ハイカステージ 感想

HIGHCARD the STAGE - CRACK A HAND

@シアター1010

箇条書きの感想文です。舞台始まるまでにアニメ全話・ドラマCD二作品・コミカライズ全話・ノベライズNever No Dollarsまでは履修しています。

チェルシー役 明音亜弥さん

はっとするくらい歌声が良くて初日の帰り道とかにはもうラブコネクションのチェルシーのパートが頭から離れなくなってた。指さしくれたのでだーいすきになりました。客席しっかり見てて惜しみなくかわいく反応しててえらい。おたくが喜ぶこと分かってくれてて嬉しい。
アニメだともっとお姉さんな印象だったけど、舞台でもっとキュートな感じに寄っているぶん根の人間性がまっすぐな感じが際立ってた。フィンをかばってぜんぜん平気!ってすぐ返すところいつもすごく好きで情緒によっては涙が出る。クリスに肩組まれてめちゃめちゃ嫌そうな顔してるのがすごく好きでした。ギャルは不機嫌もはっきり顔に出るところがかわいいので。ミシェルとふたりでお買い物してるところ、毎日ちょっとずつ違ってたけどどんどん意味あるやりとりになっていってて仲良しになってて楽しかった。ミシェルと自撮りしてる回が大好きでした。そのあとご本人のSNSで舞台上でしたのと同じポーズ同じ文章で投稿してくれていて2.5が上手すぎる。引き続きSNSをフォローしてるんだけど思っていることを丁寧に言葉にしてくれて素敵な人だと思います。
2期17話のチェルシーが良すぎてずっと涙目、陰キャオタクくんだから明るくて優しい女の子に涙腺を握られている。


ミシェル役 行天優莉奈さん

実はとちぎ韓流なんとかでも拝見したことがあるかわいこさん、半年ぶりくらいに再会?できてうれしかった。ご本人の状態だと黒髪ロングでよりきれいな印象が強いけど、ミシェルのショートカットで幼い感じもすごく似合っててかわいい。
原作のミシェルってけっこう”妹”という記号的なキャラクターだと感じるんだけど(ミシェルがクリスにとって何をしたからどういう存在なのかということが描かれていなかったと思うので……わたしが忘れてるだけだったらすみません)、三次元に実在するかわいいでお出しされるとクリスにとって守るべき存在であることの説得力が出てくる。クリスの奇行もぜんぜん気にしてないあたりに兄妹だな……と感じます。「ずっと楽しみにしてたんだから!」のあとのクリスのリアクションが毎回違うし毎回やばいんだけど、何を出されても動じずぴかぴかした笑顔でノってるのすごいと思う。成人男性が突然謎の鳴き声みたいなのを発しても上を行くかわいいで打ち返しててさすがだった。4人のシーンはなにかとハプニングも多かったけど、ずっとほわほわしたかわいいチェルシーでいてくれていました。
ウェンディミシェルチェルシーで撮ってたTiktok、本当にかわいくてずっと見てる。3人ジャンルが違うかわいさでかわいい。

 

バーナード役 萩野崇さん

原作に比べると怪しさが500000000倍ぐらいになっていて、見に来てくれたお友だちに絶対ラスボスだよね?と言われていた。萩野さん、炎炎のときも声がよすぎて身内のなかで大ヒットしてたけど(「12年も前のことなんて・覚えていないなあ♪」)、今回も相変わらずのヒットでした。本当に事務員にしては声が良すぎているしストーリーテラーに向きすぎている。クリスを助けてるくだり、上手でずっとナイフ相手に素手で戦っていて何者?と思ってたらアニメ2期で強さが判明してた。ですよね。遊ぶのが難しいキャラクターだと思うけど、キングとのくだりだったりラストのクリスとのやりとりだったりのお茶目さがすごくちょうどいい塩梅でさすがでした。紳士の範囲内の遊び方だった。


ボビーボール役 里中将道さん

去年播磨谷ムーンショットという見た人間すべて里中くんにめろめろになってしまう舞台を見たので今回里中くんいてくれて嬉しかった。アニメで見てたとき普通に1話で退場のキャラかと思ってたから再登場でわりと混乱してたけど、さすがに里中くんの顔面と脚の長さで出てこられるとそんなすぐ出番終わることないのが分かりやすくて助かります。冷静に考えてなんで弾丸撃ち抜かれてあんなピンピンしてるのか意味わかんないんだけど。(ハイカード未履修で舞台来てくれたお友達、ボビーのあまりの生命力の強さにプレイヤーは全員不死身になるんだと妥当な勘違いをしていた。)
手足がめちゃめちゃ長いし動きが大きくて景気よくていいです。手を叩くのも台を踏むのもすごい音出すからもう喜んでしまう。回し蹴りするたびに心の中の一年トリオが「出た!脚長キックー!!」って言ってる。(し、クリスが美しいハイキックをしながら登場すると脚長の戦いだ!になる。)フィンを追いかけて車に乗り込むところ本当にお行儀悪くて好き。動いている階段にあの勢いで乗るか?若いときのセオドールを兼役で里中くんにやってほしい個人的な願望があったんだけど、出てるシーンで大暴れしててどう考えてもたいへんなのでわがまま言えない。
里中くんて真顔の印象と比べると笑顔がめちゃめちゃかわいい人なんだけど、その笑った顔がボビーという役にすごく映えるなと思いました。何かと裏や葛藤があるハイカードのメンバーとは違って彼は迷わず今の生き方をしていて、情緒に子どもっぽいところがあるキャラクターだと思うので。(本人も自覚していない善性のようなものは持っていたとしても。)破壊しながら笑ってるけど露悪的というよりある種の純粋さがあるのがらしいなと思います。ボビー回の挨拶でしっかり原作のSS宣伝していてえらかった。毎回ニャットさんに負けないという気持ちで挑んでいると仰っていてテニスで育ったおたくなのでそういうところ大好きだった。スクワッドでにこにこなのとてもかわいい。

 

ノーマン/リンジー/エドノーラン/ランチマン/タイラー役

久保田さん兼役が多いと聞いていたのでワンチャンオーウェンやらないかな?!と思ってたけどなかったです、絶対似合う。原作見たときはノーマンにくぼひでさんはビジュアル的に勿体なくないか!?と思ったけどなんだかんだずっといろんな姿で舞台にいてとてもお得でした。10年以上ずっと綺麗なお兄さんでい続けていてすごいし、綺麗なお兄さんでい続けているのにいちばん最初に褒められるところが顔以外になってるのがまたすごいと思う。
キングを演じるにはさすがに顔が綺麗すぎると思っていたけど、そういう部分を超えてしっかり奇人でした。出てきた瞬間第一声から場を掴んでた。人ってあそこまで顔歪めながらしゃべることが可能なんだ。レオ、キングの顔だけで笑っちゃってたりするけど変顔のレベルが高すぎるから仕方ないんですよね。 キングとレオのふたり、希釈して言えばおもしろおじさんと子どもなのでちょいちょい空気感が教育テレビになっていて大変かわいいと思う。舞台2階での絡みもすごい迫ってくところも毎回楽しかった。もふもふの耐久性の話をした回にキングのもふもふをぽすぽす殴っているレオ様もとてもかわいかったです。
オリジナルキャラのエド・ノーラン、耽美ショータイムを美しすぎる人がやってくれてとても助かりました。「いい顔が並びすぎててあそこだけ画質が4kになる」「あそこだけ作画が違う」などわたしの周りでもたいへん好評でした(?)久保田さんの演技がすごいから石橋くんもここが楽しいみたいで嬉しいです。ここ二人のシーン、脚本的にはわりと間が抜けたところがあるけどお芝居と顔で完全にそういう世界を作っていて突っ込ませない力がある。(ノベライズを見た限りレオが知らない人に対してあそこまで油断するか?という点と、どうしてレオの懐に現金がないことを確認しなかったのか、カードを持たせたままだったのかという点、お互いうっかり屋さんすぎる。)(アタッシュケースにしかお金持ってなくてちょっとごはんとか買うのにいちいちアタッシュケース開くレオ様、嫌だろ。)
リンジーも舞台で見て改めて好きになった。フィンは孤児院育ちだけど本人からしたらそれがコンプレックスではない(そう振る舞えるくらいには世界に絶望してない)、そういうことが分かるリンジーでよかった。一人で何人もの子どもの面倒を見ないといけないという立場だとどうしても先生みたいになってしまうと思うんだけど、リンジーはたぶん正しすぎないのが子どもたちにとってよかったんだと思う。『思い切りぶん殴っちまえ』も、子どもの教育的に正しい教えではない。けど外で孤児院の子が誰かを殴ったってなったときに頭を下げに行くのはリンジーで、それでもいいと言ってくれるのは特別な愛情だと思う。1幕ラスト、里中くんが景気よく登場するので忘れかけるけど、「何か危ない仕事でもしてるんじゃないか」の数秒後に育てた子が拳銃持ってたら泣いちゃうよ……。普通の親がそうであるようにリンジーにも不器用なところがあって迷いながら、かといって病むこともなく子どもたちを育ていて、だからこそフィンがまっすぐ育ったんだって思えてよかったです。

ヴィジャイ役 松田岳さん

イカードのなかだと唯一刀や銃を持っていなくて戦闘シーンが映像に合わせたダンスって感じなんだけど、松田岳さんのダンスは最高なので本当に楽しい、助かる。2.5であんまり映像ばかり使われるとうちら映像見に来てるわけじゃないんだが?になるんだけど、映像に合わせる人間のほうがすごいとめちゃめちゃ楽しい。最後のvsボビーボール、能力を映像で表現している同士だけど動きが好対照でいいなと思います。能力を伝えるために映像は必要だけど、なくても戦闘としては成り立ってると思う。vsビルウェンダースのとき、倒れるときの倒れ方も背中から行っててとんでもないんだけど起き上がり方も魔法みたいですごかった。あとなんかクリス助けてるところの下ですごいなめらかにすごいイナバウアー(誤用のほう)してて体幹強すぎて喜びました。あとスクワッドの「♪運命を揺さぶれ」のラジオ体操の最後のやつみたいな振り付けいつも身体の可動域がすごくてびびる。自分にできない動き方をしている人を見るってそれだけでカタルシス
ヴィジャイってアニメだとメイン回もなくてキャラが掴みづらいんだけど、あのとんでもなく浮世離れした感じで圧倒的に存在していたので分からざるを得なかった。生き生きしていたしめちゃめちゃ存在感強い。モチベが終わることなく全通できたのは半分くらい松田さんのおかげです。個人が面白いだけじゃなくて周りの良さやかわいさも出しながら面白いのが嬉しい。「 終わりです」の汎用性高すぎるからハイカステージもっと流行っておたくのあいだに膾炙してほしい。松田さん、アフタートークで『実家から送られてきたじゃがいもの芽が伸びてしまったんだけどどうしたらいいか』という不思議お便りが読まれたとき、「じゃがいもは昔花として育てられたから花を育てたらいい」ってすごいいい感じの回答をしていて、トンチキアドリブのようでしっかり下調べしてるんだって感心しました。
いつもレオを笑わせて困らせているヴィジャイだけど、オークションのシーンでレオを落ち着かせようとしても結局全く落ち着いてないレオにちょいちょい笑い崩れてるのがすごくかわいかった。けっこう本人もゲラっぽくて、ウェンディとのひまわりの種のくだりで思ってたよりウェンディが近くにいてウケてたりもしてて平和でした。あとカレーの日替わりでレオを笑わせちゃったあと「ふざけすぎましたね……」って言ってた回もかなり好きでした、自覚あって(ペッパーくんの回)。カレーのシーンはレオの答え方にバリエーションがつくような投げかけをしてくれていつも嬉しい。彼のおかげで汗かきながらみんなでカレー食べてくれるレオや腸活をするレオ、辛いカレーより甘いカレーが好きなレオなどが爆誕してくれていて嬉しい。(ところでレオは仕事中にコーヒー暴飲してるくらいなので子ども舌なわけではないとは思うんだけど……という話をお友だちにしたら成長期にカフェイン摂りすぎると身長伸びなくなるよーと言われていて、すごく良かった。)
劇中ではずっとエレガントな動きをしているけど、スクワッドではすごい元気で楽しそうでなんかもう全身から健康が溢れ出ていて軽い頭痛くらいなら余裕で治せそうだった。大型犬でありねこちゃんでありセクシーダイナマイトでもある。カード回収したあとに回収したカードを口元に寄せるしぐさをする回があってセクシーすぎて狂った。名刺の日は跪いて名刺を渡してくれるのでばっきばきにめろめろになりました。

ウェンディ役 七木奏音さん

お友だち連れてったんですけどかのんちゃんが歌うと急に音響が良くなったように聞こえる!と言っていて笑った、分かる。七木さんのことたくさん見たことがあるってわけでもないけど、カーテンコールとかでご本人としてしゃべるとすごいふわふわしてて役とのギャップでつねに客席をめろつかせている人だと思ってる。そういうところが自分を律しようとしてるけど律しきれない、そこがかわいいウェンディに合ってるな~と思う。パンツスーツにパンプスでばちばちに殺陣をするかっこよさと普段のお芝居パートでのいとおしさ、どっちも100点満点でした。ラブピの髪を振り乱して戦ってる感じ大好きなんだけど、「気持ちイイ~」でばっと顔を上げた瞬間に髪がぜんぶ後ろにいって顔がはっきり見えてる回があって本当に美しかった。
イカードブギの名乗り、レオのイキリ(by一慶さん)が強くなるごとにウェンディはセクシーさを強めていってるのがすごく良かったです。かわいくて清潔で、だけど大人の女性だ~と思えるところが好きだった。
男性キャストメインの2.5で女性キャラのランダムグッズはなかなか交換できないことが多いし、かのんちゃんだったら手元にあっても嬉しいんだけど、普通に交換決まってた。アイドルやタレントではなく舞台女優として人気になれる人ってけっこう一握りだと思うから本当にすごいと思います。かのんちゃん、いると喜ばれるから人を誘いやすくて助かります。わたしは数少ないお友達のことはあまりにもつまらない意味のない現場には極力招待できないので、この人がいるなら楽しそうって思ってもらえる俳優さんが推しと共演してくれることは本当に嬉しいんだ。

 

レオ役 石橋弘毅さん

キャラクター紹介を見た段階でこの子を推しめんが演じるのは最高な予感がしたんけど、アニメの父親とのくだりで完全に好きになってしまった。アニメを見終わって我慢できずニュータイプ集めてノベライズ読んだくらい。(UNiFY現場なさすぎて常に暇なのは、ある。)なんでもできて傍から見るとなんでも持っているようで、一番欲しいものだけは一生手に入れられない、尚且つわたしはその欲しいものに絶対なれない、そういう美少年/美少女のことを細胞から好きなので仕方がない。
石橋さんのことたぶんみんなかわいい顔だと思ってると思うんだけど(?)パーツで見るとかわいいだけじゃないところがすごく好き。本人もぼーっとしてると目つき悪いって言われるって言ってたけど、印象強い瞳が子どもみたいなかわいい輪郭とパーツ配置に嵌まってるところがすごく好きで……。かわいいんだけど睨んだらちゃんと怖さがある。身長はまあ高いんだけど、周りのみなさんはわりと肩幅や身体の厚みがしっかりしてるから体格差で子どもに見えますよね?!オークションのシーンでヴィジャイに落ち着いてって腕を支えられてるところ、松田さんの手がめちゃめちゃ大きいのと石橋さんの腕が細いのとでそこだけ見るとちゃんと21cmの身長差を感じる(?)身長を見るとフィンとだいたい揃うからここがハイカードの子どもたちです!って感じになるのも良いと思う。
原作のレオ様はフィジカルでの勝てなさみたいなところがたいへん萌えっとしていると思うんだけど、舞台化で身長が10㎝以上高くなったとはいえそのへんが強くなってなくて良かったです。キングと押し合いになるところ、レオはいつも負けそうになってるのに千秋楽にヴィジャイを身代わりにしたらヴィジャイは余裕で上手まで押していけてて大喜びしちゃった。最初のラブピタイムで他の三人が応戦してるなか一人アタッシュケースに守られてるだけなのもかわいい。(ここマイクオフなのにヴィジャイ!って叫ぶ声がでかくてかわいい。)(これ原作の自信満々でドデカ金庫落とすんだけど結局だめでウワー!ってなってるのもすごく好き。)あとクリスからクリーニング代を受け取るところですぐ渡してもらえなくてクリスの手首がって掴んだりしてる回も、なかなか捕まえられてなくてかわいかった……萌え。 あと色んなインタビューなどで晴己くんに衿のドアノッカーを触らせないって言ってたのに2日目くらいでもうコンコンされてたし、他の人にもわりといじられていてだんだんレオ様の隙の象徴に見えてきていた。隙引っ付けて生きててかわいい。
舞台だとわりとずっとむっとした表情をしてるけど、要所で出る不遜な笑顔におお喜びしてしまう。フィンとのやりとり「ほう?小市民のわりにはいい度胸してるな、この野犬が」ここの「ほう?」がいつも最高にいい笑顔をしていて大好き。(あとここだと子ども店長って言われて元気に煽り返してるのにあとからめちゃめちゃ怒ってるの、嫌だったんだね……って感じになる、かわいい。)あとオークションのシーンでオークショニアに仰がれたり肩揉まれたりして勝ち誇った笑顔になってるのもすごくいいです。俳優おたく1年生みたいな感想だけど本人があまりしない表情を見せてくれるから俳優仕事って最高。
それとバーナードさんに「任務は理解した」って言ってるときの微笑み、レオ様が信頼している人にだけ見せる笑顔という感じで大好きでした。エドノーランににこにこ愛嬌してるところ、こんなかわいい顔してたら誘拐されちゃうよ、心配……(きもおたく構文)とか言ってたら本当に誘拐されるので、ほら~!って言ってます。
レオは口は悪いけどお行儀はいい、というのが実在すると本当にかわいかった。オークションのとこぜんぜん音がしなさそうな拍手しててかわいい。つまんなそうな顔してるきれいな男の子のこと大好きだから嬉しい。あとスクワッドの「♪僕を嘘つきにしたくないからさ(クリスのパート)」のとこで片膝立てて座って手に顎を載せてるところ、指先まで本当に美しくて大好きだった。ずっとお利口さんなノリ方しててかわいい。
ディーヤのゼブン事件、レオ様にはまだセクシーの引き出しがないんだというところを感じて萌えっとします。(石橋さんにはあるので。)ところでネクタイの柄、ムじゃなくて7!の回あったけどあれレオのLなんじゃないのか。(関係ないけどレオ様お買物は外商だと思うんだけどデパートの担当さんにレオ様はライオンモチーフがお好きだと認識されているであろうことを思うとカワイイ。)
エド・ノーランとのショータイム、こちらは本当に毎回大喜びしてしまってるんだけど、演じている本人もお芝居として楽しんでるっぽかったので良かったです。2幕の最大瞬間風速。美しい顔の人間がほっぺたをナイフでぺちぺちされてるのを見るのが好きってどこからきたへきなのか自分でも心当たりがないんだけど、たぶんおたくはみんな好きなやつの類だよね。ぺちぺちされてるほっぺたの質感が健康そのものでたまらない気持ちになります。父親の復讐のためにカメラ中継した上で息子を嬲り殺す計画、正直それがセオドールへの復讐になるとは思えないんだけど、レオにとってはいちばん辛いことなのでたいへん苦しく萌えを感じる。よりによってレオにとっての父親に自分が無力に殺されるところを見られるの、一番辛いよ。ノベライズで好きなレオ様第3位は父親が自分の通知表を見ることはないって分かってるのに万が一のために好成績を取っておくレオ様です。健気で……。
大人にとっては何度も経験したようなことでも子どもにとっては新しく目に映る、みたいなところをすごく愛おしく感じる。レオは普通の子どもとして育てられていないから尚更。キングに迫られてばって振り向いてヴィジャイに助けを求める表情がいつもすごくかわいい。レオ様って子どものころいないいないばあとかされたことあるのかな、ワンチャンない、初めてレオに変顔を向けてきた人がキングだという可能性もぜんぜんある。そりゃあいくら様々な訓練を積んできたレオ様といえどもあの反応になる。大人に囲まれて育ってきてるから同じ子どもの立場で喧嘩できるフィンという存在も初めてなんですよね。大事にしてほしい。(ケントは馴れ馴れしいだけで最初からレオのことやたら好きだったのでまた関係性が違う、たぶん。)
スクワッドのレオ様、楽しんでいるけどはっちゃけすぎてはいない絶妙な塩梅の表情をわりとずっとしているんだけど、歌詞の「♪笑って散るんだ」の笑ってのところだけ毎回笑ってるの表情コントロールうますぎて痺れる。あとなんか後ろでみんなが歌ってて後ろ向いてるところでめちゃめちゃ笑ってるけどけっこう見えててかわいいです。
笑ゥせぇるすまんで長ゼリフを一回も噛んでなくて大好きになったんだけど、俳優仕事がそこまでないわりに心配なく見られる部分が多くてやっぱり好きになります。謎グループに所属する俳優のこと好きになってしまって所詮わたしって接触厨なんだと思ってたけどやっぱり演技してるところ見られるのは嬉しい。もっと舞台を作る人たちに見つかってほしいしもっと色んな役が見たい。よろしくお願いします。

 

クリス役 丘山晴己さん

ドラマCDの増田さんがすごく楽しそうなのが印象的だったんだけど、丘山さんは丘山さんですごく生き生きしていて楽しそうでした。笑い起きてるけど空中ですごい回ったりしてて普通にスキルがすごすぎる。彼らしさが生きる役ですよね。丘山さんも本人はあんなにわけわかんないのに舞台上だとなんでもできてかっこいいのが本当にずるいな……と思うので。普段おちゃらけて振る舞っているからこそ根にある冷静さが際立つのは丘山さん本人にも感じるところな気がする。
原作の問題なんだけど仕事中の相手にまでナンパしてくるキャラクター設定はいくら顔と年収が丘山晴己さんでもちょっと……となるところ、あのほぼ歌みたいな台詞回しだとそこまで気にならなくなる気がする。(あとカフェ店員の男性にもちゃんとお礼言ってたりというところで多少加点されてはいる。)丘山さん、声が本当に好きなんですよね。ただただ聞いていて心地いい。
舞台後半のシーンでも湿っぽくなりすぎてないのがありがたかったかもしれない。あれだけ表情豊かでありながら、最後病室で目を覚ますまで本当の笑顔を取っておけるのがすごい。
ところで、カードがプレイヤーを選んでいるというのはランダムに選んでるわけではなく、能力を求めていそうだったり使いこなせそうな人を選んでいる側面もあると思うんだけど(♦7が貧乏な人を選ぶことはたぶんないみたいな)それで言うと何度死に至る痛みを与えられても生き続けてしまう能力がクリスに与えられたのは父親の想いか呪いかそういうのを感じる。

 

フィン役 赤澤遼太郎さん

赤澤くんを初めて見たのはたぶん龍よ略だったんだけど本当に主人公が似合う人。丘山さんや松田さんのとんでもない日替わり要素をしっかり拾える赤澤さんのほうもめちゃめちゃすごい人なんですよね。ちょっとした台詞も変えている部分が多かったけど、それを拾える赤澤くんがいてこそという感じでした。舞台上のちょっとした変化も放っとかないしカーテンコールや写真撮影タイムで構って感を出す推しめんにだいたい構ってくださっていてすごく気が利いていて優しかった。台詞で怒らないといけないのに笑いが引かなくなってしまったレオに「情緒やばいぞ!?」と突っ込んでいたのはこころに沁みました、怒りながら喜ぶっておたくがよくやるやつなので……。
曲中も盛り上げ上手。ハイカードブギ、最初は観客に手拍子を促してたけど観客から手拍子してくれるようになってからは任せてくれるようになったし、そのことに対してカーテンコールで言及してくれたのがすごく真摯だと思った。
原作はけっこうどこかで聞いたことのある台詞が多い印象なんだけど、赤澤さん本人が持つ光属性感があるからかあまり陳腐に聞こえない気がする。ヴィジャイの「フィンが来てからハイカードは明るくなりました」という台詞も、本当に台詞自体はありきたりなんだけど、なんの恐れもなくストレートに感情を表に出すフィンが存在しているから本当にただそうでしかない台詞になってる。クリスだけではなくレオもウェンディも、なりたい自分と本来の自分に乖離があって、あるいは本来の自分のままに振る舞うことに躓いたことがあって、だからこそフィンみたいな人がそばにいることで影響される部分があるのはよく分かる。
赤澤くんのことはずっと有能なわかはいってイメージが強かったんだけど、見てるうちにしみじみとかわいいな……となっていました。特にリンジーに対するフィンの振る舞い本当にかわいい。リンジーにプレゼント渡すところ、途中から背中にプレゼントと花束隠してリンジーこっち来てって言うようになってるんだけどその言い方がもう本当にかわいかった。
SNSだったりカーテンコールだったりを見ていると赤澤くんを主演に選びたくなる気持ちがすごくよく分かる。キャラと合っている、スキルや集客に不安がないのはもちろんのこと、稽古場やバックステージでの様子を発信してくれる、原作の動きについてもきちんと反応する、そういう部分で誰にでも分かるように誠実さを見せてくれるから信頼できるんですよね。

 

アンサンブルのみなさんも大活躍でした。絶対にミスできない舞台装置の転換も多かったけど見ていてヒヤッとするところもなく14公演終えられたのは本当にすごいこと。
アンダーから急遽出演になった関さん、実は小劇場の主演舞台を見に行ったことがあって、それに気づいてから解像度が爆上がりしました。ラブコネクションの曲中で志村さんとペアになってるときにめちゃめちゃ仲良しなの本当にかわいい。スクワッドの最後は神谷さんと関さんでレオを挟んで肩を組んでいて好きな並びでした。
番役数が多く大活躍の永咲さん、モリミュでも見ていたけど本当に安心感がすごかった。声が本当に素敵。どの役をやっても説得力がある。ニャットさんやアーヤさんはもちろん好きだったんだけど、地味にキングと絡むリポーターさんが好きでした。なんかずっとかわいくて……。


原作アニメを見た段階はストーリーに真新しさがなく普通で、ただキャラ造形は良いという印象でした。倫理的に気になる部分、展開に突っ込みたくなるところはちょいちょいある、けどキャラクターそれぞれが持つ悩みだったりを簡単に救わせないところが良かったと思う。アニメ12話分をまとめて舞台にすると聞いてかなり駆け足になるんじゃないかと心配したけど、逆にこれくらいのテンポ感でちょうどよかった。かなり思い切って色んなシーンをカットしてたし原作にないシーンも増えてたけど、それぞれのキャラの核は捉えられていたと思う。2.5は脚本の取捨選択にかかってるよねーという話を友達としました。14公演すべて開演時刻ぴったりに始まって終演時間が大きくずれることがなかったのも地味にすごい。ツキステオタクのお友だちに今回の松田さんの日替わりの話をしたらタイタニック日替わりで新幹線逃しかけたトラウマを蘇らせてたけど、今回日替わり多かったのになぜか終演時間が伸びてなかった。こういうのって演出家の手腕なんでしょうか。
あとはとにかく楽曲がよかった。OPで演出家が出オチなのは微笑んでしまうけどやっぱりずっと好きな歌声なので嬉しかった。メンバーそれぞれの自己紹介ソングがハイカードブギで楽しくまとまるのもすごい良かった。台詞や心情を歌う曲というわけではなく歌として歌っていたから、いきなり歌う2.5が苦手という人にも受け入れやすかったんじゃないかと思います。
やっぱりEDのスクワッドは多幸感がすごかった。どうしても推しメンばかり見てしまうんだけど、歌割りもよかったしアニメEDとリンクさせた振付が本当にかわいかったです。どっかでヴィジャイが間違えて一段上に座っちゃってめちゃめちゃウケてた回があった気がする、すごくかわいかった。最後は悪役もミシェルもアンサンブルも全員横並びで肩組んでるのがすごく好きでした。
客席降りはどん底まで病むときもあったけど最終的には寛解したのでよかったです。時間に余裕あるのにさっさと名刺しまわれるの本当に嫌だったけど……。
キャスト同士でいい関係性でいることが物語のなかで絆が深まっていくハイカードのメンバーとリンクしていて、こういうのが2.5の良さだなあと久しぶりに思えてよかったです。石橋さん的には数少ない舞台出演だけど、他のキャストからしたら他にもたくさん出演作品があるなかの一つでしかなくて、それでも大切な作品で大切なカンパニーだと言ってくれることが本当に嬉しかった。舞台が終わっても配信やSNSで思いを伝えてくれる人がたくさんいてくれた。


何より運営が普通にまともで情報解禁からずっと夢のようでした。出演者が事前に分かってるしチケ発もラジオも告知するし公式SNSに誤字脱字がないしコンテンツ多いし開演時間に開演するし終演時間も大きくずれないし物販のレジ数も十分だしグッズ意味不明な枯れ方しないしグッズに誤植ないし公式通販に発送までの目安の日数明記されてるしランダムグッズの交換が禁止されてないし無意味に客の個人情報を紙に書かせないしどの列が何に並んでるのか分かるし客をお姉さ~んとか呼んでくる劇場スタッフいないし配信ができるし配信を見る権利がある人は配信を見られるしチケット販売時間にチケットを買えるし当落日に当落が出るし衣装がお下がりじゃないし自分の歌割り忘れる人いないし感謝を伝えるべきところでまじめな話をできるし本当にこういう現場がずっと続いてほしい。←この記述、いきなり何?と思われるかもしれないけどUNiFYというアイドルグループにできないことの一部です。推しめんを演者として大切にしていただいていて自分が普通に客として扱われることが本当にしあわせだった。