VOYZBOYというアイドルのこと①

3月末に推しメンのいるアイドルグループが解散しました。あまりにあっけなく終わってしまったのでメンバーについて振り返る文章を書きました。特に書くことが思いつかなかったメンバーについては書いてません。推しメン以外にそこまで興味のなかったド新規おたくによるしょうもない私感です。

井上明空音

インスタライブ見に行くと「学校大変ですよね……」みたいなことを小声で言いながらノールックでウェーブ送ってくる感じとか、上野動物園にいるカップルのこと「つがいの方」って呼ぶとことか、あんまりぼいずにいないタイプでなんか面白くて好きでした。マイペースそうに見えて案外周りを見てる人ですよね。ぼいずがネットサイン会的なものを連発していたころ、好きなアニメを聞かれたときにドラえもんを全話見たという話で返してその場の全員に話題を広げていたのが聡いなあと思ったのを覚えてます。卒業挨拶も最後まで笑顔で話し切っていて好きでした。
ダンス未経験で苦労した部分もあったと思うんだけど、ステージではすごく嬉しそうに楽しそうに踊っている表情が印象的でした。後ろのほうにいても目が行くくらい。年齢のわりに顔立ちは涼しげだけど笑ってると年相応に幼いのがいい。自分のおたく見つけて嬉しそうな顔をして手を振っていたのがとてもかわいらしかった。

最上暘大

本人も分かっててあの髪型してると思うから言うけど、初見の人がメンバー全員の顔写真見てこの人かっこいいって指さすことはほぼないと思う。けどステージに立っているところを見るとみんな良さに気づいてしまう人。招待した子たちもみんななんだかんだ褒めてた。スキルメンなんですよね。度胸があるしステージ慣れがすごいし歌声がきれいにマイクに乗る。分からないけど天性のものだったんじゃないかなと思います。立川に連れてった子が「インスタがフワちゃんみたいでかわいい」っていって自主的にフォローしに行っていてとても悔しかったです。声が大きいので石橋くんと言い争い(?)になると声量の相乗でけっこう本気でうるさくなるの、わりと好きでした。
県民ホールの最後の挨拶「みなさんの心を治せたでしょうか」みたいなこと言ってたのはびっくりした。情緒不安定がちなおたくは病んだときいつもアイドルはメンタルクリニックじゃないと言い聞かせていたから。予定していた定期公演を中止にしてメンバーの発信も極端に減っていた時期に3週間暇すぎるって言ったり、新グル発表のタイミングで最後までクソだったって言ったりしていて、まあそうなんだろうなになりました。卒業後古着屋さんになってたけど、私が好きなヴィンテージのコレクターさん?のストーリーで彼が紹介されていてわりと大きめの声が出ました。わたしも人間のおたく辞めたらヴィンテージのキッズドレスとか香水瓶とか集める人になりたい。

木村大河

かわいげがあるのは分かるけど正直好きなメンバーではなかったです。表情怖いし珍しく前列に出たりマイクを持ったりするとトチるし日本語おかしいし。いつだったか自分の舞台写真を見て「僕こんな怖い顔してるんですね💦」みたいなことを言っていて4年アイドル続けていて自分のステージパフォーマンスの意識それくらいなんだってびっくりした。でも最後の卒業挨拶は掛け値なしによかったです。「自分は人気もないし歌もダンスも得意ではなかったけど、自分のことを好きでいてくれるファンの人がいたから自分も自分のことを好きでいられた。」いちばんおたくが言われて嬉しい言葉だと思う。知ったときから比べるとおたく増えてはいたしプロモツアーあたりで初めて彼のランダムグッズ捌けたときはちょっと感慨深かった。

一ノ瀬茉騎

大学で文学を専攻してるっぽいことを知って解像度が上がった人。文学好きを公言してる演者ってぜんぜんいなくて『おまえのように美しく朗らかにしているには、間違っても『湖畔』を読んだり、また自分もそういうものを書いてみようなどと思ったりしてはならないのだ』*1と半ば言い聞かせ半ば本気で思っていたりするので、ぼいずにこういう子がいるのにびっくりした。語彙が何かと好きでした。一時期Twitterのbioが「〇〇(忘れた)とペシミストはだいたい友達」だったのがすごく良かった。
アイドルやりながら大学に通って学費も自分で稼ぐためにバイトもしていて、忙しい日々のなかでもアイドルをやる時間を作ってくれたという事実が信頼できた。卒論も文字数ちゃんと覚えてないけど三万字とか書いてたのでがちでえらい。実家が裕福そうなメンバーが多い中でひとり寝る間もなく働いて忙しい生活を送っても病まない芯の強さと、なんとなくほっとけない雰囲気と両方あってふたりといない人だった。配信見に行くと絶え間なくしゃべってて、ファンのこともたくさん覚えててすごかった。ランダムグッズのレートは体感で福井くんの次くらいに高かった。一ノ瀬ぜんぶください!って人が何人もいたので。
学校とアイドルと学費とで3足のわらじで頑張ってきてようやく学校卒業できてこれからという時期に解散になって、本人はそのことをつとめて明るく話していた気がするけど聞いてるこちらとしては本当に辛い。芸能事務所、おたくを大事にできなくてもいいからメンバーの人生くらいは大事にしてほしい。

桜井一

顔がきれいでかわいくてさらにあの歌声を持ってる、才能のかたまりでしかない。甘く温かくてよく伸びる歌声。自己紹介で突然アカペラで歌いだしてもしっかり聴かせてしまうほど。ただめっちゃ上手いってだけじゃなくて人の心に入り込むような響きがあるからみんな聴いてしまうんだと思う。何より初期から自分が歌うことに対する目的意識があったことがすばらしかった。コロナ禍での加入でしばらくはライブもできなかったけどきちんと自分が歌うことに対する思いを伝えてくれていた。いろんな感情を歌で昇華できる人。
ちょっと舌足らずで子どもみたいにしゃべるのがかわいい。ちょっとびっくりするくらい日本語弱いけど、言葉選びが素直だから気持ちを伝えることは上手だった。初期はおとなしい印象だったけど、アンプリの配信でキャラでしゃべり続けた成果か自己主張が上手になったなと思います。アンプリの24時間配信のラスト全員の枠でわちゃわちゃしてたなか、ちょっと話してもいい?と真剣に自分の気持ちを伝えてくれていたのがすごくよかった。あとアンプリといえばだけど、ずっと子どもみたいに 天真爛漫な感じなのに人狼意外と強かったことは忘れないでいたい。
目がぱっちりしててポメラニアンみたいでかわいいけど骨格が精悍なところが好き。前髪上げてると骨格の美しさが際立っていた。以前お友だちがピンクメンバーの絵を描いてくれたんですが桜井くんはまつげも瞳のハイライトも描き放題で描いていて楽しいと言ってました。
ミュージカルとかもすごく向いてそうだし見つかりさえすればどんなステージにだって立てる才能を持った人だとずっと思っています。見つかりますように。

赤名竜之輔

サ終アプリのストーリーだと、ぼいずぼーいが東京ドームを目指すことになったのは彼の発言がきっかけなんですよね。(ド新規おたくなのでどれくらい事実に即したストーリーなのかは分かりませんが。)いちばん東京ドームという場所に拘っていたように見えたけど、彼にとって東京ドームが何をもたらす場所だったのかは結局よく分からなかった。これは彼個人というよりグループの話だけど、友達になる相手をテストの点数で選ばないように好きになるアイドルを動員数では選ばないのに、そのあたりがずっとズレていた気がする。
ただ彼の持つ奔流のような情動は才能だったと思う。瞬時に涙を流せるようなところはうまく言えないけど羨ましい。関コレの発表で困惑するおたくを他所に京セラドームの文字だけ見て大号泣するなんて才能でしかない。生活していてむりやり自分の気持ちに号令をかけなきゃいけないことってどうしてもあるから、心から笑ったり泣いたりしてるアイドルを見ると昇華されるものってある。パフォーマンスは誰よりも雄弁な人だったと思います。踊ってたらどこにいるかすぐにわかるくらい。プロモツアー最終日、運営のすべてがおしまいで全スケジュールが2時間くらい遅れた回のミニライブでびっくりするくらいファンサが飛んできて、お詫びの気持ちをファンサで示すのはアイドルとしてすごくいいなと思った。
チラシ配りで声をかけられたことがあるんだけど(断りました)、まず名乗るし敬語使うし敬意ある態度で、一緒にいた子も頑張ってるんだねって言ってくれるくらいまじめにやってた。路上で女性に声をかけてくる男性って須らく小ばかにしたような態度の人が多いからそうじゃなくて安心した。チラシが売れるために有効な宣伝方法だったかどうかは置いておいて。

中川将平

トークが弱いぼいずにおいてツッコミができるたいへん貴重な人材でした。ツッコミ気質というよりは自分が突っ込まないとやばいのを察知してできるタイプのしごできだった。情緒の冷静な部分と湿っぽい部分と両方見せてくれる感じが好きでした。もっとコメントしてほしいリプ送ってほしいってわかりやすくおたくに甘えるようなことを言ってくれるところがいいなと思った。個人的にはおたくにしてほしいことがもしあるなら言ってくれるほうが嬉しい。優しい親しみやすい話し方をするしわりといろんなリクエストに答えるほうだけど、熱さを持ってるし思ったことははっきり言う人ですよね。
アンプリ神楽としての配信で語っていた夢が印象的です。アンプリというグループも活動もすごく好きだったけど、どう見ても利益になるほど数字が伸びてはなかったから(数字で返せなかったのはおたくの責任です)、メンバーがなにをモチベーションに頑張ってくれているのかおたくにはなかなか分からなかったんだけど、そんななか明確にどうなりたいって夢を語ってくれたことが嬉しかった。

広原

人間界でもっとも顔がシルバニアファミリーに似ていてかわいい。こういうしなやかなきれいなダンスをする人が好きなんですよね。ずっと動きが上品で好きでした。ほっぺたのもちもちした笑顔もとてもかわいらしいけど、案外大人っぽい表情がよく映えていて、映像とかでふいに抜かれたときもはっとするような表情をしている。聞ける機会は少なかったけど、歌声も甘くてアイドルらしくて好きでした。パフォーマンスもそうだしSNSを見ていてもなりたいアイドル像が明確な人だった。かわいいに衒いがないし何かと気が利く発信ができる人。やすむねくんとふたりでいるときのほんわかした空気感が好きでした。またどこかもうちょっとちゃんとしたところでアイドルしてくれたらなあと思います。
あとなぜかあんスタツイステあたりのアプリをしっかりめにやってるの面白い。

伊月大和

コロナ禍でグループとしての活動がほぼなかった期間に加入したうちの一人だけど、きちんと自分をアピールしてファンを増やしていてえらかった。かわいい弟キャラだけど根っこに冷静さというか聡いところが見えて優秀なアイドルだったと思います。最初は周りにかわいがられてる子の印象が強かったけど、いつの間にか当たり前にマイクを持って前に出て歌ってるメンバーになってた。Sparkの時点でグッズが確実に捌けるくらい人気メンバーだったから遅すぎるくらいだったかも。ずっとぴかぴかした笑顔をキープしてて可愛い仕草が上手で、笑顔を届けるって自覚がすごくあった。豊洲の僕等の世界で泣きそうになってた(ように見えた)のはちょっとずるかったです。
解散発表の前後、ほとんどのメンバーがなんの発信もしなくなった時期にきちんと言葉を伝えてくれた数少ないメンバーのひとりでした。他企業とコラボしたときも、ほとんどのメンバーが宣伝してないときでもちゃんと宣伝しててえらかった。レコチョクのメンバーか、いいねするキャンペーンもほとんどのメンバーはスルーしてたけど彼はちゃんとやってた。(これやってたの伊月石沢一ノ瀬の3人だけだったのでやってた3人は本当にえらい。)(申し訳程度にレコチョク公式からいいね来たの切なかったです。)あとクックパッドライブで自分が出演していないときもいつもツイートしてくれてた。
どうすれば好きになってもらえるかファン目線で考えられるし、考えたことを伝えてくれるところがいいなと思う。解散後ほぼ誰も更新しなくなったツイッターをまだ動かしてるし、やったほうがいいことをちゃんとしてる。

稲葉匠

顔がとてもかっこよくて背が高くて顔が小さくてダンスがうまくてパフォーマンスがよくてカメラが入ってるときちゃんとカメラを見てくれる!ピンクのYoutubeで「Tiktokはまず顔でバズらせる」みたいな発言してたのとてもよかったです、自分の顔のかっこよさを自覚してる男は最高なので。ここぞのキメ顔のバリエーションが多くて見ていて楽しいアイドルでした。衒いなくかっこいいを貫けるところが好きだったし、そういうキャラのわりにしゃべるとすっとぼけててかわいかった。いじられたり突っ込まれたりすると「へへ……」ってはにかむ感じ、かわいいよね。イナイレ好きなので彼の灰崎くん見たかったな。
ピンク定期で稲葉くんが振り付けした3曲はぜんぶ好きだし思い出深いです。とくにPARTY TIMEはピンクの定期公演といえばの曲だったと思う。ピンクらしいエンタメ感とかっこよさが両立してた。kiss youの、TikTokではやりそうなめろめろにかわいい振りもだいすきでした。卒業後のインスタライブで別グループの売り方について妥当な分析をしていて、在籍中には気付なかったけどちゃんとアイドルというものについて考えてる人だったんだなって知りました。
この文章書くのにめっちゃツイッターさかのぼってるんですけど、ファーストインプレッションは脚を怪我して入院していたときに俺の顔でみんなを元気にするぜの意気(?)で自撮りを上げていたのが良かったこと、それから退院してすぐくらいに夜通しスタジオに籠って踊っていて実は努力の人なんだなと思ったことです。

富園力也

キャラが強くてつねに高いテンションでいられて頭の回転がはやくてちゃんと面白くて有能な人。引き出しがたくさんあって富園力也という人間としての情報量が多い。かわいいキャラって周りにかわいがる人がいないと成立しないと思うんだけど、彼は周りにそういう人がいないときも大天使ベビーエンジェルを貫いて力技でかわいいをやっていたし、そのオチも自分でつけられていた。犬キャラを続けていたらJUNONの犬系男子特集で呼ばれたのは最高だった。かわいいキャラも逆にオラついてみせるのも楽しんでやっている印象があって見ているほうも楽しかったです。あの感じでいながら髪が乱れるのも気にせずがつがつ踊るところが好きでした。
アンプリでは常人なら2分で投げ出したくなるような中二病キャラを2年弱貫いていて本当にすごかった。もうなんでもできると思うからティラミスみたいなヤバアドリブ舞台でヤバ先輩俳優のみなさんと渡り合ってるところが見たい。
わたしが知ったときにはもう人気メンバーだったけど、showroomで視聴者全員の名前を呼んだりネットサイン会で名前と一緒にその人向けのエピソードも話していたりしていたところが印象的です。自分のファンの顔と名前は全員覚えると言っていて「水無月かれんさん?」になった。

英芳樹

ぼいずはほぼみんなスカウトだから良くも悪くも自分からはアイドルをしなさそうな人もアイドルをしているんですが、その「良くも」のほうのメンバーだったと思います。大人の男性感が強いお顔立ち(初期の制服衣装、「ダブってる先輩」感がすごくて正直ときめく)、本人も自分はアイドルって柄じゃないって思ってそうだったけど、目の前の歌とファンに向き合う姿勢はまっすぐだった。根本的に相手が自分と違うタイプであっても人と関わることが好きな人なんだろうなと思います。笑った顔が猫みたいでかわいいんですよね。自分のおたくを見つけて本当に嬉しそうに笑っていたのが印象的です。神奈川大学の学園祭、3ブロック目とかですっっっっごい遠かったんですけど、近くに座っている英くん推しの人にしっかりファンサを送っていてびびりました。わたし?って自分を指差すファンさんにそうだよ~ってしててなんだかすごいものを見た。
メンバーの誕生日や外仕事が決まったときは必ずお祝いのリプライを送ってくれる人でした。普通のことのようだけどぼいずぼーいでこれができるメンバーは本当に数人しかいなかった。後輩メンバーの面倒をよく見ていたし、いろんなメンバーの話題に出てくる人でした。
卒業メンバーがSNSを稼働させていい最後の日の23時59分ギリギリまで配信をしていて、男泣きが美しくて、この配信が終わる瞬間世界が終わるのかなって思ったくらいだった。

石沢瑠架

見る人の好みに左右されない、誰が見ても美形って言うような端正なお顔立ち。Tiktokのコメント欄で誰々に似てるって色んな人の名前が挙がっていたけど、個人的にはキマってないときのはしもとへいへいさんに似ているとずっと思っています。曲中の表情を作りこみすぎてない感じというか、笑顔のやたらと素っぽい感じが好きでした。俺は俺の地顔で勝負するでいいと思う、地顔がいいので。そしていつも客席をちゃんと見ていてとてもえらい。立川、遠くてごめんになりながらお友だちに2階Cブロに座ってもらってたけど、サブステにきたとき彼がこっちに手を振ってくれたと喜んでいたので招待した側としてもとても助かりました。
アイドルとしてできることを自分で考えて動ける人。初期から先輩メンバーと組んでYouTubeやったりTiktokやったり、るかやまとで質問募集して動画撮ったり、すぐ行動するところが好印象でした。トーク面の成長がすごくて、いつの間にか福井くん不在のときのMCを任されるまでになってた。ピンクチームは散らかす人はいてもまとめられる人がほぼいなかったから、そこを埋めてくれるのいい子だなと思います。ファンに対しても必要だとしっかり言ってくれるところがいいなと思う。そして伊月くんと同じく解散発表の前後もきちんと発信ができていたひとり。ほとんどのメンバーが今後どうなってしまうのか明言できない中、言える範囲のことを伝えていてファン思いだと思った。解散後事務所残留メンバーはなぜかみんなTikTokを更新するだけの人になってるけど、どういうつもりでやってるのか伝えてくれるだけで違うよね。(あと解散発表の直前にしてた配信で普通に投票を呼び掛けていたので、本当に本人たちはそんなつもりのなかった急な解散だったんだな……となった。)

立澤鎮也

タレ目で鼻高いです!オタクです!歌が好きです!って初手で自分を知ってもらう要素がたくさんあるのがすごく良かった。本当にずっと明るくて優しくて発信も多くてすごい人でした。アニメ好きもゲーム好きも本物でオタクなのになぜか恩田陸の青春小説の優等生キャラくらいの爽やかさと聡さがある。オタク界で最も光属性。アンプリの翼くんとのApex配信、初心者でミスしまくる翼くんに対してずっと惜しい惜しい!今のは難しかったね!みたいにずっと優しく言ってて寛容さが500000000あった。(たまにデドバとかで邪悪になるのも恩田陸の優等生強キャラ感あってよかったし、初期からずっと仲良しなやすむねくんには遠慮なくなる感じも好きでした。)
写真だとキリっとした表情をしていることが多いけど、ステージでの姿を思い出すと目元の溶けた笑顔の印象が強いです。プロモツアーとか顕著だったけど自分を見ている人をしっかり探していた。卒業公演の前日のインスタライブで自分のペンライト持ってる人全員見つけると言っていて本当にえらかった。
立川のアフタートークイベント、立澤くんの愛され感がよく出ててすごく幸せで大好きでした。ギリギリLOVE選手権で王道で勝負して見事に優勝、からのバースデーサプライズがあって。立澤くんはけっこうMCとかでも見守るポジションのことが多い気がするけど、この回ばかりは文句なしの主人公だったなと思う。もらったひまわりの花を耳にさしていたのがとてもかわいかった。

渡邉嘉寿人

本当に顔が美しいのでしょうみ顔だけで好感度がカンストする。ハイトーンにしっかりめの黒眉であんなに美しい人ほかにそんな思いつかない。役作りでとんでもない刈り上げになってたときも顔の美しさがぜんぜん勝ってた。そして顔の美しさで好感度がカンストしてたのでこうして何か書こうとすると実は何も知らないな……ということに気づいてしまいました。解散前後の時期を除くとSNSはマメだったし精神的に安定してそうだったしファンサもまじめにしてた気がする。不安要素の少ない人だしなんだかんだ卒業してちゃんと俳優になれそうな感じはします。
あとここに書くことでもないけど取引途中に取引垢消してばっくれるおたくがなぜか多かった。

石橋弘毅

推しメンなので何から書けばいいか分からないんだけど、顔とパフォーマンスっていうなにがあっても裏切られないところがいつも最高の人だった。お顔立ちが唯一無二、かわいく振る舞っているときは天使として生まれたみたいな顔をしているしかっこよく振る舞っているときは近寄りがたいくらい。 定期公演は髪をノーセットっぽくしていることが多くて、前髪をかきあげてみせたり前髪の隙間から強い視線を覗かせたりと効果的にしていて好きでした。beautiful starのとき前髪をはらってぱっと見せた表情が忘れられないくらい眩しくて美しかった。おたくを見つけてきらっと目を輝かせるところが好きだった。
周りを見て求められている振る舞いをできる人だけど、ぼいずの中だと一番思うがままに振る舞ってたと思うし、うまく言えないけどそれが許されてた。うるさめのボケが止まらない最上に振りかぶってクッション投げつける動画とかすごい好きだった。MCとかで他のメンバーがやや変なことを言っているとき、石橋くんだけは絶対に「こいつ何言ってんだ」の表情をちゃんとしているところが好きでした。周りが泣いていても流されて泣かないし。
発信の多い人ではないし、わたしは正直彼がどういう人なのかまだぜんぜん知らないけど、ちゃんと彼にしかない思考のフォーマットがあって自分の言葉を話せるところを信用していました。voyzboyというグループになにか真実だと思わせるものはあまりなかったけど、彼は彼なりに嘘にならない言葉を伝えようとしてくれていた気がします。毎日TikTok投稿も、パライソ公演中でも毎週脚本を書いて声を録っていたサラ翼も、やると決めたことは絶対やるところはずっとえらかったと思う。おたくの好きをかなりシビアに見てるなと思うけど、たまに妙に信頼してて妙に可愛げがあった。
何より彼は、このグループで唯一東京ドームに立てた人間なので。アクターズリーグに出られたのもカレンダーを出せたのも彼自身が繋いだ縁でできたことだから、グループや事務所がどうであれ石橋くん一人だけは売れる可能性があると思えたからずっと応援できました。これから先もずっと何にも縛られず彼は彼の活動をできることを願っています。

鴻池泰至

実はこの記事はNFTの売り上げ逆順で書いてました。いちばん売り上げていたのがやすむねくんでした。(この記事は全員分のNFTホルダーのページをチェックするというたいへんな手間をかけて書かれています。)最後に結果を残したとおり、このグループのなかでいちばんアイドルとして頑張っていた人だと思います。正直いまでもこの人の言葉が聞きたいなあと思うときがある。アイドルは偶像だとよく言うけどこの人の善性だけはぼいずのおたくみんなが信じていたと思う。根っこから善性の人だったしどこまでも優しかったしいつも伝える努力をしてくれる人だった。アンプリが解散する前、ほとんどのメンバーの配信が減ったときも白くんだけはマメに配信してくれたし、アンプリがなくなったあともその分本人の配信でたくさん声を聞かせてくれた。ファンの生活を考えてくれていたしずっと自分だけじゃない他のメンバーの良さも発信してくれていた。わたしみたいな新規おたくからしたらいちばんグループに必要な人だった。2チーム制になってからぼいずはずっと現場で1人1票の人気投票をしていて、1人1票だから2推しのおたくはいても意味がない制度だったんだけど、それでも2推しでいい好きでいてくれることが嬉しいと言ってくれていた人。
いいところを書き連ねると悟性優位の人みたいだけど、彼のいちばんすごかったところは誰の手も届かない感性だったと思う。独特の感性でたびたびメンバーやおたくを本気で困惑させていたのは可愛かった。アイスをおかずにやきそばを食べてたのは忘れられない。すごい人だけど不器用でもあってそこがかわいさだった。絵を描くことや写真を撮ることが上手で、グッズやアンプリMVのイラストを描いたりメンバーの写真を撮ったり多才だったしそれをアイドル活動に生かしてくれていた。
ライブ中はとにかく曲ごとの魅せ方がとても好きでした。カメラがあったら絶対ここを抜いてほしいって瞬間や表情をたくさん作れる人。色っぽく振る舞ってもオラついてみせても上品さ残るところが好きだった。
卒業ライブの前にメンバーひとりひとりについて語る配信をしてくれていてずっと泣きながらすべてのメンバーに感謝を伝えてくれてた。石橋くんのターンで「ひろきはどんどん大きい存在になっていったけど、その道のりは……(号泣)」になっていて、この人はわたしなんかよりよっぽどひろきのことを愛しているんだな、と思った。アイドルという仕事に対してもメンバーに対してもファンに対しても深い慈愛を向けてくれていました。たぶん彼はどこにいても周りの人を幸せにしてしまう人だと思うから、そんな彼がたくさんの人と関わるアイドルという職業を選んでくれたことに感謝しています。

福井巴也

江おん出演中でNFTの販売自体がなかったので最後に。わたしが知った頃からで言うとずっとぼいずのトップレートでした。おたくがたくさんいるのに取引とかでやばいおたくも少なかった。
石橋くんをはじめとにかくいろんなメンバーから慕われて信頼されていた人。外仕事をこなしふわふわしたメンバーのトークをまとめライブの構成を考えて動画を撮って編集して新曲の方向性についてメンバーを説得して誰よりも働いていた。誕生日に石沢くんから0時ちょうどに文字数ギチギチのお祝いリプを受け取っていたのは微笑ましかったです。江おん期間中に参加したAWARD名古屋でピンクメンバーひとりひとりに伝えていた言葉が愛情深くて大好きだった。頼られているけど、後輩メンバーからはなにかとかわいいエピソードを聞くことも多かった。石橋くんに本当は弟属性だと言われていたこともあったけど、実際かわいい人なんですよね。
「メンバーの人生の責任を背負う」と言い切れる人。そんな福井くんの人生の責任を背負ってくれる人がいなかったとしても、他人の人生の責任なんてどんな人でも取りようがないものだとしても、その心意気に意味がないとは言えないくらいには好きな人です。
アンプリが解散したときの橙真としての最後の言葉が重かった。「これからも俺たちを大切にしてくれたように自分の事も大切にしてな。」おたくを思ってのツイートなのはよく分かるのでこれは曲解なんですけど、自分を大切に、と言われることが苦しいことだと言われて初めてわかった。背負わされすぎてるんじゃないかと心配するおたくに「好きでやっているから」と返す姿を何度も見てきたけど、本当にそうだったのかもと思った。間違った苦しい道だと分かっていても、他人に言われたからって変えられないことってある。まずおたくがそうだしね……。まあわたしみたいなおたくと違ってたくさんの人に期待されていることは受け止めてほしいですが。(わたしの思いを受け止めて、はこの世でいちばん重たい願いです。)

元々舞台のおたくだったわたしが初めて応援したアイドルでした。アイドルだった推しメンが叶えた夢は、僕等の世界を石橋福井で歌ってくれたこと、石橋センターの楽曲H2Oがたくさんの人に聞いてもらえたこと、アイドルとしてわたしに向けてくれたいろんな言葉、一緒に活動したメンバーの何人かに推しメンが愛されていたこと。ただメンバーや楽曲の良さはあったけどグループとしての良さは最後まで見つけられなかったです。

50人近いメンバーを損切りしハイチルを損切りしアンプリを損切りし、最後は残ったメンバー全員損切りして、じゃあそもそもどうしてアイドルなんて始めたのか分からないまま終わった。大きいステージに立ったり雑誌に載ったりする他のアイドルさんのことを羨ましいと思っていたけど、そこまで売れるには運営もメンバーも頑張ってないって分かっていました。

文章を公開する前に体裁と誤字脱字をチェックするとか当落日に当落を出すとか売ったグッズの数が足りなかったら対応するとかアクリルのグッズを最低限割れないように梱包するとか遅くても2ヶ月前には現場の告知をするとか、今後の彼らがそういう当たり前の環境で活動できることを願います。

*1:トーマス・マン 高橋義孝(訳)「トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す」新潮文庫 p.3