かならず逢いに行くよ(2020年現場振り返り②)

DULL COLORD POP「アンチフィクション」

脚本・演出・出演:谷賢一
@シアター風姿花伝

4か月ぶりの観劇は長い梅雨の晴れ間の夏らしい日でした。シアター風姿花伝まで延々と歩く目白通りがなぜだかやたらと思い出深い。チケット発売は確か6月半ば、舞台なんてほとんどやっていないような時期でしたがきっと谷さんはやってくれるだろうと思ってチケットを取りました。
舞台に立つのは谷さんひとり、スタッフ数を減らすため照明も音楽も谷さん自身で行う。主人公はコロナ禍で書けなくなった脚本家。「現代はゲルニカが描かれた時代と同じ。こんなひどい時代だからこそすばらしい芸術が生まれる」谷さんがこんなことを話していたのは世界がコロナに揺れる前、昨年12月に見たマクベスのアフタートークでのこと。その言葉どおり、このコロナ禍でしか生まれ得ない作品だったと思います。目の前で照明や音楽のスイッチを入れるのも、こんなこと考えて脚本書いてるんだなみたいなことが分かるのも普通に面白かったな。大していろいろ観てないなりに谷さんは本当に天才だと認識してるし、どんな頭してたらこんなもの作れるんだろう?とは常に思ってるので。
「コロナ禍で観客はどのような物語を求めるのか?強い現実のなかでフィクションは不要なのではないか?」作中の問いは私個人にはいまいちぴんとこなかった。(自粛期間中は正直どんな作品でもいいからとにかく舞台を観に行きたくて仕方がなかったので。)(家族含め大して病気をしたことがない。)それはそれとして私がこの舞台を観ながら宝焼酎のパックに入っているものが水であることを、ご夫人とのLINEが実際に交わされたものではないことを願ったのは、厳しい現実のなかでフィクションを求める気持ちそのものだった。
作中、福島三部作で戯曲賞を取ったことについて「あれは福島への罪悪感が取らせた賞だ」と一蹴していたのにはどきっとした。実際わたしは3.11のとき遙か西にいて、テレビの向こうで起きている震災は自分とつながってなくて、3.11に対してどのポジションにいればいいのか分からなかった。舞台を好きになってから、福島三部作だったり、被災した俳優さんのリアルな話を聞く機会があったりしてそのあたりの捉え方は変わったけど、でもそれはたまたま安全だった私が、自分の満足のために知ろうとしたに過ぎないんですよね。無関心である罪悪感から解放されて満足するため。被災した人に取材を重ね苦しんで悩んで作り上げたものを数千円だけ支払った観客が見て心動かされたって、同じにも善い人にもなれないことは覚えておかないといけない。
ソーシャルディスタンスを保つため座席数は半分に減らされていましたが(席番1桁だったのに最上手でびびった)それでもチケット代は変わらずたった3,000円でした。満席でも配信が売れなければ赤字、それでも「風姿花伝での一人芝居でこれ以上のチケット代を取ることは演劇人として許しがたい」こういう制作としての矜持に好感を持てました。こういう制作の客になりたいと思えた。舞台制作はずっと厳しい状況だけど、だからといって安易な値上げをしないのは制作としての誠実さだと思う。正直3,000円が倍になったところで観客側からすれば大した金額ではないんだけど。谷さんに面白い演劇を作る実力がありそれが認められてもいるからこれでやっていけるというのは大いにあると思いますが。
「値上げしてでもやってくれるだけありがたい」「観客がお金を払わないと制作が潰れる」それは本当にそうなんだけど。演劇がたいへんだからと値段分楽しませる工夫もせずあこぎな商売してる一部の制作にはこういう姿勢を見習ってほしいな……。

Nostalgic Wonderland♪

@恵比寿ザガーデンホール
自粛期間中の矢田さんのインスタライブがとても楽しかったので行きました。矢田さん、「フレッシュフレッシュ29歳、矢田悠祐です」「うちわアレンジしたんですよ、大阪府のマーク」しょっぱなからアクセル強めで最高でした。県のマークネタに弱いから笑っちゃった。歌声の輪郭がくっきりしていて声量があってビブラートが弦楽器みたいに美しくて。本当に歌声が好きだし顔も好きだった。矢田さん、かっこい成人男性にも絵画の中の少年のようにも見える絶妙なビジュアルだといつも思う。とても好き。
発券したときちょっと笑っちゃうくらい後ろの席で(まあ三浦くんとかいるわりに普通に取れたのはよかったんだけど)、目線をもらえることもないし客席降りもないし、なんなら舞台上にしっかり最前列まで3メートルのラインまで引かれてるんだけど、それでも不思議と疎外感みたいなものもなくずっと現実を忘れられる空間だった。傾斜がゆるくステージも高くて、後方列でも見下ろしてる感が少なかったのも良かった気がする。観客が声を出すことはできないけど、その分手拍子をさせてくれたり配られたうちわを振らせてくれたり……後ろから見ると左右に揺れるうちわが案外きれいでした。井阪くんの観客の心の声聞こうとするくだりも謎だったけど嬉しかった。知ってる曲はほぼなかったけど、曲それぞれの個性や見せ場が際立っていて楽しめました。それぞれにその曲を当てられた理由が見ればわかる感じ。客席のどの世代にとってのノスタルジックなんだとはちょっと思ったけど。
多和田さん、しなりのあるダンスが美しくてどこにいても目を惹く。自粛期間中のニコ生で明らか手足の長さに見合ってない狭さの部屋でソロコンっぽいことしてたのがすごい好きだったんですが、広いステージで踊っているのを見ると、本当にステージに立っているところを見られるのが幸せだなって思った。ソロ曲の低音の美しさがすごくて、この歌声をひたすらじっと聞いていたくて手拍子するのがもったいないくらいだった。MCでもお兄さんポジションで頼もしかったです。存在が無茶ぶりみたいな増子くんと絡んだあとの曲振りで噛み倒してたのもかわいかった。ちゃんと後輩が突っ込んでくれてるのが懐かれてていい。
内海啓貴くん、舞台で見るのは関東氷帝ぶりくらいだったんですがここまで歌がうまかったこともトーク回せることも知らなくて。気づいたのがいまさらでめちゃめちゃ申し訳なかった。これはアナスタシア出るわ。ロックな曲が合う伸びのあるハスキーボイスと顔立ちの上品さのギャップが好きでした。個人的には前髪上げてるほうが好き。というか改めて見るとお顔の個々のパーツが目立つわけじゃないのに余白を感じさせなくて骨格と配置の美がすごい。横顔の立体感が美しい、まずとんでもなく顔が小さい。腰の位置が高くて細くて脚がまっすぐで立ち姿サーザ・グレアム・ダルトンか?となった。出演者のビジュアルがノスタルジック少女漫画ワンダーランド。
井阪くん、ファーストインプレッションが鮮烈すぎてHOT LIMITと1日3回しかできないジャイアントのモノマネの話を一生してしまうんですがこんなにかっこよくなっちゃって株式会社キューブは本当にすごい。素でしゃべると子どもっぽいんだけどその底抜けの明るさが逆に安定してて人懐っこくてどこで見ても安心感があって好きです。
小波津くん、衣装2着目のなんかすごい派手な柄のジャケットを従えるように着こなしてて強かった。強いお顔に長身に筋肉の厚みがある身体つきで、重い甘い歌声をしているのがすごい本人の持っているものと目指す方向性がドンピシャでよかった。
海太くん、ダンスの人の印象が強かったけど歌もこんなに良かったんですね。「髪伸びると天パになるんですよ、かわいいでしょ」って自分で言っててかわいかった。実は見るのもかなり久しぶりだったんですが、変わらない愛嬌に和みました。

舞台「炎炎ノ消防隊

脚本:なるせゆうせい 演出:久保田唱 制作:ネルケプランニング
@KT Zepp Yokohama

校條くんのおたくに連れて行ってもらいました。毎日身内の誰かしらは炎ステ見に行ってて各々原作読み始めたりして、公演期間中なんかずっと楽しかったな。
まず原作が面白いことは大前提で、原作未履修の人間を置いていかない・どういう画を見せたいのか伝わる・生身の俳優がやる意味をきちんと出す、と2.5の押さえてほしいところをきちんとクリアしていて見やすかったです。バトルものの2.5って映像頼りになりがちだけど、立体でどう見えるかを考えられてたと思う。特にシンラくんのアクションは舞台でやるとなるとすごく悩む部分だとは思うんですが、きちんと俳優の身体を使ってやってたのがよかった。座長の牧島くん、コロナの状況もあり気持ち的にも体力的にも負担は大きかっただろうなと思うだけに、千秋楽カテコの挨拶はぐっとくるものがありました。牧島くん、推しと一生共演してるわりにどんな人かいまいちわかってないんですが、緊張すると笑ってしまうって設定がめちゃめちゃ牧島くんぽいのはなんかわかる。シンメのおざれんさんが原作そのままの輪郭とパーツ配置をしているのと比べると顔がすごい似てるとかでもないんですけど、実際見てみるとそのへんの本人の性質となんか合うなあって思った。
「この夏いちばんの思い出は小南くんのレッカを見れたこと」←2020年夏の合言葉。星宮烈火も演じた小南くんも完全に好きでしかなかった。やばい役だとは聞いていたんですが始まってみると想像の500000000倍明るい熱血バカでびっくりした。ここからどんな豹変を見せるんだろうと思っていたらまさか熱血バカのまま人を殴るとは……!やられた。属する組織や目的が違ってもレッカの性格は変わらないんだろうなというところが、完全に悪役だと割り切れなくさせてて天才だと思った。カリムさんの台詞(熱血がクソ野郎になったのかクソ野郎が熱血だっただけかはわからない、だがオレにはレッカはレッカだった)に集約されてるけどこういうこと、本当に良かった。倒して終わりの悪役じゃなくて、なぜ?を残して物語の軸のひとつにさせるのが上手いなあって。きちんと友人の罪に向き合おうとするカリムさんに対して、ショウくん(かわいい)にしれっと始末しろとか言われてるところも良かったです。これはモリミュのときも思ったんですが、小南くん顔がきれいで背が高くて育ったままに体格がよくて、とにかく容姿が圧倒的に正しいからこそ間違ったことをしていても見た目だけは絶対に正なのが不条理で良い。俳優が美しいことにきちんと意味がある……。
カリムフラムさん役校條くん、地の顔の冷たさと隙のない成人男性感が本当に好き。カリムフラムさん、無表情だし言葉遣いも謎だしかと思えばすごい大事な台詞を任されていたりするので演じるのめちゃめちゃ大変な役だと思うんですが、そのへんさすがでしたね。ご本人もエキゾチックでクールな容姿とは裏腹に山育ちで飾り気のないいいお兄さんなので、そういうところも合ってたのかなとも思う。連れてきてくれた校條くんのおたくもそのあたりの演技大満足っぽくてにこにこしました。「モルモットくらいの生き物を抱くようは気持ちで見てほしい」って言われたのはわけわかんなかったけど。校條くん、なんか極彩色の民族衣装とか花柄のジャケットとかがありえん似合ってしまう方だけど、この白と黒の禁欲的な衣装もとても美しかった。ケープ、めちゃめちゃ良い。
身内のあいだで声がよすぎて話題だったバーンズ大隊長。期待をはるかに超えるいい声でなんなら面白かった。「12年も前のことなんて覚えていないなぁ(エコー)」記憶を失いがちなおたくに汎用性が高すぎる。「1年のうちにどれだけの現場があると思っているんだ……(エコー)」
プリンセスヒバナ、闇落ちの理由がきちんと語られているので正直このままでいてくれという気持ちにもなったけど、改心後もそれはそれでめちゃめちゃかわいい。善悪どちらに振れても核に人並み以上の聡明さが備わってるところが好きです。まきさんも、怒ると手を付けられなくなるお姉さんってわりとよくあるキャラ造形だとは思うんですが、ちゃんと物語の役に立つところで怒るからノンストレス。二の腕ほっそいのにちゃんと筋肉ついててすごかった。スーツっぽい制服衣装が似合っててまっとうにきれいな人って感じでときめきました。原作、どんどんやばい女が登場してくるのでここ二人のまともさへの安心感がすごい。
君沢さんもほんまかっこよかったな。舞台でよくあるそれ絶対軽いやろってダンベルも君沢さんの肉体で持ってると説得力がある。パンフのコメントがすごく良かったな、有言実行で。舞台見た桜備さんの印象がそのまま言葉にされてる。
きづちゃん(好き)、本当に出番少なくて某ヨナを思い出したりしたんですが、少ない出番でめちゃめちゃ強くて美しかった。早熟な子どもというキャラクター造形があまりにも好きなので幼い見た目に見合わない能力と権力を持っている感じが本当に刺さった。ショウくん、こんなに強いけどこの生き方を自ら選んでいないところが最高に未成年なんですよね。舞台観たあとにアニメを見始めたんですがしっかりまつげを描きこまれてるタイプの美少年でなるほどきづちゃんだった。小さい顔の輪郭にこぼれそうな大きな瞳、わかる。以前きづちゃんとツーショットチェキを撮った際にまじで顔が小さすぎて一歩下がったことを思い出しました。ショウくん本当にかわいいめちゃめちゃ強いのにかわいいからかわいい。二の腕ほそくてかわいい。シンラvsショウくん舞台で絶対観たいから某ヨナみたいにキャス変しないでほしい、まじで。

GEKIIKE 本公演第11回 HIT LIST

脚本:木村純子 演出:樋口夢祈 制作:スタービートエンターテイメント
@全労済ホールスペースゼロ

私が知ってる木村さん作品とはうってかわって明るい作品でした。思い返せば去年の春夏は楽しい現場ばかりで、だからこそ月光仮面での劇中の人の死や苦悩に共鳴できる余裕があったのかなとは思うので、2020年のこの状況でとにかくハッピーだけを届けてくれたのがすごく良かった。まさしくお祭りでした。(ゆうて去年の月光仮面も優羽夏ちゃんや堀田くんのファンサに沸いたりはしてましたが。)
古き良き商店街vs商業開発的なストーリーの舞台に実は悪夢級の虚無の記憶があったりしたんですがそのあたりさすが木村さんで。役所の人間である宮山さんがめちゃめちゃ愛せるキャラクターだったり、逆に商店街側のお父さんに子どもの足かせになってはいけないというような台詞があったり、無思考の悪役、無思考に守らなきゃいけないものがなかったのが本当に見やすかった。いやこのへんは木村さん作品見るには低すぎるハードルなんだけど。様々な家族のかたちとそれに対する周りの向き合い方とか、クラブ朱雀のみなさんに対する周りの接し方とか、そういう部分に見える根底の価値観が一貫して誠実でした。
いつものGEKIIKE感があるオープニングも、よく見たらkimeruさんが謎の波動出してたり山沖さんの肉体がなぜか最強だったり夢祈さんがバインダーvs工具の圧倒的不利な戦いを強いられてたりしてじわった。(というかKOUGU維新だな……)あとチーム朱雀の回し蹴り担当のふたり、まじで強くて最高。
キャラによって生い立ちが語られていたりいなかったりでしたが、みんな見ていてにこにこできる人たちでよかった。明菜も茉凛もかわいいのにちょっと信じられないくらい体つきがごつくて最高でした。女の友情と筋肉感がある。衣装に着替えてうれしそうなダンディーズのみなさんかわいくてにこにこした。そのなかにありえん手足長い七五三混じってるのもかわいい。
鷲尾さん、前回の月光仮面は役的にも三足のわらじだし鷲尾さん自身も一生衣装替え衣装替え衣装替えでまじで大変そうだったけど、今回はそういう負担がそこまでない分楽しそうでよかった。個性が強すぎる日替わりゲストへの対処がうまくてさすがでした。自然体がめちゃめちゃうまい人だなと思う。「絶対来てとは言えないけど、来たら絶対後悔をさせない」コロナ禍で来ないことを選択するファンもいるなかで、こう言っていたのがすごく誠実だなと思った。
夢祈さん、ラスボスなのかと思いきや親しみやすいお兄さんという感じでよかった。あと曲中白ペンラ振ってるおたくにかっこいい振りでばちばちの目線キメて満足そうに笑うのが100点満点でした。ずるい。
谷佳樹さん、顔の美しさにキャラクターの人間性が負けてなくて本当にかっこよすぎた。この界隈の舞台を観ていると「この役は本当にこの美しい容姿の俳優がやるべき役なのか?」ということを考えることがたまにあんですが、今回は「まっすぐに真っ当な大人になった人がたまたま美しくも育った」感じの説得力がすごかった。ツ〇ステ時代に黄色のおたくめがけて十戒してきたとかファンサすごいエピソードはいろいろ聞いていたんですが、今回赤ペンラのおたくをもぐらたたきのように撃ち落とすさまを見てこれか~!となりました。本当にすごい。コルダの頃から刀〇ュで一〇一振やってくれんかなと思ってたけどこんなにかっこよくて神ファンサの人がこの界隈の人気キャラに来ちゃったら厄介オタクが50000000人ついてデマツイが5000000RTされてしまうからあの、審議で(?)(界隈の治安をなんだと思ってる?)
山口さん、常に不思議な品の良さと色気を纏ってる人。日本酒が飲めるタイプの建築業のお兄さんという役柄がまたその佇まいの無二感を際立たせていたような気がします。共演者にいじられるくらいセクシーなのに紫見つけたときの控えめな笑顔がとてもとてもかわいい。身内みんな山口さんのこと大好きなのでお誕生日公演入れてうれしかったな。
明菜がまじで顔がかわいくてなんかもはや悔しかった。こんなごりっごりに筋肉ついてるのに関係なくこんなにかわいいのまじで意味がわからん。派手なメイクが面白さに転ばなずただただかわいい。周りと比べると子どもっぽくてわがままなキャラクター性すら服やメイクのひとつみたいにかわいかった。それでいて曲中は蠱惑的に振る舞うからときめく。完成されている……。
久野木くん、俳優としての実力はもちろんのこと、なんかふとした瞬間にいいなと思わせるパーツがある人ですよね。(ちなみに私はアステリズムのアフイベでくのぎくんに「瞳の色がきれいですね……」と昭和の童貞みたいなこと口走ったりことがある。)茉凛の役名の通り透き通った水色が似合う。あとライブパートのクラブ朱雀の二曲目の作詞が久野木くんでびっくりしました。素直にめちゃめちゃいい歌詞なんですよね。「♪私が一番、あの子が二番?違うわみんなが一番」聞いててはっとする良さ。(「♪おしゃれなあの子マネするより自分らしさが一番でしょ?」に通じるものがあるからプリティーシリーズに関わってほしい。)あと順番に歌う「♪私パックしたの/私は美顔器よ/私、いっぱい寝たもん♪」ただ睡眠まで努力カウントしてくれる肯定力の高さ、だいすき。推しがこんな令和自己肯定感爆上げ歌詞を書けるって久野木くん推しの人本当に嬉しいだろうな。
あとこの曲「おひめさま~♪」で客席を指す振りなのずるすぎる。招待してくれた子、推しからのここの振りぜんぶかっさらっててにこにこした。
金魚ちゃん役にのみ~、歌うまいし面白いし愛嬌がすごくてファンサすごいし背中も脚もきれいだしなんと裁縫も得意らしくて逆にできないことを教えてほしい。新人部とは?黄色2連してると順番に全力ファンサくれるので推し被りと喧嘩になりません!(?)ライブ衣装の頭飾り、迎春でなんかくるくる回るギミックがついてるの、すごいハッピーな意匠で好きでした。劇中で金魚ちゃんを指名すると金運が上がるみたいなくだりがあったので私もブロマイド買ってチケホルに入れといた。金魚ちゃん見ると嬉しくなるしね。実際細かいことを吹き飛ばすハッピーオーラがすごい。
あとアンサンブルのみなさんにもピントを合わせて見ることができるのはスタビ舞台の強さだなと思います。ライブパートで地味に出ずっぱりだったり日替わりに駆り出されたりで、アンサンブルといえどもきちんと仕事をあてがわれているのは嬉しいな。このご時世だとなおさら。毛利くん、ライブパートでずっとすっごい楽しそうで見てる方もにこにこしちゃったな。素だとわりとシャイな印象があるから満面の笑みがかわいかった。かっきー、本当にお顔が好き。時代を超えて美しいお顔立ちだと思う。突然東北弁でしゃべりだしたのがわたし向けすぎてぶったおれた。東北弁でゲラの美形でかつ役名が咲夜くん、そんなん完全に好き。
日替わりゲストは秋沢くんと反橋くんの回に入ったんですがどっちも手が込んでて面白かった。秋沢くんの衣装、布量がすごくて超ゴージャスでスタビは日替わりゲストのためにもこんなにしっかり衣装用意しててすごいなあと思ってたらまさかの自前だった。嘘でしょ。衣装自体はどっちかっていうと面白い寄りな気はするけどそれを着こなすスタイルの良さがすごい。普通に綺麗なんだよな……。反橋さんも何かと出オチすぎてめちゃめちゃ笑った。こっちもしっかり紙芝居用意しててすごかった。ソップくんを知らなかったので急にやばいキャラ用意してきたんかと思って焦りました。
あと全然関係ないんだけど、オープニングの山沖さんが魔女宅のパン屋のお父さんっぽいという話から、ニシンのパイ焼くkimeruさんの話になり最終的に「桃子がさげてる虫かごにジジ入ってなかった?!」みたいな話になって笑い転げた。いや実際入ってたのメロンパンだったみたいですが。なんでだよ。キキこと(?)堀田くん、出番の量が違うのはわかるけどそれにしてもこの1年でおたくをめちゃめちゃ増やしててさすがでした。
GEKIIKE vol,11「STAGE」MV - YouTube
そして、まさしくお祭りとは言ったものの、コロナ禍における生活や演劇の変化については誠実に向き合ってくれたと思う。ラストを飾るこの曲がすごく好きでした。

やりたいこと無限大(2020年現場まとめ①)

パンダドラゴン2nd単独ツアー~授業参観~

@新宿BLAZE
出演:パンダドラゴン
授業参観に行ってきました!祐矢くんのおたくに誘われてパラゴンさんの現場は4回目です。冒頭のMCでみなさんは保護者です的なことを言われて軽い気持ちで保護者役をやったら思ってた以上に気持ちに嵌まってしまい、最終的には完全に観に来たメンバーの家族の気持ちになって涙出た。制作の意図以上に授業参観というコンセプトが刺さってしまった感じがする。
知ってる曲は半分くらいかなって感じでした。パラゴンさんのライブは曲を知らなくても楽しいって話は前にもしましたが、パフォーマンス力の高さ+この曲はここが見せ場!ここを楽しんで!というのが一曲一曲ちゃんとあるのがまじで強い。MCで6曲連続はキツイという話をしていましたが、本人たちからキツイって言われないとわからないくらい誰もきつそうな感じを見せないのがさすがでした。いや当たり前なのかもしれないけど!自界隈この人マチソワきつそうみたいなのぶっちゃけあるから……。一回見ただけの私でもこんなに楽しかったんだから、一緒に全国回ったファンの子はもっともっと楽しかったんだろうなって思います。パラゴンのみなさんにとってもファンのみなさんにとっても特別な大切なライブなんだと分かる会場の空気がすごかったな。ちゃんとおたくなわけじゃない私から見ても唯一無二の空間だった。
あとチケット代安すぎてびっくり。高いチケット代取ってるわけじゃないのに、デジチケで紙のチケットも渡してくれたりオリジナル衣装のクオリティが高かったりときちんとファンに還元されている感じが本当にいい。今回初お披露目の白衣装よすぎて、会場中で沸いたの楽しかった。全身白いのに安っぽくなくて品があって、きらきらとひらひらにときめきが詰まってて、なによりみんなにちょう似合ってた。
私は自分がきれいだと思ったものを裏表なく純粋無垢だと夢見がちなところがあるんですが、パンダドラゴンさんの心のきれいさに関してはお友達に「何言ってんの?」って言われないので、たぶん本当に彼らはいい子たちなんだと思います。

ぱっちくん

めちゃめちゃ目が合う気がする……と思っていたらご本人が「画面越しじゃなくて直接会いに来てくれてありがとう」と言っていて、その言葉どおりちゃんと目の前にいるお客さんひとりひとりに何か伝えようと意識しているのかなって。何でもできるタイプだろうとは思うんですけどそれ以上にお客さんを楽しませることに誠実なんですよね。
見れば見るほどビジュアルにしろパフォーマンスにしろ天性のアイドルだなとしみじみしてしまう。かわいいもかっこいいも衒いなく完璧で楽しく手のひらの上で転がされました。サッカー部顔なのに実はリフティングがぜんぜん出来ないくだり、あらゆる方向で能力が高すぎるから神がバランス取ったんだなって思いながら見てた。

あづくん

ちょっとした言いまわしや返しがいちいちちょっと面白くてずるいし、面白いのにちゃんと倫理観あってすごい。
そしてこれまで見ていた印象以上にあづくんの内面の熱さを感じたライブでもありました。雪月花やSnow Danceの切なげな表情が好きでした。感情のまま意のままに動く手足が美しかった。近くにいた女の子が今日のあづくんのってたね~というようなことを話していたので少しレアなものを見てたのかもしれない。

ようたくん

「ようたみ」とは何たるかを理解してからが彼の本領発揮。天然揃いのパンダドラゴンさんのなかで常識人ポジションかと思ってたんですが、この人もけっこう様子おかしいとこあるじゃん?!好き!
最後の挨拶でアイドルをやる前は小学校の先生だっだ、両親にアイドルになりたいと話したときに初めて親と喧嘩したという話を聞いて胸がいっぱいになってしまった。こんなに優しくかっこよく育って生徒さんからも慕われていただろうし、こんな息子絶対自慢だったと思う。だからこそ、先生を辞めてアイドルになって、たくさん応援されてるようたくんを見ることができたのよかったなあって。だってBLAZEの800人って私の通ってた小学校の全校児童数より多いもん、そんな人数がたまたま出会ったんじゃなくてちゃんと好きになって会いに来てくれたんだって、本当にすごいことだなってしみじみしちゃった。

たいがちゃん

たいがくんの王子様み溢れる白ブレザー、制服衣装でいちばん好きでした。これを着こなせるビジュアルの強さ。色白肌に細い手足、お顔の骨格がくっきりしていて目もと口もとの可動域が広くてとにかく表情豊かなところ、笑うとまゆが下がるところ、もう完全に好き。私が絶対好きなジャンルだなってしみじみ思ってた。ソフトテニス衣装の骨ばった長い手足がやたら色っぽくて困った。
話し方やリアクションがちょっと和むくらい明るいところと、メイクの拘り方とか見てても彼なりにコンプレックスだったりがあるんだろうなという感じ、どちらもあるから好きだなと思います。優しい子だなって。

なぎちゃん

えんじ色の学ランをリアル中学生のリアルさでさらっと着こなす感じ強かった。普通の中学生以上にピュアなのに普通の中学生ではありえないくらいにプロのアイドルで、未来と希望を詰め込んだような子だなと思います。MCのなぎちゃんのご家族がよく観に来るというくだりでなぜか涙ぐみかけた。メンバーに「なぎの妹かわいいんですよ」って言われて照れくさそうにしてるなぎちゃんが100点満点で。
チェキくじ、半分なぎちゃんだったんですがどれもあまりにもチワワで引いてもらうたびに「かわいい!」「わあかわいい!」ってやってた。(というかチェキくじっていい文明ですね。缶バッチよりチェキのが好き)

祐矢くん

NANANA、完全に祐矢くんのターンでめちゃめちゃ楽しかった。水を得た魚とはこういうこと。MCでもわりとにこにこうんうんしてて大人しそうな子がセクシー曲で急にこんな情熱的に踊るのずるくないですか。色気に品があってしなやか。
祐矢くん、きれいなお顔立ちだけど雰囲気大人しそうで、普通に生活しててアイドルっぽいと思わせる感じでもないと思うんですが(逆に普通に生活しててもアイドルっぽいのはぱっちくんたいがくんあたりだと思う)、そんな子がステージの上ではあざとかわいいもセクシーも完璧に表現できる、ファンだけがそれを知ってるって感じがなんかすごくいいんですよね。なんかコンビニとか行ってる祐矢くんに「実はとんでもなくダンス上手いです」ってテロップつけたいもんね。

なるきくん

なるきくんのビジュアルに茂吉要くんを感じていたので白衣で出てきたとき解釈一致すぎて笑った。
圧倒的なスタイルの良さとパフォーマンス中の満開の笑顔で、誰が見ても絶対印象に残る感じ、強み。なぎちゃん見ながらいつか彼も大人の男になってしまうのかなと勝手に切ない気持ちになってしまう横でなるきくんが顔真っ赤にして泣いてるのだいぶ和みました。なるきくんのどこにでもいそうに見せかけて絶対どこにもいない妖精みたいな感じ、沼だなと思います。あふれ出る不思議なピュアさがすごくて、何年経ってもこの赤ちゃんみたいなふわふわした笑顔や佇まいは変わらないんだろうな。

舞台KING OF PRISM-Shiny Rose Stars-

@TDCホール
脚本:青葉譲 演出:宇治川まさなり 制作:エイベックス


↑ここに書ききれなかったこと。
元々原作ファンではなかったし、一応予習はしたけどファンの応援までは予習できないのでいまいち良さがよく分からなくて、幕が開くまで楽しめるのか不安がありました。けど不思議と行けば行くほど楽しかった。ルヰくんが最高に良かったこと、各々キャストが天才だったこと、それからカンパニーとして好きになれたことが大きかった。
ルヰくん役よこたくんがどんな気持ちでこの作品に挑んでいるか、その想いをたくさん聞いてきたからその想いが舞台上に現れていたことが嬉しかった。大きな挑戦だった横田くんも、『レオくんという役を通して星元裕月自身伝えたいことがある』というようなことを話していた星元さんも、一声優一俳優として以上に深くキンプリという作品に関わっている五十嵐さんも、各々俳優さんにとって大切な舞台だったと思う。作品として観客にどう受け取られるか以上に、そういう特別な舞台だったと思います。
本当に好きな舞台ではあったんですが、でもひとつ言うなら脚本演出はもう少し頑張ってほしかった。脚本は原作ファンにあぐらをかきすぎだしプリズムショーの演出も工夫がない。サイリウムチェンジで衣装が変化しないとか曲中脱衣のために捌ける時間が長すぎるとか一瞬トラブルかと不安になるような演出の手抜きはもうみょっと考えてほしい。連れていったキンプリミリしらの子に「そもそもプリズムジャンプってなんなの?」って言われてそこを伝えられてないのやばいなって思った。舞台だけ見てもどんな絵を見せようとしているのか分からない。アフトやSNSでの脚本家の話しぶりからしても、作品のファンしか視界にない感じはすごかったし、それが問題だとは思ってないんだろうな。
再演も続編もやってほしいし私は楽しんで通うんだろうけど、だからこそある程度誰とでも楽しさを共有できるものだったらなという気持ちです。色々言ったけど結局楽しかったし好きです。

Asterism vol,6「DOUBT」

@TACCS1179
脚本:木村純子 演出:樋口夢祈 制作:スタービートエンターテイメント
出演:鷲尾修斗 原野正章 堀田玲央 須永風汰 久野木 樋口夢祈
ブタキンが公演自粛になった次の日にはTACCSにいました。ブタキンと公演期間まる被りで観劇できないかと思っていたんですがそっちが公演中止で結局観ることができたという。かなり落ち込んでたけど面白い舞台を観ることができてだいぶ傷も癒えました。
社会人に優しい余裕の19時半開演、20時半終演でアフターイベントに参加しても終演後ゆっくり肉を焼ける!1時間に無駄なく凝縮された物語は充実感がすごかった。短い上演時間で描き切って満足度の高いものを作るって長大な舞台やるよりずっと難しいと思う。今日も木村さんは天才です。
木村さんの脚本は気になる謎を残していくのに何も考えず気負わず見てもカタルシスがある、考察頼りじゃないバランス感覚がすごいんですよね。作中死を直接見せないことを徹底していて、だから誰が誰に殺されたのかははっきりとしない。でも物語はきれいに完結している。DOUBTというタイトル通り、どの台詞が嘘で本当かということがキーになっていたと思うんですが、何も考えずに見てもリツカの最後の台詞「さよなら」が間違いなく本当だったことだけは分かった。「『そのうち』と『いつか』は来ないんだよ」「けどさよならよりも寂しくないだろ」「またいつか」作中印象的に繰り返される台詞は、最後本当の「さよなら」で結ばれる。
あとDOUBTで印象的だったのは台詞の文学的な美しさ。木村さんが書く台詞もそうだし、ヤマト・イクミの朗読する方丈記エピクテトス、良かった。(というかアステに限らず若手俳優が文学朗読するやつもっと見たい。)オリジナルの台詞でいえばリツカが英さんに語っていた「夕陽を見て懐かしく思うような~」の一連の台詞が本当に美しかった。リツカみたいにあまり人の話を聞かないキャラクターって個人的に見ていてストレスになりやすいんですが、おたくの状況的にも今まで当たり前に見ていた演劇を見られない≒したい体験をできない現実があるなかで、強い体験をしたいというリツカの気持ちが分かりすぎて辛かった。
ヤマトとイクミの言葉少なに分かり合ってる感じがすごく良かったな。長い付き合いで培ってきた信頼関係があるというか、きっとふたりで哲学や文学のことを語り合った夜もたくさんあったんだろうと想像させる感じというか。イクミ、人当たりがよくて頭も良くて問題を起こすなんてしなさそうなのに嘘をついて逃げ出すの、初見だと驚くんだけど2回目見るとなんだかわかるんだよね。須永くん、顔小さくて細くて明るい髪色が似合う、すごい令和感のあるビジュアルだと思うんですが、誰にも心配すらさせずに不意に手の届かないところに行ってしまう儚さのある役が本当に合ってた。それから笑顔の印象が強い堀田くんの硬派な役がすごく良くて。堀田くんはいつの時代を生きていてもかっこいい顔だよね。
夢祈さん相変わらずの安定感でした。ラスボスだった月光仮面に比べると英さんはかなり気さくなお兄さんではあったけど、子どもから見た大人の底知れない怖さがずっとあって。夢祈さんがいると舞台がぴしっとする。
あとカルナ役あきくんが目力の強さゆえにミャンマーネタを取り入れられてたのめちゃ笑ってしまった。し、身内にミャンマー語チョットワカル子がいて台詞の意味教えてもらえたのもめちゃウケた。木村さんもまさかTACCSの客席にミャンマー語分かる人いるとは思ってなかったと思う(?)

淡海乃海ー現世を生き抜くことが業なればー

@新宿村LIVE
脚本:西瓜すいか 演出:西口綾子 制作:TOブックス
外出自粛要請のさなかそして吹雪のなか誘われて行ってきました。西新宿駅から出ようとしたら雪真横に降っててめちゃくちゃ笑ったね。寒すぎて劇場入り口の消毒用のアルコールに温もりを感じた。誘われて予定もなかったので軽率に観劇を決めましたが何事もなく終わってよかった。払い戻し対応あり、前楽は無料配信ありということで客席内のソーシャルディスタンスはまあ保たれていました。(ちなみにそれでも現地に行った理由はチケット取る段階で〇〇さん扱いというのが選択できず、劇場でしか目当ての俳優さんを制作に伝えられないから。)
原作は転生ものなろう小説というまじで触れたことのないジャンルでしたが、よく言われてるチート感もそこまで感じず、先の気になる展開でした。あまり書き手作り手の変なクセを感じさせるところがなくて見やすかった。刀ミュのおたくなので主人公が軽率に歴史変えようとする展開にはびびったけど。過去いじったら現在もいろいろ狂わない?!現代の主人公死んでるからどうでもいいんか。
久野木くん、どんな役を当てられてもうまいタイプの方だとは思うんですが、今回の威厳ある役があまりにもはまりすぎてた。終演後すぐ久野木くんめっちゃかっこよくない?!って言っちゃったもん。長台詞の声の響きがとても美しかった。黒髪黒衣装がとんでもなく似合う。原作だと久野木くん自身よりももう少し年上のキャラらしいんですが、それを任せても説得力がありすぎる。
中島礼貴さん。初めて拝見したんですがなんかめちゃめちゃかっこいい人いると騒いでたら「いまの新くん役の人だよ」と簡潔に納得できる情報を得ました。そりゃかっこいいわ。役もすごくよかったと思う。若くて誠実でまだ青い感じが良い。
あとガオレンジャーの方がいると聞いて懐かしさにぶっ倒れたんですけど(当時赤ちゃんだったけどネバギバのくだりとウクレレのくだりは一生覚えてる)、彼に当時からファンからだと思われるお花が届いててファンの息長くて素敵だなとなった。かっこいいもんね。ありえん顔が小さい。
女性陣もみんなかわいかった。松村芽久未さん、NMBのときにお名前知ってたからロビーのお花の宛名見てびっくりした。卒業後も色んな舞台に出ていることは知ってたけど振る舞いも発声も女優然としててさすがでした。小劇場、ありえん顔小さくて細くてかわいくてうまい女優さんがたくさんいすぎて怯えてしまう。

ということでこれが自粛前最後に観劇した舞台になりました。舞台のない生活でつくづく思ったことは、客席にいる時間だけじゃなくて劇場までに向かう時間やスケジュールに観劇の予定がある生活そのものがとても大切だったということ。通勤路が暑くても寒くてもそれは暑いだけで寒いだけだけど、劇場に向かう道なら印象づく夏や冬になる。その暑さや寒さと同時に劇場で楽しかったことも思い出すから。
この日がこの冬いちばんの吹雪だったのも印象的です。きっと次の冬に雪が降ったらこの日の新宿村LIVEまで笑いながら歩いたことを思い出すんだろうな。

ときめき座流星群(ブタキン感想②)

ブタキンことブタバラこと舞台 KING OF PRISM -Shiny Rose Stars-の思い出振り返りキャスト雑感。書いているのはルヰくん役よこたくんのおたくです。
以前書いたルヰくんだけの感想↓

・一条シン/橋本祥平さん

笑顔がかわいい人だとやっと気づきました。(橋本くんのことハイステを少しと某ディと小山内でしか見たことがなかった。怒られる。)運営諸々がやばすぎた某ディのイベントのせいであまり他人に興味がない人なのかと勝手に思ってたんですけどぜんぜんそんなことなかったね。橋本くんに限らずですが、キンプリのみなさん作品への気持ちをきちんと発信してくれるところ好きでした。
シンくんのピュアでウブな感じが思ってた以上にハマっててびっくりでした。ご本人はたいへんキレのある成人男性なの分かってるんだけど素直にめちゃめちゃかわいかったな。男性みを出さない感じがすごく良かった。エデロのみなさんにルヰくんとの関係を詰めれらてるときのシンくんが毎公演やたら好きでした。ルヰくんとの恋のような時間がずっと清潔でかわいらしかった。
シャイン怖すぎてちょう楽しかった。めっちゃ得意分野じゃん。原作のシンくんはゆうてもおでこの丸いおぼこい少年だけど、橋本くんまず顔がきれいだからよけいにはまってて怖かった。プラトニックソード歌い出し「愛してるただ愛してるいま」の次の「生きてる以上の幸せあげたいのさ」がテンションの上がる穏やかじゃなさ。天才の歌詞。本人曰く歌は得意ではないらしいんですが、(私はあんまそう思ったことないけど)この曲はすごい声の出し方工夫してた感じする。本当楽しかったな。いやちゃんとシンくん好きな人からしたらこの演目は楽しいで済むものではないのかもしれんけど、なんかそれぞれプリズムショーの演出が原作に比べてやれることが限られているなか圧倒的にカラーが強いのが楽しかったんだよね。プリズムショーでいえば原作にあった絵にいちばん近いものを見れた気がします。いやダイスキリフレイン聞きたいけどね!「今日もステージで歌えるのは君がいるから」とか生で聞いたら泣いちゃう。
何年か前の画像フォルダ見てると覚えのない橋本祥平さんの写真がたくさん保存されてるので昔から顔が好きだったんだと思う。

・太刀花ユキノジョウ/横井翔二郎さん

首がすらっと長くてきれい。背が高く見えたけど調べたら思ってたより小さくてびっくりした。頭身で背を高く見せてる感じ、ちっちゃいものクラブなセプテントリオンさんのなかでもバランスいい。ユキ様の顔の作画そのものをトレースしたお顔だちというよりも美しさの方向性を重視したキャスティングが良い。若手俳優のみなさん色んな美しい人がいるけど、よっこいさんに似た顔の人はいないなって感じ、浮世離れした美しさの感じがめちゃめちゃ合ってたと思う。曲中傘を閉じたときに風で前髪が揺れるのがきれいだった。
エーデルローズのみなさんと一緒だと楽しそうというか生き生きしてる感じが印象的でした。絶妙なトーンのボケもきちんと誰かしら拾ってくれるのいいね。レオくんとのやりとり楽しそうでかわいかった。
ナナイロノチカイのサビのところのソロすごく好きでずっとあの歌声が頭に残ってる。

・香賀美タイガ/長江崚行さん

天才なの知ってた。常に舞台上が見えてて落ちてる小ボケはすかさず拾ってくれるし自分でもくどくない笑いを取れるし身体動くし歌もダンスも安定してるし顔がかわいい。隣の人が台詞飛ばしたときにすごいさりげなく伝えててさすがでした。(次の公演で確認して確信できるくらいのさりげなさ)
これだけの安定感でありながら素直に可愛いと思わせる隙を出してくるのがすごい。カヅキさんの前であんなに乙女の表情をしておいてあざとい感じじゃない。なんかキャラとして健気で愛しいなってなるライン。
3日目くらいから早々に若手俳優の裸に見慣れてきてたけど、彼の前腿の筋肉だけは見事だなと毎公演思ってた気がする。色白肌のベビーフェイスにしっかりした身体付きなのがいい。
身内にキンプリのおたくがまじでいなくて(類友)一生一人観劇になりそうだったんですが「長江さんが天才だから来てください」って言ったらお友達を引っぱり込めたのでたいへん感謝しています。

・十王院カケル/村上喜紀さん

ファンが多いキャラなのは分かるけど私のハマるタイプじゃないな~なんて思ってましたがデュオさすがにかっこよくて沸いた。初日の会場中のカケル推しじゃない人も巻き込んで沸いたなって盛り上がり方が印象的でした。タイガと踊ってると同じ振りでも剛と柔って感じでタイプが違ってて好きだった。あまりがり勉の方って認識はなかったけど、自分のした努力を謙遜せず武器にするところがいいキャラしてるな。
癖の強すぎるしゃべりかたのキャラだけど不思議とそのしゃべりかたがなじんでたというか聞いてて心地よかった。一定のリズムを乱さない感じというか。SHBの「キミも感じているのかにゃあ~?」なんかすごい好きでした。

・鷹梁ミナト/五十嵐雅さん

デュオ衣装ペンギン感があってかわいい。原作ファンから愛されてるのが客席の雰囲気からすごい伝わってきて、彼がいるから舞台キャストもやりやすかった部分はめちゃくちゃあっただろうなって思います。圧倒的ムードメーカーで他の2.5.舞台とはまた雰囲気の違うブタキンの客席の空気を作ってるというか。カーテンコールとか客降りで客席から雅~!って聞こえてくるのすごいよね。個人的に2.5はそのあたり自由な空気感あるほうが嬉しい。
カテコでの不思議な言動のおかげで笑ってはいけない横田くんというわりとレアなものを見れたのでたいへん感謝しています。

・西園寺レオ/星元裕月さん

星元さんのこと舞台では今回初めて拝見したんですが、彼のこと勝手に誤解してたなと反省しました。もっとあざとい人かと思ってた、こんな演技をする方だったんですね。こんなに好きになるとは。ユキ様からの無茶ぶりもそうなんですが、かわいいんだけど最初からかわいいに逃げてるんじゃなくて、ちゃんとやった結果かわいいになる感じが100点。
曲中の台詞を大事に大事に言ってるのが印象的でした。「ここは」のまっすぐな歌い出しが好きだった。「わたし、あなたのことが大好き」どうしてか分からないけど毎回良すぎて涙出た。アニメでやってた内容はまるまるカットされてるにも関わらず伝わってくるものがすごいたくさんあったな。あと一度衣装替えが上手くいかなかったとき、客席が少しざわつく雰囲気になるのを振り払うようにめっちゃかわいい煽りを入れててさすがでした。
「私はかわいいものが大好き。だからいつもかわいらしくいたい」本当に彼って容姿だけじゃなくてちょっとしたしぐさも指先まできれいでかわいいから説得力がすごかった。おたくもかわいい服着てるときくらいは背筋伸ばそ……って反省しました。 はけるときにぴょんって跳ねるやつが客席ざわめくかわいさ。

・涼野ユウ/廣野凌大さん

ハスキーな歌声が華があって好きでした。プリ1曲かっこよくてずるい。途中のエアバンドのやつとかやってることは別に派手じゃないのに曲が良いからめちゃめちゃテンション上がってしまう。あと曲中台詞のセプテントリオンのくだりの伴奏の嵌まり方が気持ちよすぎた。ナナイロノチカイの曲中台詞、長い厨二口上の最後を「希望の歌を歌い続ける」って青臭いまっすぐな言葉で結ぶのがすごく好きでした。あと日替わり毎公演いろいろ考えて変えてて若いのにえらかった。

・神浜コウジ/小南光司さん

妙なこと言ってるときに本気で言ってるのか冗談なのかまじでよくわからない感じがすごいそれっぽい。常に口角の上がってる感じがきれいなんだけどなぜか微妙に不穏というか。小柄なキャストが多いなか背が高くて肩幅あってめちゃめちゃ成人男性の身体つきなのに謎のあどけなさがある気がする。首かしげがちだから?やや下ネタっぽいこと言ってもウワってなる感じがあまりしないのが不思議だった。
小南くん、ちょいちょいローラーシューズでつまづいたりこけたりするのがなんかむしろ愛しさになる人だと思う。かわいい。あとなんかたっかい声出してるときの声がなんかかわいい。

・速水ヒロ/杉江大志さん

ヒロとユウのデュオ曲、プリリズ勢じゃないからまじで何なのかミリもわからなくて脚本どうにかしろとはなったんですが、あの細い腕で剣を振る姿はとてもよかったので脚本家は杉江くんの可愛さに感謝してほしい。パンフの右上の写真めちゃめちゃかわいい。こういう情緒不安定ぎみなチワワの役、杉江くんの得意分野ですよね。(原作見たときヒロくん表情豊かすぎて大丈夫かと思った。)ちょっとしたアドリブへの対応の安定感が少し大人な立ち位置を感じさせてて好きでした。
コウジもヒロも情緒の振れ幅すごすぎてキンプリシリーズ予習しただけじゃキャラがいまいち掴めなかったんですが、舞台で見てやっと自分のなかでキャラとして落ち着いた感があります。というか映画2作目は舞台ではやらないのかな。

・仁科カヅキ/大見拓土さん

演技がずっと好きだった子。「テニミュで桃城役に選ばれる子」的な演技の気持ちよさがある。特別自分を大きく見せようとしてるわけではないのに器が大きい感じ。子どもっぽく無邪気なのに不思議と達観した感じもあり、圧倒的光属性で情緒が安定してる。大見くんを拝見したのは今回が初めてなんですが、なんかご本人もわりとカヅキ先輩に似たところがあるんだろうなという印象があります。
顔パーツはっきりくっきりだけど目元の造形は繊細でかわいい。まつげ長い。目元や輪郭のラインが曲線的で、カヅキくんはかっこいい男の子だけどミスコン優勝しちゃうのもなんかわかる。
あとぜんぜんブタキンには関係ないこと言うんですが、大見くん刀剣の出演が発表されたときにストーリーに「おみたくは一生おみたく」と投稿していたのが他担ながら良すぎて感銘を受けました。染まってない感じがたいへん尊い

・如月ルヰ/横田龍儀さん

良すぎて別記事なんですが。
‬横田くん、いままでやったことのない役にたくさん出会ってくれるし、本人としても新しい姿を見せてくれて新しい自分になろうとしてくれているので応援しててめちゃめちゃ楽しいんですよね。

・大和アレクサンダー/spiさん

原作予習中、急にすごいspiさんみたいな人出てきてちょっと面白かった。 ちょっとしたリアクションとか言葉遣いとかがspiさんってだけでちょう面白いのずるいよね。台本通りの台詞でも毎公演のように笑い声起きるとこあるのずるい。「煌めきのシックスパック」この美声でさすがに面白パワーワードすぎて金平糖も見習ってほしかった……。なんか楽しそうでよかったです。

高田馬場ジョージ/古谷大和さん

見るたびに好感度が上がる一方の古谷大和さん。私古谷さんの顔がとても好きなんですが、ふだん全く男の顔の好みが合わない友人も大和さんの顔好きと言っていたのでここまで顔がいいと好みとか超えてくるんだなってなった。
古谷さんが天才なのはもう分かってるんですけど本当に顔がきれいだし曲中のパフォーマンスも良いしアドリブも面白いしでどこをとっても天才でした。これは優勝。周りに某川くんや某石くんがいないとまじで手足長くてびびる。たぶん魅せ方もうまい。キメの笑顔がおとなっぽい色気のある美しさでずるかった。
プリズム1では自分自身についての歌詞を歌っている子が多いなか、JOKER KISSはずっと「(歌詞中の)キミ」に尽くす王道アイドルソングなのすごく好き。あの世界のジョージのファンってジョージがスターを(道化を?)演じてるってことは分かってると思うんですよ。その演じているという部分含めて好きなんだと思う。さっきまで観客にたくさん笑顔で手を振ってたのに、得点発表ですうっと真顔になる、楽しむ楽しませるってだけじゃなくて数字にシビアでかつ結果も残していくところが好きなんだよね。分かる。総帥がなんだかんだジョージを気に入ってるっぽいのはこういうところなのかなって思った。仁とジョージはプリズムショーに求めているものが同じだよね。ルヰやアレクは実力者だけどそのへんの意識は違う。(ところで少し気になるのはキンプリの世界観だと数字ばかり求める考え方は間違いなんですかね?)
あと曲中、観客席にミヨちゃんを見つけたようなしぐさをしていた気がして原作確認してみたけど、特にそういう描写がないばかりか3Dのやつすら作ってもらえてなくてびびりました。シビア。というかミヨちゃんのくだりまで書いてちょっと思ったけどJOKER KISSって岡山にいたノリくんがなりたかった理想の男の歌でもあるのかな。
ジョージのプリズムスタァとしての魅力がはっきりわかるようになったぶん、総帥を軸にしたシュワロの関係性もわかりやすくてよかった。いびつなようでお互い足りないものを補完しあってる部分もあるというか、ほんと絶妙なんですよね。

・池袋エィス/小林竜之さん

SHB曲中にルヰくんと床のきらきらで遊んでくれてたのありがたかった。舞台だとシュワロの生徒との絡みはぜんぜんないので見られて嬉しかったです。あと千秋楽の写真撮影のときにアレクジョージ仁だけ先に上手側に呼ばれちゃってぽつんとしてたルヰくんのとなりに寄ってってあげてたの優しすぎて泣いた。
私は推し定点厨だしエィスくんもひとりで舞台に立っているタイミングが少ないのでちゃんとした感想が言えなくて申し訳ないんだけど、客席からの声援多くて人気あるんだなって思いました。
初演シュワロキャストはわりとみんなベテラン感のある人たちだったから、横田くんこばたつさんが入ったことで明るい色が増えた感じする。

・氷室聖/栗田学武さん

原作見ても聖さんて信頼していい大人なのかむしろダメな大人なのかよくわからなかったんですけど、舞台見てまあなんかそういうことは関係なく愛される人なのは分かりました。初演は大人組の曲があって、栗田さんが別世界で現役アイドルなの知ってる私は地味に楽しみにしてたのになくて泣いた。

・法月仁/前内孝文さん

ファンサしたがりかわいいねおじさん。ルヰくんと絡む絵がとにかく耽美で好きでした。権力者に頬を撫でられる美少年の構図一生好き。美少年を愛する成人の哀れさみたいなのもあるんですけど、それよりもその愛の必死さがそこまでゆがんだものでもないというか、普通の父性にも見えた。登場人物のなかでもぶっちぎりで情緒不安定なやべーやつだけど嫌いじゃなかった。わりとなんでも自分のしたいように従わせようとするやばい大人だけど、自覚しないうちにルヰくんやジョージやエィスに支えられてる部分がありそうな感じがいいなと思う。ジョージやエィスもなんだかんだ総帥についていかない選択肢はないし、ルヰくんも白磁の頬を撫でさせるだけじゃなくちゃんと彼を導いてる。(というかルヰくん1000年自我あるなら総帥なんて赤ちゃんでは)
ルヰくんのおたくはルヰくんの名前を呼べるタイミング少ないんですが、そのぶん彼がずっと名前を呼んでいてくれたのでなんか、わかる……って感じでした。ありがたみが強かったです。ルヰくんは誰にも正体を明かさずにひとりで愛する人と世界を守ろうとしているけど、そうして傷ついたルヰくんのことを事情も分からず必死に思ってくれる人がいるの、その端緒が自己愛だとしてもなんだか救われる話なんですよね。ルヰくん、ある日忽然と姿を消しそうな雰囲気があるけど、この総帥はたぶん意地でも探し出してくれる。

・黒川冷/及川洸さん

歯を見せて笑ったときの口角の上がり方が完璧すぎる。褐色肌・銀髪・サングラス・赤ジャケットってだいたいの人は事故るビジュアルがなぜかちょうかっこいい。大人組のなかで圧倒的に情緒が安定していて安心して見れる人。かっこいいんだけどなんとなくマスコット感もあり好きでした。
原作ファンを沸かせるのがたいへんお上手でさすがでした。出番の少ないなか、キャラの枠組みを守ったうえで印象を残そうとしていて好感度高かった。プリステの方と聞いてめちゃめちゃ納得してしました。大人組の曲ほしかったな……。

如月ルヰくんに恋した(ブタキン感想)

ブタキンことブタバラこと舞台KING OF PRISM ーShiny Rose Starsー観てきました。楽しみにしていて本当によかった。正直脚本や演出などの舞台そのものがよかったのかどうかはよく分からないけど、ただただルヰくんが最高すぎた。ルヰくんが本当に毎秒とにかく良くて、美少年役の美少年でしぐさがいちいちはまっててときめき振りまいてて、いままで観たいと思ってたけど観る機会のなかった横田くんをたくさん見ることができて、本当に幸せだった。ルヰくんが描く絵のひとつひとつに終始琴線をかき鳴らされてた。とにかくルヰくんが良かった。

※ルヰくん役よこたくんのおたくが今作のルヰくんを褒めてるだけの記事です。原作は情報解禁されてから映画2作とアニメをさらっと見ただけなので覚えてたり覚えてなかったり。
公演中に書き始めて千秋楽後に書き終えたのでたまに時空が不思議。ネタバレあり。
※この記事では触れてないけどほかのキャストさんもたいへん天才でいらっしゃいました。そのうち書きます。

・シンくんとルヰくん

パンフで横田くんが話していた「シンに対する愛」「好きな人に対する視線やしぐさ」、めちゃめちゃ期待してたんですがこれが本当に美しいかたちをしていた。観ててなぜか「宇田川町~」を思い出してたんですけど、まあ言われてみれば横田くん、誰かに恋する役ってたぶん宇田川以来とかですよね。宇田川のラストシーン、オーディオコメンタリーで相手役のまりおさんに「幸せそうな顔してるね」ってしみじみ言われてるやつが本当に好きなんですよ。ルヰくんも内から溢れて止まらないような幸せで感極まったような顔をするのがいい。シンくんが違うところを見ているときにその幸せそうな顔でシンくんをじっと見ているのが夢中そのものの表情で。シンくんだってさ、ぱっと振り向いて見たときにあんなしあわせそうな笑顔で見つめられてたらそれはもう……好きになっちゃったな!!
原作のルヰくんも横田くんも、お顔立ち自体は完成されていて大人っぽいほうだと思うんですが、その美しい顔に無邪気な表情を浮かべるのが本当にずるい。この笑顔で思わせぶりなことを言ってみせるの、恋一択で……。あざといともまた違う、ぜんぶ素でやってるようにも見える小悪魔感。デートのラスト、「こんな風に?」とシンの頬に手を添えた瞬間すうっと大人っぽい表情になるのがたまらなくいい。
総帥にデュオ出るお許しをもらったときのルヰくんのはにかみ方が子どもみたいでかわいかった。嬉しいのを抑えようとしてるけどあんま抑えれらてなくてかわいい。愛しい。うっかりあの笑顔を見てしまって「!?」になるシュワロモブ生徒やりたい。
例のトンチキデート衣装、いくら可愛い可愛い横田くんとはいえさすがに原作のあれ着て出てこられたらおもろいかもとか思ってたんですが(ごめんなさい)、舞台だと普通に可愛い感じの服になってて安心しました。この衣装で出てきた瞬間客席から「かわいい……!」って聞こえてくるの分かる、分かる、分かる。ベレー帽かわいい、小さい頭になんか乗ってんのかわいい。女性ものの服を着てもあまり違和感なくかわいいんだけど、ポシェットをさげた胸が平らでまぎれもなく少年で、なんかそのへん誤魔化してない感じが好きだった。
デュオ曲、かわいくてきれい。最初のシンくんのパート中にシンくんの手のひらを両手で包むみたいな振りがあって、その触れ方があまりにも繊細で息が止まる。曲中以外もふたりが手をつなぐところは何度もあるけど、指先と指先でそっと触れるような触り方で、フィジックな要素がないっていうのはこういうことを言うんでしょうか。手の造形が花車なのも相まって、男と男という感じがあまりないんですよね。シンくんのほうもめちゃくちゃウブだしね。かわいいね。ふたりのプリズムジャンプ、両手をつないで見つめあって「禁断の愛、ストロベリームーンナイトアバンチュール」だったかな(うろ覚え)触れている手と手、熱く交わす視線も完全にふたりの世界で、でもそのふたりの世界が素敵なプリズムショーで観客に幸せを届けるもので、すごい理想の愛のかたちを見せられてしまった。ルヰくんはこの恋心がどう結ばれることを望んでるんだろう、みたいな下世話なことを考えてしまうんですが、シンを守りたい・幸せにしたいという気持ちがただただルヰくん生きるパワーになってるのかと思う。「私がシンを永遠に守る」が凛として美しくていちばん好きだった。このふたりは周りも幸せにするような靭い愛を持っていてほしい。

・シャインとルヰ(りんね

シャインに相対するときの怯えと殺しきれない情が綯い交ぜの表情がとにかく良かった。あとはシャインを傷つけていることに対する罪悪感もあったりする?原作だとりんねの姿のりんねとシャインの姿のシャインでしていたやりとりを、舞台だとぜんぶルヰとシンの姿のままでやってたのが逆にわかりやすかった気がする……。いやこのへんアニメ見てもよく分かんなかったんですが、①ルヰの体にりんねの精神を入れたものが生み出される→②ルヰの中のりんねの精神がシンのなかのシャインに惹かれる→③次第にルヰとしての人格が芽生えてシンそのものに惹かれるようになる。で、劇中シャインは②と会話してるつもりだけど、実際のルヰはもう③の状態、みたいなことだよね……?
見た目完璧な美少年のルヰくんが「これだからF型は~」って言われてそれに言い返せないのすごく好きだったな。シャインの前のルヰくんはぜんぜんお人形じゃないのがいい。
なにがなんでも復活したいシャインに対して、力が落ちている上にシャインを殺しきれないルヰのほうが弱くて、でもルヰはシャインのことをもう好きじゃないっていうある意味最強の武器があるんですよね。それがなんか余計な瑕を生んでるというか。シンとルヰについてフィジックな要素がないって話をしたけど、シャインはそのへんめちゃめちゃ物理的というか男性的というか、触れ方ひとつも自分の所有物かのように扱う。最初にシャインが出てきたときのルヰくんを座らせる力の強さとか二の腕を触る遠慮のなさとかもそうだし(デュオ曲の衣装はシンと踊るための衣装なのに、それを無遠慮に触る感じすごい酷くていい)、いきなりキスするし殺そうとするしこれだからM型は。シンくんとルヰのデートでのキスシーンは口元を手で隠して見えないようにしてたのに、シャインは隠しもせずマウストゥマウスで思いっきりいってるのが対照的。
ルヰくんがシンを守るために戦っていることはシャイン以外誰も知らないんですよね。誰にも知られずにシンを永遠に守ると誓うのがけなげで美しくて。ルヰくんの魅力って両性的な美しさとか浮世離れした立ち振る舞いとかいろいろあるけど、いちばんはきっとたったひとりで愛する世界を守ろうとする靭さなんだと思う。

・法月仁とルヰ

耽美がすぎる。いちいち絵になる。権力者と美少年が並んでる絵が好きなのでこの二人も完全に好きでした。ルヰくんの口元を撫でる手つき、10代の少年にしていいものじゃない……でもルヰくん実は1000年生きてるから受け入れちゃうんだな……。
プリズムショーに出られないくだり、「ごめんなさい」のあと思わず手をあげる仁をじっと見つめる表情がすごいんですよね……――は首を起し、潤んだような大きな目で僕の顔を見た。この訴えるような、侘びしげな眼、それは相手の同情と保護とを待ち受けているようだ。しかし何の表情もない…… (関係ないとこから引用すな)*1 その顔ひとつで激昂を静める美少年……。ルヰくんがいちいち話すこと耳打ちするの、ただならぬ関係っぽくてよかったな。そりゃあジョージもナニ?!ってなっちゃうよ。
ショーの途中で気を失うルヰくんを総帥ダッシュで抱き留めるところ、シャインがひとりで大きな音を立てて倒れるのとは対照的ですよね。しれっとルヰくんをお姫様だっこするのさすがでした。抱き上げられて脱力して頭が後ろにかくっと落ちる感じが本当にスイッチ切れたみたいで怖かった。あと顎のラインめちゃくちゃきれいね。仁はルヰに何が起きているのか理解できなくて、理解できないのに必死に名前を呼び続ける姿がいたましかった。ルヰくんの手を握ってルヰくんの胸元に当てるのを毎公演やってて好きだったな。
総帥の腕の中で眠るルヰくん、口元の造形が神がかっていて、気を失っていても口角が少し上がってるのがあまりにもお人形さんだった。薄く開いた口元から見える白い小さい歯まで完璧。横田くんって歯並びが可愛い。こんなに美しい人が急に倒れて目を覚まさなくなるのそりゃ怖いよね。分かる。その目を閉じた顔が本当に作り物のように見えることと、この美しい子を失うかもしれないことの恐怖。だからこそルヰくんが目を覚まして嬉しそうにほおずりするところ普通によかったねってなる。
客降りで総帥がルヰくんに跪いて手を取ってたのがなんかもうすごかった。あと千秋楽、SHB終わって捌けていくルヰくんを総帥ダッシュで追いかけてばって前に立ってエスコートしてたのもよかった。(幻覚じゃないはず。)このふたりの力関係が絶妙なんですよね。仁はルヰを支配下に置いている立場だしそういう振る舞いをするけど、同時に「最も多く愛するものは敗者*2」的なところが大きいなとも思う。
原作さらっと見た感じだと仁がルヰくんに向けているのは歪んだ自己愛なんだと思うんですが、舞台見てるとそれと本当の慈しみは切り分けられないものなのかもと思った。

・声とかパフォーマンスとか

幕が上がってすぐの第一声からひとことひとこと丁寧に話していたのが印象的でした。横田くんこんな声出るんだ?!ってびっくりするところがたくさんあった。プリズムの煌きを取り戻したあとのシンの名前を叫ぶとこ、ほんとあの声を毎公演安定して出せてて成長感じて泣いちゃう。
情報解禁されてから初日を迎えるまでに、横田くんがルヰという役を受けていいのかたくさん悩んだ話は色んなところで聞きました。「蒼井翔太さんの声がすごく高くてキレイで『僕とは真逆だ』と……。若手ですから本来はいただいた仕事を断るような立場ではないのですが、ファンの方の気持ちを考えたら、自分が演じるべきではないんじゃないかなとも思いました*3」「悩んで悩んでこのまま逃げるよりも挑戦したほうがいいんじゃないかとも思って。たとえ非難の声を浴びることになっても、ここで逃げたらずっとこういう役は演じられないままだから……。成長する機会をもらったと思って、挑戦することにしました*4」本当にこういうとこ好き(はい)。その言葉通り成長した姿を見せてくれた。役と声のギャップにどう向き合うかという話は刀ミュでもエーステでもしていて、声質を寄せることよりも役として嘘のない芝居をする、という方向で今まではやってきてた。おたくとしても舞台上の横田くん(物吉くんまたは咲也くん)が持つ情動が役そのものだと感じたから声質が気になったことってあんまりなかった。でも今回のパンフで初めて「声を考えつつ中身に魂をこめる」ということを言っていました。本当にそれができてたと思う。もちろん原作と同じ声は出ないんだけど、話し方の印象をかなり近づけててびっくりだった。「ジョークだよっ♪」とかすごいかわいかったね。私はもともと横田くんの情動直送の演技がすごく好きなんですけど、ルヰくんでずっと声を意識しながらの演技でもそこが失われてなかったのがすごく嬉しかった。俳優さんたちから役のことを大切にしている、みたいな褒め方をされていて、本当にそうなんだなって嬉しくなりました。お芝居の方向とか、新しい姿をたくさん見せてもらえた。
I know Shangri-La、予習でiPhoneに入れて聞いてたんですが、恋のキラキラがたくさん詰まってて好きな曲です。そんで踊りながら歌うの難しすぎる曲でもあると思う。歌いながらスキップするのむずすぎんか。でもなんか横田くんの歌い方は恋心が大きく膨らみすぎて手懐けきれてないほどという感じでまた良かった。振りや仕草の小悪魔感とは裏腹に歌に余裕がない感じが、どちらもルヰくんの恋の姿だと思った。
あとやっぱよこたくんはダンスの表現がすごく良い。この曲は両手でハート・両手首をとんとん合わせる(これめっちゃジッパー)・両指で口元を指す、みたいなアイコニックな振り付けが多くて、それに完璧に可愛い表情を嵌めてて可愛いがキマりすぎてる。目をぱちっと開いた表情からにこっと笑顔を見せるそのどっちもそんなにかわいいことある?!「♪花火みたいにはじけて苦しいの」この困り眉の甘えたような表情と身体を揺らす振りがあまりにも良くて可愛くて良くて。何回見ても初めて見たぐらい新鮮に可愛かった。この可愛さに対して公演数が足りなさすぎませんか?十分見たって思える日来るか?来なかった。
あとデュオ曲のソロパートは普通にめちゃめちゃ綺麗に出てる。泣いちゃった。歌うの楽しくなってくれるといいな。ルヰくんの曲はもっと聞きたい。デュオもプリズム1もどちらも途中でシャインとの会話になっちゃうから、シャインとのやりとりも好きすぎるけどちゃんと最後まで聞かせてほしいんですよね。

・美

美少年が美少年役してくれるのめちゃめちゃ嬉しい。横田くんが美しく生まれたことに意味のある役。ビジュアル発表される前からビジュアル最高なの分かってたもんね。
横田くんの色素が薄ければ薄いほど嬉しくなるおたくなので、本番でカラコン薄い色になってて大歓喜でした。きれいな色だよね~きれいなかたちの瞳に嵌まったカラコンは何色でもきれいなんですが。うるうるぴかぴかっていうよりは薄く透けるガラスみたいで神秘的。下から見上げる席位置で見ると扇状に伸びる上まつげがよく見えて好きでした。まばたきするたびにまつげがちょうちょの羽みたいだった。あと2.5メイクにしてはアイライン細いのか二重のラインが見えていいですね。前髪の隙間から見える下がり眉がめちゃめちゃ可憐。横田くん、目元や口元のパーツは甘い感じだけど、それを載せてる骨格がわりと直線的でくっきりしてて最強なんですよ。ゆるぎない靭い美。
二幕からの黒衣装、サイズダッバダバなのなんで?!採寸してないんか?!となってしまうんだけど、白肌に露出なしの黒い衣装が最高の話は龍よでも夏単でもした。周りが景気良く脱いでるなかきっちり肌守られてるのいいですよね。(ちなみに舞台のルヰくんのお風呂シーンなくて残念だなあと思った原作ファンのみなさんはぜひ横田くんの写真集を買ってください。シャワーシーンが美しすぎて神聖と生々しさの狭間でしぬので。)
今回に関しては横田くんのルヰくんは最高だという気持ちがあまりに強固なので積極的にパブサをしていたんですが、あまりお気に召さなかった旨の呟きでもだいたい「ビジュアルはいいけど〜」と前置きされていてさすがだなって。ビジュアルは誰が見てもいいからね、そこに立ってるだけで誰が見ても正解だからね。分かる。

26日の公演で急に千秋楽を迎えることになりました。聞いた瞬間に心がからっぽになった。悲しいみたいな感情もついてこなかった。なんでそんなことするの?って感じ。でもやっぱり始まったら舞台は楽しくて、みんな最後に力のすべて出してるのが伝わってきて、いつの間にか涙が出てたのはこれで最後だからじゃなくてみんなの芝居がよかったから。いつもあんまり声出さないで見てるけど、最後ばかりは自然とみんなの名前を呼んでた。停電のところ、いつもは倒れ込むルヰくんを定点してるから歌も参加できなかったけど、いつの間にか歌詞覚えてて最後はちゃんと歌えた。I know Shangri-la、いつも通り歌えていたのにシンくんがでてきて手を取ったときに感極まった表情をして見えたのがすごくらしいなって思った。いい千秋楽でした。
でも劇場を出た瞬間に辛くなった。終わり。6月には映像も出るし、きちんと出番をいただいているから見たいルヰくんはきっとちゃんと抜いてもらってると思う。でも本番を満足いくまで見れなかったって思いは一生消えないんだろうな。脚本演出を冷静な目で見てすべてを褒められるわけじゃないけど、それでも何度見ても疲れてても眠くても開演したらそれを忘れるくらい楽しくて、大好きな舞台だった。ルヰくんがいる必要のある物語で、制作がルヰくんのことを大切にしてくれていて、俳優さんもキンプリという作品を大切にしていて、俳優さんがおたくに見えるところで横田くんのこと気にかけてくれたり褒めてくれたりして、横田くんを初めて見る原作ファンの方にもたくさん見てもらえて、俳優さんみんな天才でルヰくんが毎公演最高に良くて……本当に嬉しかった。いちおたくが言うようなことじゃないけど、もっとたくさんの人に見てもらいたかった。なんでよりによってこの作品が最後まで走れないんだろう。この悲しみを癒せるのは再演または続編の発表だけだから本当にエイベックス様よろしくお願いします。「♪またきっとここで逢える、約束するよ待っててね」とか歌っておいて2年も待たせてたのどうかと思うよ?!ほんとに!!

*1:福永武彦「草の花」新潮文庫 62頁

*2:トーマス・マン「トニオ・クレーゲル」新潮文庫 11頁

*3:「ステージグランプリ 2020 winter」主婦の友インフォス(78頁の横田くんの写真が最高に良いです)

*4:「オトメディアステミュvol.8」学研

悲劇は喜劇(2019年現場振り返り⑤)

刀ミュ歌合、ダルカラマクベス、パンダドラゴンフリーライブの感想です。ダルカラやパラゴンさんの感想が見たい方はざざざっとスクロールしてください。

ミュージカル「刀剣乱舞」歌合 乱舞狂乱

演出:茅野イサム 脚本:御笠ノ忠次ほか 制作:ネルケプランニング
今年の終わりも物吉くんに会えました。新衣装、いきなり体温の上がる美しさですごかった。純白の狩衣の袖と裾のひらめく動きが美しかった。横田くん記憶の彼方で日舞を習ってたと思うんですけどほんと和装での袖の扱いがきれい。身体のラインが見えない服だと顔の小ささが際立つ。あと階段のぼるときにふくらはぎ見えるのが大変少年でよかったです。
印結んでるやつの手の造形から運び方までとにかく丁寧で美しくて。きれいにやればあんな美しい振りだったんだな。手指のバランス、ほかの刀剣男士と比べたときの手のサイズ感が完璧な美しい少年のそれだった。
獣で炎の熱をガンガン浴びて、白い肌に汗をたくさん流して踊る姿がかっこよくて色っぽくて。あと同じふんわりした指示のうちわ持ってったらちゃんもバリエーション変えたレスしてくれたの天才が天才すぎました。千秋楽の最後、汗か涙かはたまたいろいろ限界だったおたくが見たまぼろしかはわからないけど頬を水滴が伝っていたのが何よりも美しかったです。

以上、推しはいつも通り最高だったんですが、作品自体の感想は最悪でした。以下吐き出します。ダルカラやパラゴンさんの感想が見たい方はざざっとスクロールしてください。

①脚本
伏線を張るとか広げた風呂敷を綺麗に畳むとかおたくに響く思想を織り込むとかそういうのはまあ確かに天才じゃないと書くの難しいかもしれないけど、せめて続きが気になる導入くらいは作ってください。「これはなんの音だろう?」とか「昔々あるところに宗右衛門が…」とか導入がどうでもよすぎる。短編ひとつひとつ引っかかりがない、面白くない、何人も脚本家呼んで短編いくつかやって全部この手のどうでもいい話ばかりなのは逆にすごい。(出演するキャラの性格どころか存在すら把握してない人ばかりなのもすごい。)2.5次元の神事性儀式性みたいなものは好きなのでたぶん枠組みというかテーマは良かったはずだとは思います。

②構成
ペンライト振って盛り上がったかと思えばすぐ着席消灯させられていちいち水かけられるのは何……?だいたいペンライトつけたり消したりしてる何秒間かは舞台ちゃんと見れないって普通に考えて分かってほしい。正直らぶフェスだって芝居パートは別に面白くなかったけど(加州の取り合いとか)コンサートのおまけに引っ付いてるようなものだから頭に残らなかった。いちいち歌う理由作らなきゃいけないの大変だなとは思ったけど。そろそろそういう理由付けもいらなくない?って思うんだけどだめなん。
広い会場でやる意味がなかった。劇場でできなくてアリーナでしかできないことっていくらでもあるじゃん。おたく増えてるしチケ代も上げてるのに舞台上いつまで経っても地味だよね。おたくのチケ代どこに消えてんの?サブステだけの芝居パートいくらなんでもひどすぎる。わざわざ生で観に来てそれでも見えないからスクリーン見よってなった時点で冷める。そもそも刀剣男士って別にテレビの向こうにしかいない存在なんかじゃない、きちんと全体を楽しませる工夫をしないで広いとこで満足させられるはずがない。ぼーっとしてたら客席見張ってるスタッフとよく目が合いました。死んだ目してた。鏡だったのかもしれない。

③キャラクター格差
前々回も前回もそうなんだけど。毎年毎年ひとりだけ出演曲数ワーストとか2時間半の公演通して台詞が5つしかないとか、そういう誰の目から見ても冷遇だとわかるようなことをするのになんで出演させてるの?年末の刀ミュでソロ曲もデュエット曲も歌ったことがない刀剣男士、今回初参戦の人除いて物吉くんしかいないはず。そういう推しが冷遇されているとはっきりわかるコンテンツを呑気に楽しむことなんてできないし、推しをさしおいて優遇されてるキャラも好きになりようがない。俳優それぞれみんなに良さがあるのは知ってるけど、この人がいなければ推しが出られたのかなって誰を見ても思う。推しに定量はないけど推し以外にはある。
ミュに原作で物吉くんと絡みのある人はいないから、キャラ同士の関係性も劇中できちんと説明してくれなかったらそもそもない。だから本公演で共演した人以外関係ない人たちでしかない。原作らしい原作がないぶん、チーム感とか誰が主人公で誰が脇役かとかも劇中で提示しないとないのに、それもなくこれだけの出番差がある理由ってなんですか?去年も一昨年も今年も始まる前はここのパート歌ってほしいなとかこの曲歌ってほしいなって想像して楽しみにしてた。でももうきっと今後ずっと物吉貞宗さんが年末の刀ミュでこれ以上の見せ場をもらうことはないんだろうな。3年待ってもなかった、ばかなサプライズしてまで推したい新キャラが出てくる、目立つキャラのいない今年でコレなんだから、もう今後期待できる要素なんてない。毎年毎年当たり前のようにソロ曲かデュエット曲があるキャラ、煽り担当のキャラ、人気曲の目立つパートでソロで大アップを担当するキャラ、ぜんぶ始まる前から決まってるから物吉貞宗さんに宛てがわれる役割がないのももう決まってるってやっと分かりました。今回の短編なんて誰が出ててもいいような内容だったのに、頑なに出ないキャラと何度も何度も出るキャラがいるのは、なんかもう本当に制作が彼のことを嫌いだから以外に理由なくない??そういえばそもそも御笠ノ忠次さんが教えてくれてたじゃん!制作が嫌いな役者は台詞カットされるんだった!そういうことがある世界だとわざわざ明言しておいてこんなものを作るってつまりそういうことじゃん。いやこれで冷遇してる自覚すら可能性も捨てきれんけどさ。俳優とキャラ借りてる立場でこれが許されるなんて終わってる。
つくづく思うけど俳優って基本的には作品を通して見るものだから、どれだけ本人が頑張ったって作品がそれを生かせなければおたくはどうしようもないんだ。カメラに抜かれてなくても指先まで丁寧にその曲のいちばんいい表現をするけなげなところが美しいひとなのは分かるけど、物吉貞宗さんが美しければ美しいほど理不尽すぎて涙が出た。歌うまくなった、担当パートぜんぶ綺麗に出てたと思う。ボイトレ頑張ってるのただのおたくには分かるんだけどな。
長野初日を見て辛すぎてそれからずっと引きずって落ち込んでて、なんかもうただつまんないだけの舞台ならここまで辛くなかった、4ヶ月も拘束されなければ、もっとどうでもいいタイトルならここまで最悪じゃなかった。刀ミュのこと好きだったはずなんだけどな。私は舞台のおたくだからつまらない舞台は嫌いだし、俳優のおたくだから俳優を冷遇する作品も嫌い。
私は舞台が好きだから舞台に出ている俳優が売れてると言われる世界になってほしいと思ってるし、ネルケが2.5を使って舞台というものを広げようとしてるのにすごく意味があると思ってる。だから刀剣乱舞という人気コンテンツを得たネルケが駅にでかい広告出してシリアル付きのCD12種出して紅白に出て、なにがなんでもわかりやすい結果を出そうとするのは分かる。おたくだけが良さを分かってるんじゃだめで俳優の周りの普通の人間に知られなきゃだめなんだって分かる。だから野心のある刀ミュのやり方は好きだったし、なんだかんだトライアルから見てたし、一緒に盛り上げたいって思ってた。でももうそういう刀ミュの物語に一番好きな物吉貞宗さんはいないってわかったからどうでもよくなった。せめて誰かが「刀ミュカンパニーとして」なにか発信して、全員に目を配ってるとかそういうのが分かればまた違ったのかな。代表作が刀ミュしかないころならともかく、もう推しにとってもおたくにとっても大切なものは刀ミュだけじゃないし。だからミュージカル刀剣乱舞も自分が邪険に扱うものをただ拘束だけするのはやめて。
MOJOとか青エクとかも出番でいえばすごく少なかったけど、彼がいなければ物語が成り立たないから空しいなんて思わなかった、当たり前だけど。まあ舞台いろいろ観てて、これこの人のおたくだったら虚無だろうなって作品はいくらでもあるので、こんな思いするのは年末の刀ミュだけって横田くんのおたくはめちゃめちゃ恵まれてるのかもね。いやほんとこれがなかったら2019年ずっと最高だったのにな。長野初日は春みたいな陽気で、品川から銀劇まで歩いた道を思い出して涙が出た。
終わったものについてこんな文章世に出すべきじゃないのは分かってるけど、他担にまで出番少なすぎって言われてるの見ては追い虚無、別イベントで共演者に宮城公演の件可哀そうだったって言われてるの見ては追い虚無でいっこうに回復できないので書きました。
この公演期間中、横田くん自身はきっと待遇に関係なく何かしらを得て学ぶ人だろうとは思っているので、これは本当にただ客である私がしんどかったというだけの話です。

DULL-COLORD POP マクベス

原作:シェイクスピア 翻案・演出:谷賢一 制作:合同会社DULL-COLORD POP
なんでもいいから質の高い舞台を観ないと2019年終われないなということで日曜から早起きしてKAATまで向かいました。ここ最近は推しがいる舞台か友達に誘ってもらった舞台しか行ってなくて、界隈違う俳優さんのオリジナル舞台をこのメンタルで観に行くって相当博打だったと思うんですが、行ってよかったよ!!!!シェイクスピアを信じろ、谷さんを信じろ。谷さんは虚と実の境目を混ぜる天才。冒頭のマクベスの歌「きれいはきたない・きたないはきれい」2.5おたくで一番有名なシェイクスピアのフレーズを聞きながらこれは全く意味を持たない言葉だと思っていたのに、終演後はもうその通りだとしか思えない。私が見たことのある谷さんの作品ってそれが正しいとか間違いだとか以前に圧倒的に「その通り・それでしかない」。
ダルカラ版マクベスはラストだけ書き換えられていて、マクベスが死なない。冒頭マクベスが夢で見た恐ろしい死に見舞われない。マクベスは生き延び王位につき続ける。死ななかったマクベスが安〇総理になるところ、げらげら笑ってしまったし喜劇のマクベスだと一瞬思うのだけど、器でない人間が王になる物語なんて倫理的に喜劇のはずがない。それが観客の生きている世界を風刺しているんだからなおさら。でも笑った。私が生きている世界のえらい人が悪魔にささやかれた人殺しであることを笑い飛ばしてしまった。
谷さんと音楽の志摩さんのアフタートークで、現代はゲルニカが生み出された時代に似ているといるということを話していました。とんでもないひどい時代だけどそういう時代にすばらしい芸術は生まれるものだと。これこそ「きたないものはきれい、間違いは正しい」なのかな。理不尽も不条理も何かに昇華できることは救いだよね。教訓のないひどい終わり方をするこの演劇が喜劇のように感じられるように。現実が不条理だからこそ芸術は面白くなるし求められるのかな。
谷さんはとにかく文献量研究量がとんでもない方で(演劇で食べてる人からしたらこれくらいは普通なのかな)、だからここまで現実をそのままに映すことができるんだと思うんですが、そんな人の作る演劇は不思議と絶望尽くめで終わらない。見終わった印象は「演劇」と似てるかも。このタイミングで観られてよかったと思う。
いまのところ私は下手なシェイクスピアというものを見たことがないのですが、うまい俳優が奏でるシェイクスピアの言葉はめちゃめちゃ脳の気持ちいいところを通る。好きだなあ。
ダルカラマクベス、見てる瞬間だけじゃなくて思い出して色々考えてる時間までこんなに面白くて、無駄な時間がなくて俳優さん全員めちゃくちゃ上手くて劇場も見やすいのにチケ代たったの4500円、歌合の半額以下で、何が違うんだろうって考えてしまう。あと男性客を呼びたいなら女子アイドル使ってやばい客層でやるよりも硬派に真面目に演劇やるのがなんだかんだ近道なんじゃないかって思う。ダルカラもそうだけど面白い舞台には男性客必ずいるもん。
ところでこれ書いてたらテニミュの「楽しいけれど苦しい 苦しいけれど楽しい 忘れちゃいけない生きてるってそういうこと」を思い出した。

パンダドラゴン 3rd Single「あゝ雪月花」リリース記念フリーライブ

@東京ドームシティラクーアガーデンステージ
出演︰パンダドラゴン

今年なんかいい現場ないですか?!?!と祐矢くんのおたくに泣きついてたら連れていってくれました。(その節は大変ご迷惑をおかけしました。)去年何も分からずに連れて行ってもらったDDDPと今年のチャイナのチェキ会ぶりの3回目のパラゴンさんでした。DDDPはほぼ予習なしで行って何もわからないわりに楽しんでこれが職業アイドル……!と感銘を受けたりしたんですが、メンバーのことや曲のことを多少お勉強してから行った今回、メンバーそれぞれや曲の良さをしっかり楽しめました。
彼らやファンのみなさんにとっては当たり前なのかもしれないけどとにかくまじで全員ダンスがうまい。パフォーマンスがよくてステージを絶対楽しめるのは圧倒的に強み。それぞれ個性があって表情ひとつも研究されてて、ポジション目の前に来た人を順に見てたんですけど誰を見ていても楽しかった。個人的な好みでバチバチ4:しなやか6くらいのダンスにいちばん惹かれるんですが、パンダドラゴンさんはそういうしなやかで美しい振りがたくさん入っていて好きでした。ハンドマイクを持つジャンルにほぼ触れてこなかったので、マイクの持ち替えがスムーズできれいで惚れ惚れした。
今回のシングルの雪月花、本当に耳に残る曲でフリーライブでやる意味をすごく感じた。パンダドラゴンさん曲がすごくいいんですね。バイラもチャイナもキャッチーで癖になる。カップリング曲は鮮やかな未来をまっすぐに歌う歌詞が多くて、それをまたみんな大事に大事に歌うからうっかり泣きそうになってしまった。
フリーライブなのに思ってたより曲数しっかりやってくれて満足でした。このフリーライブからの全握の流れがよかったな。メンバーから誰推し?って聞かれるの、私みたいな初心者は地味に困るんですがこれを見たら迷わず「全員好き!」と言える。(あと全員好き!に対して嬉しいって言っていただけたの安心した。DD禁止は絶対命令とか言われたらどうしようかと思った。)
全握、当方コミュ障なので全員とこのペースで話すのむりみゅんとびびってましたが、何かと向こうから話しかけてくれてぜんぜん事故らなくてすごかった。寒い屋外で上着も着ないでおたくの冷たい手を握りながらずっと元気に神対応してくれて、本当にタフですごい……。ほんとみんなあったかくしてほしい。関係ないけど剥がしスタッフもシンプルにパワーがすごかった、せめて時間を計って。

ぱっちくん

赤担当の小柄な関西人というキャラ要素の印象と裏腹にお顔立ちが上品で好きでした。握手で目の前に立ったときお顔の小ささと目の大きさにびびった。なるきくんという縮尺すべて狂わせるボーイを擁していながら身長差のある7人が並んだときのバランスがいいの、全員顔が小さい。唇が赤くてかわいい。容姿も明るさも人懐っこさもいかにもアイドルの主人公ど真ん中って感じ、赤色が一番似合う人。
個人的に彼は髪色暗めで前髪分けてるのが好みかも。前髪あると美少女だけどおでこ出てるとぱきっと美少年感がある。ラップ曲、みんな普通にうまいと思うけど(比較対象:ディ〇ータマリモット)ぱっちくんのこなれてる感はすごかった。
全握のラストくらいで向こうから私の名前聞いてきてびびりました。さすが……。そんなに行けないのにごめん。あっそっか行けばいいのか(思うつぼ)

あづくん

写真より生で見た方がかっこいい方。ツイッターのbioにヒモ顔と書かれていて笑ったのち分かる……となった。あのベビーフェイスと佇まいの涼しさの絶妙なバランス感というか。この雰囲気の人が雪月花センターで切ない曲を歌ってるのがすごくいい。わかる。
しゃべるとふわふわしたメンバーが多いなかで聡い人なんだろうな~と思いました。昼の部のMC、憧れのラクーアガーデンステージに立ててめちゃめちゃ嬉しいって流れのとき、最初に「僕はアイドルのファンだったわけじゃないからあんまり分からないんですけど」と前置きしてくれたのが、同じくアイドルファンだったことのない私にめちゃくちゃ優しかった。(このへん特撮のロケ地としか思ってなかった)全握で何聞いてもちょっと面白い返事してくるのずるかった。

ようたくん

顔が好き~!わりとベビーフェイスなメンバーが多いなかで完成されたお顔立ち。生きててイケメンってあだ名をつけられてそうなタイプのイケメン。踊り方がバクイケで圧倒的に強い。表情からしても当たり前に自信のある男子って感じがして当たり前にかっこよくてずるかった。
これまでのシングルがバイラからのチャイナからの和テイストときてこれからも色んな国をモチーフにしていくのかなと勝手に思ってるんですが、またようたくんにセンターが回ってきたときはぜひアドニスくんみたいなアラビアンな衣装を着てほしいです。強そうでギラギラしたやつ。絶対似合う。そしてかわいいメンバーを侍らせてほしい。

たいがくん

メイクなんかもしっかり研究してて静的にビジュアルを作りこんでる印象があったんですけど実際見るともうずっと表情豊かでかわいいε٩( º∀º )۶зε٩( `꒳´)۶з 写真やSNSでも可愛い人だな~と思ってたけど生で見るとなんか愛しさがある人。曲中みんなで自撮りして終演後に公式ツイッターで上げてくれるやつ、このブレブレの満面の笑顔が本当に愛しいというか癒やし。元の目が大きいからそう見えるだけかもしれないけどカラコンの直径あんま大きくないのがいいなと思う。
たいがくん振付のハニーピエロ、可愛いにつぐ可愛いの大渋滞ですごかった。一曲にここまでトキメキを詰め込めるセンスと可愛いへの感度。演者側の男の子の可愛いに対する感度が高いのって何気にすごく嬉しいことですよね。ファンが可愛いと思うものを演者側も可愛いと思ってくれるのって本当に誰にでもできることじゃないからすごいなって。
あとファンデDior使ってるらしいところが最高。プチプラも優秀だけどたいがくんに似合うのはどう考えてもDiorのコンパクト。わかる。

なぎちゃん

中学三年生!の自己紹介が眩しすぎた。人前でのい方を分かってるのに子供そのままに純粋で、素のままどこに出しても恥ずかしくない中学生。どう育てたらこんないい子に育つんだ。お顔立ちがまだ幼いわりに頭身の高い感じが成長期ど真ん中って感じでまぶしい。その性格を表すようなまっすぐな歌声が好きでした。
アイドルのみなさん、なにかと向こうから〇〇(持ち物とか)かわいいね!みたいに話しかけてくれることが多いんですが、なぎちゃんにそういうこと言われるとなんかこう、中学生にお世辞を言わせてしまう背徳感みたいなのがすごかった。恥の多い生涯でしたがこれからはちゃんと生きようと思いました(?)(2017年の夏からロリコンなので未成年への感情が重い)

祐矢くん

髪を染めて確変っぷりがすごいと話題の祐矢くん。明るい髪色でも品があって不思議な透明感がありますよね。
ご本人やファンの方がもっともっと上を目指していることは承知で言うんですが、もう十分スキルメンじゃん?!曲の大事なところで決める三回転素直にすごいめちゃ華やか、圧倒的身体能力。イナバウアーみたいに背中を反らすところの反りがすごいという話をスケオタにしたところ、本来のイナバウアーという技における足技までちゃんとイナバウアーしてるという解説をしていただきました。見る側もレベル高い。あざとかわいい表情がめちゃめちゃ決まってて、からのラップ曲バチバチかっこいいのを当てられてるのすごい。あとどの曲か忘れちゃったけどソロの高音すごいきれいでした。
少しネガティブな男の子だった祐矢くんがファンからの掛け値なしのかっこいい!かわいい!を浴びて本当にあか抜けてかっこよくかわいくなっていく過程が本当にすてき。というか最近祐矢くんが自撮り上げるたびに祐矢くんのおたくがこれはまじでかっこいいかわいいって褒めてるのを私もニマーしながら見てます。ちょっと前の「自分の笑顔を好きになれました」はさすがにじーんときてしまった。握手のとき、祐矢くんのおたくと行ったからか誰に対してもそうなのかはわからないけど「本当にありがとう」の実感の籠もり方がすごくて、こんなふうに感謝を伝えられる人っていいよなとしみじみしちゃった。ちょっと夢見すぎなことを言いますが、アイドルってきっと本当に心がきれいじゃないとなかなかできないんだろうなと彼らを見ていると思う。

なるきくん

背も高いけどそれにしたってまじで手足が長すぎる方。しゃべった一言目からだいたいこんな子なんだなってキャラが伝わってくるの愛しい。思えばDDDPのときすでに「なんかすごい手足長くてすごいずっと嬉しそうな子いる!」って印象に残ってました。弾ける笑顔の印象が強いのでラップ曲の「見た目こそは大人しめですが」にはそうですか?!となりました。この曲中の「でもね」がやたらかわいくてきゅんした。
自己紹介コールのやつ初見だったので「大きくなれよ~!」に普通にハッピーになってしまいました。これ以上大きく?!宗谷岬から函館まで一歩で跨ぐ気か?!こういうことはちゃんとお金落としてるわけでもない私が言うようなことじゃないんだろうけど、彼のその長い手足に見合う広い広いところで踊れるように、売れてほしい。

ということで新宿BLAZEのほうも行きます。コール動画上がってて福利厚生がすごい。

以上、2020年12月メンクリの記録でした。

愛すべきsummer(2019年現場振り返り③)

テニミュ全国立海前編、月光仮面、ランフォーユアライフ、エーステ夏単の感想です。
2020年になってしまいました。

ミュージカル「テニスの王子様」全国大会 青学vs立海 前編

原作:許斐剛 脚本:三井秀樹 演出:上島雪夫、三浦香 制作:テニミュ制作委員会
東京中日の平日でしたがキャン待ち立ち見まで出てるのにまずびっくりした。テニミュの面白さの核がなんなのかいまだにはっきりと言語化できないでいるんですが、今回すごく思ったのは、勝負の結末を知っているはずなのに一瞬どっちが勝つのか忘れてしまえるところ。S3熱かった。それから全国立海公演はやっぱり思い出せ越前の流れが好き。「お前は俺たちの希望の星なんだよ」トリオのパートは毎度うるっとくるよね。桃城くんに選ばれる子はどの代も好感度の高いまっすぐな演技をする子が多いなと思うんですが今回の大久保くんも例にもれず好きでした。
不二くん、前シーズンで同じ試合をした矢田さんに比べると強さが足りない感は否めないですが、vs仁王くんの試合においては逆にそれはそれでいいなと思いました。強く見えない人に負けてしまう感じが、仁王くんのほうがイリュージョンにかけられた感じで私の好みに優しかった。後藤くん、直近で見たのが地下ドルの給料カツアゲするDV彼氏の役だったり怪人化するやばいシスコンの役だったりしたので、仁王くんが普通にめちゃめちゃかっこよくて困った。
初めてプラチナにも目を向けられるD1でしたがジャッカルくんまじでかっこいい。関東のときはブン太くんや赤也が我の強そうタイプなのもあり、ひとりだけ優しすぎて心配になる感じがありましたが(それはそれで魅力だったし顔が常にかっこいいけど)今回すごい普通にかっこよくて。プラチナもゴールデンペアと同じ振りを踊ってるのすごくいいよね。あと柳生比呂士さん、ベンチメンバーにも関わらずその発声の輪郭の美しさがめちゃめちゃ印象に残りました。聞いていて気持ちいい。あれだけ大人数いて大隅くんの声だけは常にまっすぐ耳に届きました。大隅くん、一回噛んだら終わりぐらい緊張感あるストプレでぜひ見たい。
あとなんか埼理人さん、好きだよな……としみじみ思いました。人として好かれる人だよね。そういう人が大人の役割でいることの安心感。数年前の某俳優のバーイベでMCとして参加してたとき、用意されてたジンジャエールがすごい辛かったらしく、主役が客席で乾杯回りしているあいだにステージでひとりすごい顔してた可愛いやつを思い出したりしました。
ということで普通に楽しみはしたんですが、青学も10代目にもなるとキャラから逸脱しないでかつ個性を出すのってすごく難しいよねみたいなことは考えました。10代目の青学がどんなチームかというのはあんまりよくわからなかった。たぶんみんないい子なんだろうなとは思いますが。歌やダンスの技術にしても過去のキャストが多ければ多いほどハードルは上がるばかりで、かといってテニミュが求めるうまさには天井がある気がする。もちろん現青学の子もまだうまくなる余地はいくらでもあるなと思ったし成長物語に飽きることはないんだけど。何かしら印象に残るチームになるためには何が必要なんだろうと考えてしまった。個性ってたぶん一番難しいよね。

光芒のマスカレード~月光仮面異聞

脚本:木村純子 演出:樋口夢祈 制作:スタービートエンターテイメント
出演:鷲尾修斗 伊達達也 秋沢健太朗 成松慶彦 山沖勇輝 原野正章 樋口夢祈 ほか

身内の評価がめちゃめちゃ高いGEKIIKEやっと観にいけました。最近はネルケもマベもあまりオリジナル舞台やってくれないけど、やっぱ客席に座ってこれからどんな物語が始まるのか全然わからないわくわく感はオリジナルこその強みだと思う。色んな楽しみ方を許してくれる舞台だったなと思います。脚本家の地力をめちゃくちゃ感じました。俳優さん目当ての人も物語を楽しめて、俳優さん目当てじゃなくても俳優さんの良さを分かるというか。
DVDで見せてもらったほかのゲキイケ作品に比べるとわりとわかりやすいヒーローものではあったと思うんですが、現実世界のかけらがたくさん散らばっていて、物語層だけの物語じゃなかった。二つの正義があって、耽美な悪役がいて、身よりのない子供がいて、外道な政治家がいて、すごい王道なんですけど、その正義だったり政治家の発言だったりの根っこが世相を反映してるんですよね。お兄ちゃんの演説の台詞、お兄ちゃんがかっこいいのでうっかり納得しかけるけど言ってることバズツイのリプライ欄でよく見るやばいやつだもんね。こういう現実の問題を織り込んだ脚本ってきちんと毎日考えて生きている人にしか書けない。
この俳優さんにこの役というのがみんなすごくしっくりきた。おっきーさんサーカス団で出てきたときそうだこの人ウィランズだったもんね~!って納得感がすごかった。
看板俳優鷲尾さん、セーラームーン並の装飾を施されたタキシード仮面な月光仮面衣装にサーカス衣装に軍服にとたくさんお着替えしててどの衣装もよかった。何着ても映えるから楽しいだろうな。学校でもサーカス団でも月光仮面してるときもわりとずっとひとり大人みたいなポジションにいる気がしたので、新月仮面との共闘熱くてよかった。
伊坂さん。繊細さと男性らしい無骨さ併せ持った人。背が高いし身体の厚みもすごいんだけどどこかまだ子どもな感じが良かった。
とても顔のいいクアッカワラビーと聞いていた原野さんが普通にとんでもなく顔のいい成人男性でびっくりした。目が大きくて丸顔で小柄で、主人公顔ど真ん中なビジュアルの方が諦念も知っている大人の男性であるのがいい。前髪上げるとかっこよくなるタイプ。瞳が真摯で素敵でした。普通にかっこいいから劇中の犬いじりに乗ってくれるくだりのいい人感が5億倍。最期の会話のシーンがすごく良くて……1回目より2回目のほうが見ててしんどかったな。
堀田くん、慈愛いっぱいの笑顔が印象的でした。ああいう戦闘力がないジャーナリストの役ってうざい感じに転じやすい気がするんですけど、それがここまで好感度の高いキャラになるのすごい。いやまあ堀田くん実際戦うシーンあったら絶対強いけどね!階段上るときに見えるふくらはぎがガッチガチで良かった。曲中見てるとびっくりするくらい目を合わせてくださる。顔の似てる認知がいるのかなレベル。すごい。
秋沢くん、どこを取っても天才でした。徹底した立ち姿や動き話し方の女性的な美しさ、そしてなにを振っても笑いに変える頭の回転とノリの良さがすごくて舞台上にいるとわくわくする。東京支部こと客席にお前ら!って煽ってくるの最高でした。お見送りハイタッチでキャラとして接してくれたのも沸いたかっこいい。でも一番良かったのは莞爾さんの最期を見つめる表情の切なさ。美しかった。
莞爾さん、一言発するだけで明らかに只者じゃない貫禄を出してくるのがすごい。これは教祖。小柄だし表情も穏やかなのに不思議とめちゃめちゃ強キャラ。2対1で素手で戦ってるとこが強すぎて意味わかんなかった。応援上演で莞爾さんを応援してしまったのは許してほしいです。
あと当方子供を助ける生身の強いお姉さんという状況に大変弱いため、薫子さんが仮面に立ち向かうところは泣いてました。勇敢なお姉さんだいすき。ちえりちゃんもそうだし女の子みんな小顔でかわいくて手足長くて細くてそのうえ動けてなんかバレエとかできて振付までできて有能すぎる。
それから前回公演ではアンサンブルだった新人部の俳優さんたちが今回役名付きになったのも勝手に嬉しくなりました。優羽夏ちゃん、かわいくてピュアでいい子で幸せにしたいんだけど、おたくなんかが気を揉まなくても絶対に幸せになれるくらいいい子で、おたくは何もしてやれないのに優羽夏ちゃんはたくさんおたくに幸せをくれるからすごい……(訳:視線をひとりじめしてしまった上風船までいただいて爆沸いた)

RUN FOR YOUR LIFE

作:レイ・クーニー 演出:菅原道則 制作:アーティストジャパン
出演:山本一慶 七木奏音 花奈澪 ほか

山本一慶さんに奏音ちゃんに空夢くんにまじで顔好きなキャストしか……なんかルー大柴おるけど?!と告知の時点ですでにだいぶ面白かったランフォーユアワイフ。絶賛別現場中のお友達と「いや行きたいよな?!」となって当日券に駆け込みました。主演の一慶さんもカーテンコールで言っていましたが戯曲がまず相当面白い。古い戯曲なので時代錯誤に感じる部分もあるっちゃあるんですが全体通して満足感が勝ちました。
山本一慶さんの様子のおかしさが存分に生かされてて満足した。山本一慶さん、色白の美形だしどういう自分がかっこいいかもわかってるし瞳は橋〇環奈だけどまじで変な人だもんね。これはポジティブなオレ~↑ネガティブなオレ~↓♪♪とか歌いだしちゃうほうの一慶さん(朱日記アフト)(何年前だよ)。チョロQみたいななんかすげー動きで吹っ飛んでくやつとかシンプルにめちゃくちゃ面白くてこれはたぶん何回見ても笑っちゃうやつ。ほんとこの人新聞食べてるだけでなんでこんなに面白いんだろう。物販で新聞食べてる舞台写真売っててまた笑いました。そんな汎用性の高い紙買っちゃうじゃん。表情のうるささとか動きのやばさとか一慶さんの得意なところが全開で楽しかったし楽しそうでした。スタンリー(ルー大柴)にバックハグで愛を囁くところの表情がすごくて……。殺陣やアクションがあるわけでもないのにカーテンコールでは汗だくの全力っぷりでした。
ルー大柴さん、ゆうてわたしはテレビをほとんど見ないで育ったので「テレビの人だ!」みたいな感じは個人的にそこまでなかったんですけど、登場(すげーアメリカ国旗柄のバスローブ)(こちらロンドンコメディ)だけで笑いが起きてたのでまじですごい。嫌~な感じのおじさんだとも思うけど愛せてしまう感じの按配が絶妙でした。巻き込まれて大慌てしたりあらぬ誤解を受けてショックを受けたりっていうのがこんなに面白いのは大柴さんでこそ。
モリミュでは椅子で暴漢をぶん殴っていた奏音ちゃん、今回は鍵のかかったドアを体当たりで突破しててパワフルでサイコーでした。顔が良くて可愛い。バスローブもサテンのネグリジェも大人の女性って感じでめちゃくちゃ素敵でした。モリミュで買えなかった個ブロも無事手に入れましたくっきりした美人なので暗髪がとにかく似合う。
メアリー役の澪さん、叫ぶというか悲鳴を上げるみたいなところがけっこうあるのにその悲鳴が聞いてて全然不快じゃないのがすごい。状況的にそりゃ叫ぶわみたいに納得するのもあるんだけどまじで叫び声すら綺麗。淡い色の衣装がとても似合っていて可愛らしかった。
バーバラもメアリーも綺麗で上品な大人の女性だけど、根が子供っぽいというかひねくれてない感じがとても好きでした。普通に考えたらジョンスミスはまじで最低な男で女性二人はめちゃくちゃかわいそうな状況なんだけど、あまりそれを感じずにカラッと笑えたのはこの二人がめちゃくちゃパワフルで、そしてどれだけ取り乱しても魅力的な女性であることを失わなかったからだと思います。いや本当にどれだけ取り乱しても下品にならない。ずっとかわいい。すごい。
空夢くん!顔が好き!短髪がこんなにかっこいいのずるいな。空夢くんの顔声雰囲気すべてにぴったりすぎる役で……。ほんと容姿が光属性。刑事さんコンビ、尽くやばい方向に物語を展開させちゃうんだけど、二人とも真逆の方向にめちゃくちゃいい人でしかないのが面白い。生真面目で素直で貫目があってこれは出世頭!って雰囲気の人が誤解に誤解を重ねてるのがめちゃくちゃ面白くて。思えば空夢くんを観るのってテニスぶりなんですがこの作品で出会えてよかった。
鮎川さんが登場したとたんすごい舞台狭く見えて面白かった。三越劇場は客席に傾斜がほぼなくて、前列に男性が座られた私は常に舞台のど真ん中に樹齢500年くらいのサボテンが生えてるような視界でしたが、鮎川太陽さんだけはサボテンの後ろに立ってもお顔が見えました。傾斜の緩い劇場に優しい。地に足付いた安定感あるオネエ(ゲイ?)ですごく好きでした。オネエ感を笑いにしようと過剰に演じたりしないのすごく良かった。戯曲が古いので年配の人しか笑ってないようなジェンダー観が古い部分もけっこうあったんですが、彼だけは常にめちゃくちゃ21世紀だったな。気さくだし面白いし大人だしですごいちゃんとしたキャラクターだった。他の皆さんが混乱のあまり正気を失っていくなか彼だけは素面でいい感じに舞台を締めてました。いやほんとこれ下手な俳優には難しい役。そんなしっかりした人物像とは裏腹に全身に赤いペンキつけて出てくるだけですごい面白いのずるかった。でかい。

MANKAI STAGE A3!~SUMMER2019~

脚本:亀田真二郎 演出:松崎史也 制作:ネルケプランニング
とにかく天才の本田礼生さんとどんどん素敵になる野口準くんに毎公演泣かされた夏でした。本田さん、圧倒的にスキルメンで何でもできる人だけどそのうえでずっと情動で動いてる。「円、遊ぼう」の曲、特に転調してから(円の手を取ってから)がもう圧巻で。その全身指先まで彼の情動の意のまま、美しかった。椋と十座がふたりで斑鳩家に行ったあとのシーンが毎回大好きでした。いつも妖精みたいににこにこふわふわしてる三角が負担になるまいと笑顔を取り繕うのがけなげでいたいけで……。そんな本田さんの演技に真正面から応える野口くんもすごかった。椋の「大丈夫じゃないです!」で涙出ないことなかったな。あと彼笑顔がめちゃめちゃこぎ〇ゅんに似とる。すげーかわいい。からの劇中劇ばちばちかっこよくて困った。野口くんはかわいいもかっこいいもまったくわざとらしくないのがいい。劇中劇ラストのおじいちゃんに向けた台詞が声も表情の変化も良すぎた。
二幕、漣の音とねずみさんの朗読から始まり、河合さんの朗読の声の深さも夕陽色の照明も紙飛行機が描く情景も、そしてラストの花火もとにかくぜんぶノスタルジックで美しかったな。
前後しましたが一幕も瑞々しくてかわいくてよかった。アイデアが浮かばない、助けてと言えないって物語としては単純だけど、それがあんなに切々とした話になったのはただただ宮崎くんの頑張りだと思う。見てて苦しいけど愛しい。そして気持ちだけでなくかたちで相手の助けになれる三好くんすごくいい。幸の苦悩をキャッチーな100かわいい曲でやったの天才すぎた。あとあの曲の天馬くんを見て生まれて初めて陳内さんにかわいいという感情が芽生えた。あれはかわいい。
組曲一五一会に続いて夏組曲のテンションATTENTIONも良かった。好きな歌詞を書き出すと長々引用しちゃうので書かないけど特にAメロの歌詞すごく好きでした。ここで幸と三好、椋と三角がそれぞれ主演の劇中劇の役を模した振りをしてるのがすごく良い、かわいい。「素敵だなあ」の椋の表情が幸せに満ちてていちばん好きだった。ここからラストの盛り上がりいまでもすごく印象的。夏だったなあ。ブルスマの春だと至さんパートだった「続くよ」が夏だと椋になってて、その声の伸びの気持ちよさと、椋くんを注目させる夏のお兄さんたちがすごくよかった。あとここ十座くん面白いくらい誇らしげな顔してて好きでした。
そして咲也くん。夏組公演なので咲也くんの出番という面ではあまり期待していなかったんですが、見たい演技をしっかり見ることができて大感謝でした。晴翔くんに真正面から貶される咲也くん、こういうの実はすごく見たかった。佐久間咲也という男はこういう顔をして人の悪意を受け止めるのかっていう。靭さと、真っ正面から受け止めるしかできない弱さ。「オレはまだまだへたくそで」春夏でもあった台詞だけど、一年越しに聞くと響きが違って感じる。
関係ないけど伊崎くんと横田くんがしゃべってると令和のたぐいまれなるデカ目が二人揃った感がすごくて「この二人だけでおたく100人分の目のサイズある」「しじみ200個ぶんの力」って会話をした。
あと悪い先輩猫の横田くん、白肌に黒衣装がばちばちに映えてよかった。さすがねこちゃんの動きが板についてる。そして水兵役、黒髪ひっつめセーラー服がもう美少年ドストライク大正義すぎて。いや~エフェボスっていうのはああいうんだろう……。

終わらない夢の幕を(2019年現場振り返り②)

エーステ春組単独 モリミュ 映画ディキータマリモット 刀ステ慈伝 の感想です

MANKAI STAGE A3!~SPRING2019~

脚本:亀田真二郎 演出:松崎史也 制作:ネルケプランニング
出演:横田龍儀 牧島輝 前川優希 立石俊樹 古谷大和 ほか

2019年の春、本当に贅沢で幸せな季節でした。また暖かくなったらこの作品のことを思い出すんだと思う。弱おたくなりに頑張った結果凱旋の後半動悸が止まらんかったけど、それでも毎公演絶対楽しくて毎公演感動が色あせなかった。物語も演者もぜんぶ良かったし、そのセンターに一番好きな俳優がいることがなにより嬉しかった。面白いとか面白くないとかって尺度じゃなくて特別な作品。
おたくのbioを席巻した「新しい季節にいま名前をつけるなら君がいい」「春夏秋冬と君」の大快挙のトキメキ歌詞を最初に春組が歌って観客として最初に聞くことができてなんかもう推しが春組でよかったと心から思った。「蕾に花が咲くように新しい春がきたよ」「色づいた世界の主人公は君だよ」「終わらない夢の幕を一緒に開こう」ほんと歌詞ぜんぶすごい。正統派なのに一発で覚えられる。
春夏の千秋楽カテコでぼろっぼろに泣きながら「僕のことはいいからみんなのことを愛してあげてください」と言っている姿を見て情緒ぐっちゃぐちゃになった。だからBlooming smileの「自分を好きになろう」「ひとりじゃないから、ここにくればいい」あたり、なんかまさに横田くんの口から聞きたかった言葉が出てきた感じだった。横田くんってはたから見てても誰と本当に仲がいいのかよくわからないけど、春組のみんなといるときは本当に幸せそうだなとおたくながら勝手に思います。カーテンコールで笑いのツボにはまっちゃって締められなくなったり、漫才中にマイクオフなのに笑い声が三階席まで聞こえてきたり、そういうのを見てるのがおたくとしても本当に幸せでした。
春組みんな好きで、特に古谷大和さんはすごかった。基本的に舞台上に推しがいるときは常に推し定点してるおたくですが、2幕劇中劇の大和さんにはさすがに目を奪われました。エスの表情(どこで笑っているか・どこで無表情になるか)をきちんと追うことでさらに見えてくる世界があった。
あとはせくしーにゃんにゃんことチェシャ猫さまに心を乱されまくりました。なにあれすごい…………かわいい…………何回観てもキャパオーバーのかわいさだった。体感3秒。いまだにあのかわいさを言語化できない。すごい。かわいい。かわいい。いやあ幸せだったな……。

ミュージカル「憂国のモリアーティ」

原作:三好輝 脚本・演出:西森英行 制作:マーベラス
出演:鈴木勝吾 久保田秀敏 山本一慶 平野良 ほか

マーベラスやるときはやるじゃ~ん!と謎に上から目線で感心してしまった。脚本演出キャストのビジュアル実力と舞台上のどこを取ってもめちゃくちゃ質のいいミュージカルでした。
久保田さんのお歌がめちゃくちゃうまくなってて驚きました。いや私すごい勝手にこの人はテニス卒業したらもう歌う仕事はしないんだろうななんて思っていたので(クロソマレは置いといて)、それがこんな歌えるようになってて本当にすごい。ちょっと見ないうちに美しくて歌えて演技うまい最強お兄さんになってた。ちゃんと練習したら誰でも歌えるようになるんだよな。鈴木勝吾さんはもう納得の主演。うまい。私基本的に曲を覚えることが壊滅的に苦手なおたくなんですが、彼の「あなたに裁きを」はあの声の圧もあり頭から離れなかった。声域どうなってんだこの人。山本一慶さん、ビジュアルよすぎてそこにいるだけで100点満点の美しさなのに最初の台詞の声が更にはっとするほどの美しさを叩き出してきてすごい。金髪眼鏡で貴族の山本一慶さんが歌うなら観たいな~ぐらいのモチベで来ましたが期待以上でした。ロイヤル・ロイヤル・ロイヤル。
ホームズワトソンコンビ、これ下手な人がやったら地獄みたいになってしまうと思うんですがそこはさすがの平野さん鎌苅さんでした。うまい。なんかもう普通にとんでもなくうまいから逆になんて言えばいいかわからん。脚長すぎて股裂けてないか心配になる井澤さんは相変わらずかっこよかったです。アクションありで井澤さんの得意分野を詰め込んだような役でした。赤澤くんのこういう寡黙な役は初めてみましたがめちゃめちゃいいですね。歌こんなうまいの知らなかった。
あと小南くんの役がたいへん私の性癖に刺さりました。(身内「だと思った」)ディキータマリモットの映画でも思ったんですけど小南くんの冷めきった瞳がとても好き。オタクが推しにやってほしいナンバーワンのサイコパス役だけどガタイがいいからちゃんと怖くていい。なんでも持っているけど精神の栓が抜けた美しい男というジャンルがすごく好きなんですが、そんな彼が周到に嵌められていくさまをこれでもかと丁寧に見せられてなんかもうありがたかった……。追い詰められていっさい反省せず死ぬところがプライドエベレストで最高でした。ありがとうございました。
あと奏音ちゃん!カテコがだいたいゼロズレだったのでかわい~って眺めてたらばちばち目が合ってしまい、めっちゃにこって見つめられて爆沸いて個ブロ買う~!って騒いだ。なかった。なんでだよ。(RUN FOR YOUR WIFEへの伏線です)

映画ディキータマリモット~いつまでも忘れないよ~

監督:堀内博志 制作:slf
舞台挨拶の回でしたが登壇キャストが捌けたとたん十数人の客が本編を見ずに帰るというヤバ映画でした。正直予告の時点で不愉快な気持ちになる映画なんだろうなという覚悟はしてた。実際そこまで無理すぎることもなかったけど普通によくわからなかった。なんか登場人物やたらとナレ死するし。最終的に「出番が一瞬でもお前ら輝いてるから頑張れよ」みたいなしらけた終わり方をした映画でした。それをTDCホールでメイン張ってる俳優たちに言われても……。
笑いを狙ってるっぽいところでほぼ全く笑い声聞こえなくてすごかった。財木くんが脅しでスタンガンを振り回したら自分の脚に当たって気絶するシーン以外は観客寝ちゃってたのかもしれない。「私もうおばさんよ」って言うおばさんに対して「あなたは出会ったときからおばさんでしたよ」って返す崎山さんとかわりと面白かったと思うんですが……。
ザコンの横田くんは好きでした。なんかウブで可愛かったし顔が美しかった。橋本祥平さんと大原海輝くんはエピソードもわりと良かったし顔も好きだったけど出番一瞬でした。荒んだ顔つきの小南くん、私は好きでしたが、上裸でモブ顔のモブ女数人と無駄にキスさせられててなんかかわいそうでした。帰りに「うちらの推しは被害少なくてよかったね」って言いあってる方がいて小南くんのファンではないことだけはわかった。いや古風なオタ芸とか地雷女に首ったけとかおばさんにそのへんのピアノクロスをドレスにして着せてダンスとかも被害っちゃ被害なのか。
舞台挨拶、小南くんと横田くんのふたりでしたが普通に特に仲良くはないのを隠さない感じが面白かったです。いやこれはこれで別にいいんだけど(というかこれまでのディキータのイベントがひどすぎたので平和で良かった)なんか若手俳優メインのオリジナル映画なんてもはやこっちも内容は期待してないし、イベント巡業で稼ぐならせめて最初からトークしやすい仲良し俳優をキャスティングしたらいいのにとは思う。

舞台「刀剣乱舞」慈伝 日日の葉よ散るらむ

脚本演出:末満健一 制作:マーベラス
ごめん全然面白くなかった……。
刀ステシリーズはこれが初めてでした。なんか前評判としてシリアス深読みのステ・キャッチーハッピーのミュみたいな風潮があったと思うんですけどいざ観てみたら物語も登場人物も単純というか知能が低くてびっくりした。開演して登場人物たくさん出てくるのにいつまでも物語が始まらない感じ。シリーズのほかの作品を見ていないなりに、たぶんシリーズで一番出来が悪いやつだなとは察したけど、それにしても登場人物の知能がこの程度で面白いお話になりうる?。
たくさんキャラクターが出てくるけど、物語の上でこの役割はこのキャラクターでなければいけないってキャラはほとんどいなかった。それでなんかこう、ひとりのキャラクターが何回出てきてもずっと同じようなことを言って同じようなことをしてる。そんなんだから磯野大さんがはぴどりから逃れられないんだよ!!!俳優のキャリアがばらばらなのもよくない方向に作用してた気がする。一言しゃべっただけで貫禄がすごいキャラとふわふわした印象のキャラがいて、そういう差がキャラの個性と合ってるわけでもない。
話のメインだった偽物がどうこうって部分が全然ぴんとこなかった。どこかの刀が偽物かどうかって私にかかわりある問題じゃない(というか普遍的なテーマではない?)から没入しようがないというか。これは原作ファンにとってはそうじゃないのかなとも思いますが。
色々言ったけど俳優さんそれぞれはきちんとキャラの立ち振る舞いを研究してたとは思います。あとは谷水くんの顔がとにかく好きでした。あとカテコが太郎太刀さんゼロズレで目があった?!と思ったけどこばりょ~さんと目が合うはずは、ない。(乱視の2.5俳優に乱視用カラコンは支給されるのか問題)
原作ファンか舞台シリーズのファンだったら楽しめたんだろうなというのは分かる。推しに出てほしくはないけどまあ出るはずはないし、何だかんだ行きたい人は行きたい回数入れてた印象だし、サンは森で私はタタラ場で暮らそう。