただありがとうと言うよりも「○○してくれてありがとう」のほうがより伝わるし、「○○してくれて嬉しい」が付くともっと伝わる。何かを応援していていちばん辛いのは、何をしたら推しのためになるのか分からないこと・自分の応援が推しのためにならないと感じることだから、アイドルのほうからファンにしてほしいことを言ってくれてそれに対して感謝してくれるってすごく満たされる。もちろん長く応援してきたファンの方々にはそれ以上の感動があったはずだけど、わたしみたいにただライブを見に来ただけの人にまであんなに感謝を浴びせてくれるのって素直にすごいことだと思う。
最後の挨拶で村上さんが「もし辛いことがあったときは俺たちを見て頑張ってほしい」というようなニュアンスのことを言っていたのがすごく良かった。ファンそれぞれの生活のなかで自分たちがどうありたいのか伝えてくれるのってすごいことだと思う。ステージに立つ人たちがどうなりたいかっていうのはそれぞれ色々あるじゃないですか。自分の内面にあるものを昇華したいとか世界に通用するパフォーマンスをしたいとか何歳になっても舞台に立っていたいとか色々。関ジャニ∞さんにとってのそれはファンそれぞれの生活に元気を与える存在であることで、実際にそれを叶えるライブだった。MCこんなにお腹抱えて笑うことある?ってくらいすごく面白いんですよ。コントもあるし女装もする。でもそういうワチャワチャした楽しさだけじゃなくて真剣に音楽をしてるし、ちゃんとかっこいい。
(あとこれは自分が入ってない回だけど、丸山さんが「みんなの思いの丈をぶつけてください」と客席に振って、それぞれ楽しかったとか大好きとか叫ぶ観客に涙ぐみそうになったというツイートを見かけて、ここで涙が出そうになる感性が尊いと思った。ファンの愛を喜べるのも愛を受け止められるのもわりと才能だと思うんですよね。得てして「私を愛して」なんかよりもずっと「私の愛を受け止めて」のほうが重いので……。(本日のBGM:aiko  あの子へ)おたくの愛なんて勝手なものだし、例えば彼らが辛い思いをしているとき、いちばん助けてあげられるのは彼らの家族友人恋人だってことは当たり前なんだけど、それでも彼らの心のなかにファンというものが存在するスペースを少しでも空けてくれる(ように見せてくれる)のは本当に優しいと思う。)


それからアイドルとしての魅せ方みたいなものもすごくよかった。テレビとかだとあんまりキラキラアイドルですみたいな感じの振る舞いはしてない印象だったから、こんなにちゃんと自分をかっこよく見せてくれてる人たちだってことにけっこうびっくりした。特に安田さん、見せ場でしっかり沸かせるアイドルしぐさはすごかった。Kinkiさんの曲カバーでサングラスを外してウインクしてたの良すぎた。なんかご本人は浮世離れしてそうな印象があるからギャップがすごい。

カバー曲メドレー、隣の村上さんのファンさんがダイヤモンドスマイルでキラキラエフェクトかかった村上さんに飛び跳ねて沸いててなんか可愛らしかったです。まつこに何て言われようとこの子にとって村上さんは世界で一番かっこよくてかわいいんだなあって思うとすごい尊さを感じた。

 

この書き方はセンシティブかもしれないけど、5人の関ジャニ∞さん歌声すごくよかった。この5人だといちばん歌のイメージが強いのは安田さんだけど、安田さん以外も自分の中の印象よりずっとずっと歌が上手でした。というか上手になったんですよね。大倉さん、どの曲だったか覚えてないんだけど高音パートがすごくきれいでした。関ジャムのボイトレ回は見た記憶があるけど本当に歌声って変えられるものなんですね。それから横山さんのギターも、始めたばかりのはずなのに堂々としていてかっこよかった。(演奏スキルの分かる耳を持っていないのが悔しい。)30歳を超えても歌声は変えられるしギターも弾けるようになるって証明をこの世にしているってすごいことだと思う。こんな世界だから努力が報われる人のことは見たい。こういう人がいるからおたくも安心して自分の推しに頑張れって言えるし期待もできる。個人でもグループでもたくさんお仕事があってさらに後輩グループのプロデュースまでしててこんなに忙しい人にだってできることなんだって証明してくれてるから、自分の推しにも夢見ることができました。
バンドのあるコンサートはほぼ見たことがないんだけどやっぱりかっこよかったな。通路歩きながらギター弾いてる人ってめちゃめちゃかっこいい。ムビステが近くに来たとき、会場に流れてる音とズレて実際の音が聞こえてきたのがなんだか良かったんだけど、同時にこれだけ広い会場でバンドの演奏を合わせるってとんでもない技術だってことにも気付いた。村上さんのピアノソロも、聞いてる客席の空気感含めてとてもよかったです。あと安田さん、通路走りながら歌ってもぜんぜん歌声がブレなくてすごかった。見た目の印象華奢な感じなのに体力おばけすぎる。
あとはやっぱり持ち曲がとにかくいいですよね。初期の曲も、関ジャムきっかけで縁ができたミュージシャンの方と作った曲もどっちも関ジャニ∞らしさがあっていい。曲でいうと勝手に仕上がれがバンドのかっこよさのあるぶち上げ曲でとても良かった。


東京ドームはコンサートで行くのは初めてだったんですが、思ってたよりいい意味で狭かった。今回はバクステ寄りのスタンド1階席だったけど、バクステあってトロッコも来てくれるからちゃんと裸眼でもメンバーを見られるし、あとモニターがとんでもなくでかい。MCのときとか5分割になって全員を見れるのがノンストレスでさすがでした。(ただ同時に思ったのは、この規模のコンサートでストレスなく見るには苦手なメンバーがいないことがすごく大事……。)
それと制御ペンライト本当にきれい。映像から会場につながるように作っていたのがすごかった。映像は銀河鉄道の夜がモチーフでこれはおたくって生き物全員好きなやつじゃん!!(いつかの青山クロスシアターを思い出しながら)になってたんだけど、なんか宇宙空間にアヒルとか浮かんでて発熱時の夢で見る銀河鉄道の夜だった。でもおしゃれでかわいいみたいな映像じゃないけど、ちゃんとお金がかかっていてこういう映像を作りたくて作りましたって感じなのはすごく良かったと思います。確か前向きスクリームのときとかめちゃめちゃなんかアニメーションが動いていて資本を感じた。あとダイヤモンドスマイルのときに人を認識して周りにキラキラが付くエフェクト、まあインスタのハートビームのエフェクトみたいな要領のやつなんだけどそれドームのモニターでできるんだ……!ってびっくりした。すごくかわいかったので自ジャンルでもやってほしい。


あとはもうここ最近でいちばんってくらい笑ったのでとても健康的でした。アイドルのコンサートでお腹抱えて笑えるようなところが何回もあったの普通にすごい。真面目に思い返してもここ最近でいちばん笑った。紅白で村上さんがYOSHIKIさんをびっくりさせた話とかキャンジャニちゃんの自己紹介とかめちゃめちゃ面白いのに、それ以上に面白いことが多すぎて全体を振り返るとぜんぜん序章だった。
安田さんのゆっくり変なことを言うくだり、みんなで突っ込んで爆笑にできる連携がすごかったな。普通のグループだったら特に突っ込まれず客席がざわついて終わりくらいのところを突っついてさらにふたつめのちょっと変な発言まで引き出していてさすがでした。
丸山さんの面白さはもはや呼吸だった。天才すぎる。面白いことを言うぞ!っていう間もタメも気負いもまったくない。自分で俺は面白いって振っておいてそこから流れるように面白いことできるの、なんかもはや同じ人間とは思えなかった。シンプルかつインパクトの強いジェスチャー付きの「人と人を比べたらアカン」が本当にツボでした。普通に大切なことを言っているのがすごくいい。わかりやすいジェスチャーをつけるのって伝え方のテクニックですよね、「おもてなし」的な……。これ日常で使いたすぎるのにあの日ドームにいた人にしか伝わらないのつらい、関ジャニ∞さんっていつもこのペースで構文生んでるのかな、やばいな。あとは横山さんはじめわりとみんな素でウケてたのが愛にあふれていてよかったです。すべらせない空気って大事だと思う。


「行ったら絶対に元気をもらえる」コンサートでした。アイドルとしてミュージシャンとして18年かけて培ってきたものの大きさを感じた。もちろん長年応援しているファンさんの中には嬉しい楽しいだけじゃないいろんな思いがあるだろうけど。ドームを埋められるアイドルってこういう人たちなんだってすごく納得した。推しメンのいるグループが目標東京ドームを公言しているのでそういう意味でも色々と勉強になりました。ハードルが上がったともいいますね。

あと本当に余談だけど開演ギリギリにお手洗いの列に並んでいたら見ず知らずの親切なファンさんがあっちのお手洗いガラガラですよ!って教えてくれてガチ助かりました。エイター治安いいってやつを体験しました。ありがとうございました。